アイスヴァインって、今ではもうお馴染みかと思いますが、ぶどうが凍るまで木に実らせてその凍ったぶどうで造られる エキス分だけの超高級甘口ワインのことです。
お正月になると お屠蘇の代わりにお客様にお奨めしています。
フルーティーで香り高く お屠蘇より飲みやすく、高級感がありお正月にはぴったりです。
毎年この時期 このアイスヴァインにかかわるエピソードを思い出しては一人でにやりとしています。
もう随分前(何年前かと言うと年がばれるのであえて言いません)私がまだ学生だった頃 実はドイツ文学を専攻していましたので 夏休みヨーロッパの研修旅行に出かけ 1ヶ月の旅行の後 ドイツでホームスティをしました。
ほぼ1ヶ月近く3ヶ所の家庭を滞在しましが、その中の一つのゾーリンゲンという刃物の町がありました。(その後 縁があり同じく刃物の町関市に嫁いだのですが)
ゾーリンゲンのハールマンご夫妻は子供がみえないため 今でも日本の学生の為に色々心を尽くしてみえます。
そのご夫妻が私たちをケルンまで迎えに来てくれました。
まず 最初にレストランで食事をすると、早速ケルンの絵葉書を買ってきて 私たちに日本の家族に手紙を書くようにと気配りをしてくださいました。
ご夫妻と私のホストファミリーは大変仲がいいようで、私に到着したらすぐにホストマザーに 「私はアイスヴァインが欲しい」と言うのよと意味ありげに笑って言うのです。
“アイスヴァイン”って何だろう?
グループの皆が協力してくれて辞書で調べました。
EISBEIN →→→「ゆでた塩づけの豚の足」
・・・これってゾーリンゲンの名物料理なのかな?
きっとそうなんだよ!
私たちはとりあえずそれで納得しました。
そしてホームスティ先に到着するとすぐ 言われたとおりに
「アイスヴァインが欲しいです。」というと
きょとんとした顔をされたので これはまずいと思い
「ハールマンさんがそういいなさいといったので。」
と付け加えました。
そしたら いきなり 大笑い!!!
その夜、ホストマザーはハールマンさんに電話をしてすごく楽しそうに 「あけ美がアイスヴァインが欲しいと 家に着くなり言ったのよ!」とケラケラ笑って話していました。
??? 私はさっぱりわかりません。
“ゆでた塩づけの豚の足”に何か深い意味があるのかしら?
その答えがわかったのは その後10年以上経ってから、ワインの勉強を始めてからやっと理解できました。
EISBEIN ではなくて EISWEIN
そう 超高級な甘口ワインのことでした。
アルファベット1つ違うだけで全く別物です!!
日本から来た学生がいきなり 非常に高級なアイスヴァインが欲しいといえば 驚くだろうというハールマンさんの遊び心でした。
それにしてもそのジョーク 当の本人が理解するのに10年以上かかったのですから。
10年以上熟成したジョークなので、今だに心に残っていますが・・・
でも このエピソードから アイスヴァインはドイツでも特別な日にしか飲まない高級なワインだということは お分かりいただけたと思います。
ワインを扱う仕事をするとは ゆめゆめ思ってもいない遠い・遠い昔のお話でした。
お正月になると お屠蘇の代わりにお客様にお奨めしています。
フルーティーで香り高く お屠蘇より飲みやすく、高級感がありお正月にはぴったりです。
毎年この時期 このアイスヴァインにかかわるエピソードを思い出しては一人でにやりとしています。
もう随分前(何年前かと言うと年がばれるのであえて言いません)私がまだ学生だった頃 実はドイツ文学を専攻していましたので 夏休みヨーロッパの研修旅行に出かけ 1ヶ月の旅行の後 ドイツでホームスティをしました。
ほぼ1ヶ月近く3ヶ所の家庭を滞在しましが、その中の一つのゾーリンゲンという刃物の町がありました。(その後 縁があり同じく刃物の町関市に嫁いだのですが)
ゾーリンゲンのハールマンご夫妻は子供がみえないため 今でも日本の学生の為に色々心を尽くしてみえます。
そのご夫妻が私たちをケルンまで迎えに来てくれました。
まず 最初にレストランで食事をすると、早速ケルンの絵葉書を買ってきて 私たちに日本の家族に手紙を書くようにと気配りをしてくださいました。
ご夫妻と私のホストファミリーは大変仲がいいようで、私に到着したらすぐにホストマザーに 「私はアイスヴァインが欲しい」と言うのよと意味ありげに笑って言うのです。
“アイスヴァイン”って何だろう?
グループの皆が協力してくれて辞書で調べました。
EISBEIN →→→「ゆでた塩づけの豚の足」
・・・これってゾーリンゲンの名物料理なのかな?
きっとそうなんだよ!
私たちはとりあえずそれで納得しました。
そしてホームスティ先に到着するとすぐ 言われたとおりに
「アイスヴァインが欲しいです。」というと
きょとんとした顔をされたので これはまずいと思い
「ハールマンさんがそういいなさいといったので。」
と付け加えました。
そしたら いきなり 大笑い!!!
その夜、ホストマザーはハールマンさんに電話をしてすごく楽しそうに 「あけ美がアイスヴァインが欲しいと 家に着くなり言ったのよ!」とケラケラ笑って話していました。
??? 私はさっぱりわかりません。
“ゆでた塩づけの豚の足”に何か深い意味があるのかしら?
その答えがわかったのは その後10年以上経ってから、ワインの勉強を始めてからやっと理解できました。
EISBEIN ではなくて EISWEIN
そう 超高級な甘口ワインのことでした。
アルファベット1つ違うだけで全く別物です!!
日本から来た学生がいきなり 非常に高級なアイスヴァインが欲しいといえば 驚くだろうというハールマンさんの遊び心でした。
それにしてもそのジョーク 当の本人が理解するのに10年以上かかったのですから。
10年以上熟成したジョークなので、今だに心に残っていますが・・・
でも このエピソードから アイスヴァインはドイツでも特別な日にしか飲まない高級なワインだということは お分かりいただけたと思います。
ワインを扱う仕事をするとは ゆめゆめ思ってもいない遠い・遠い昔のお話でした。