博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『大秦帝国之縦横』その2

2014年04月10日 | 中国歴史ドラマ

『大秦帝国之縦横』第5~10話まで見ました。

秦は魏出身の公孫衍(犀首)を主将に抜擢して河西の地で魏と決戦し、見事大勝利を収めます。その功績により一気に大良造へと昇格した公孫衍ですが、捕虜にした魏の主将龍賈が自決して以来気分が塞ぎ気味に。で、ちょうど折良く同じ魏出身の張儀が楚から東周の昭文君のもとを経て秦へと流れてきたのを知り、彼を推薦して自らは秦を離れることを決意。

恵文君は取り敢えず宮廷に張儀を召し出し、その時は登用に至らなかったものの、その後咸陽の街の酒場で再会して意気投合し、まずは張儀を客卿に任命。更にその張儀が魏への使者として秦魏両国の領土交換の話をうまく取りまとめたことにより、相国すなわち宰相格に任命。

その頃、恵文君と魏紓との間に公子蕩(後の武王)が生まれていますが、恵文君は魏紓を抱こうとすると婚礼の日に彼女に刺殺されかかった記憶がフラッシュバックしてしまい、なかなか素直に彼女を愛せません。(魏紓が恵文君を刺殺しようとしたのは魏の恵王に父親を人質に取られていたからなのですが……)そんな様子を知った張儀は、かつて楚で出会った羋氏を恵文君の側室として迎えようと画策。第4話で彼女と別れる時に張儀は「いずれお前をどこかの国の王妃として迎えに来る」と約束していたのでした。

楚への使者となったついでに雲夢沢へと羋氏を迎えに行く張儀ですが、その頃彼女は義渠王駭(故国に戻って晴れて王となった)との間にできた男児を絶賛出産中でありました…… 「ええーい、出産経験ありでもええわい!」と彼女を秦に連れ帰ろうとする張儀ですが、そこへ彼女を義渠の地へ連れ帰ろうとした駭が参上。しかし彼女は「ごめんね!あなたとは一緒になれないの!琰(二人の間の赤子)をよろしくね!」と馬車で張儀とともに去って行くのでありました。恋人がいても一緒になる相手はもっと見込みがある男の方がいいという打算は『歩歩驚心』でもありましたが、あっちはもうちょっとオブラートに包んだ感じだったんですよねえ(^^;)

そして羋氏は恵文君の寵愛を得ることに。その前後に秦は再び魏と戦ってこれを打ち破り、張儀は魏の相国恵施(荘子の友人として有名な人ですね)に和平の条件として魏・韓・趙の三晋の王が恵文君の称王を認め、即位の儀式に出席することを要求。得意の絶頂の恵文君ですが、さすがに色々と怖くなってきたらしい羋氏が義渠王との間に男児を産んでいることを告白。一度は彼女を秦の宮廷から追い出すことにしますが、その直後に彼女が懐妊したことが発覚し……

ということで『大秦帝国』だと思って見ていたら『後宮甄嬛伝』だったのかとツッコミたくなる展開です(^^;) 妊娠発覚で話が動くところはまさにという感じですね。
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