博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

張紀中版『西遊記』その4

2012年05月04日 | 中国古典小説ドラマ
張紀中版『西遊記』第19~24話まで見ました。

黄袍怪の一件が無事解決した後は、日本のドラマ版などでもお馴染み金角・銀角が登場。しかし2人の名前がなかなかセリフで出て来ないので、こいつらが本当に金角・銀角なのか途中まで確信が持てず…… このあたりテロップで登場人物(人じゃないのもたくさんいますが……)の名前を出すなり、もう少し工夫が欲しいところ。

悟空が金角・銀角に攫われた唐僧を救出した後は、今度は自分そっくりに変身した国師に井戸に突き落とされ、国王の位を乗っ取られてしまった烏鶏国王の霊に「偽国王の正体をあばいて欲しい」と嘆願されてしまう唐僧。唐僧から話を聞いて「そんなのほっときゃいいじゃないですか!オレたちに何の関わりもねーし」と面倒臭げに反応する悟空らにワロタw

しかしその悟空らも唐僧の命でイヤイヤながら烏鶏国王の遺体を探し当てて魂を甦らせ、偽物の正体あばきを手助けすることになるわけですが、偽国王の方は正体がバレると獅子吼で周りの人間を気絶させ、別の人間に変化→正体がバレると獅子吼で~を繰り返し、キリがないw そして最後は文殊菩薩が現れ、偽国王の正体が菩薩の乗り物の青毛獅子であったことが判明し、一件落着。

このドラマ、ここまで割と原典に忠実に話が展開しているわけですが、そろそろ本格的に、妖怪が出て来る→悟空らが苦戦→最後は観音とかが助けに出て来て解決というパターンに飽きてきました。今までのドラマ版はこのあたりワンパターンにならないようにそれなりに工夫していたんだなとしみじみ……

で、話に飽きてきた頃にいよいよ大物の紅孩児が登場。当然の如く部下の妖怪も子供です(^^;) この紅孩児が自分の兄弟分の牛魔王の息子ということで、最初は余裕綽々の悟空でしたが、紅孩児の三昧真火に苦戦を強いられ……
コメント (1)
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