博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『武神趙子龍』その2 仮面の武侠趙雲

2016年05月05日 | 中国古典小説ドラマ
『武神趙子龍』第7~12話まで見ました。

王允と貂蝉が美女連環の計の仕掛けに取りかかるという歴史イベントが展開される裏で、父趙安の弟弟子李全から紹介された三人の師に即いて武功を修練する趙子龍。一方、軽衣の父親夏侯傑は反董卓連合軍に身を投じることを決意し、そのとばっちりを受けるような形で子龍のライバル高則は夏侯傑の部下に襲撃されますが、軽衣の依頼で子龍が彼を助け、二人の間で友情が芽ばえていきます。

その高則、何とか董卓のもとに帰還したものの、「青剣」「倚天剣」の奪取という任務には失敗したということで処刑を免れないところを呂布に助けられ、更に呂布の進言により、反董卓連合軍を迎え撃つ華雄の副将に推薦されます。


髭面なところは微妙にコレジャナイ感が漂っていますが、本作の呂布は割と人格者。

その「青剣」「倚天剣」は李全の命を受けた子龍が王允に献上することになりますが、「いっそこの手で董卓を」ということで董卓の屋敷に殴り込み、呂布と戦ったりしております。子龍もさすがに呂布には勝てないと思いきや、この前のお返しとばかりに仮面で顔を隠した高則に救出されます。

その後、歴史イベント反董卓連合軍の話が展開。関羽が華雄を斬り捨てるとか、劉備・関羽・張飛の三兄弟が呂布と互角に戦うといったお馴染みのエピソードが挿入されますが、その一方で子龍に武功を授けた三人の師匠があっさり華雄に殺害されてしまっています。このあたり、架空の武侠系キャラクターと原典の『三国』に登場する猛将とのパワーバランスは一体どうなっているのでしょうか……


関羽・張飛は「まあ大体こんな感じ?」というコスプレ状態ですが、劉備はなかなかのイケメン……というか、『新蕭十一郎』の主演厳屹寛が演じています。今年放映の『五鼠鬧東京』にも出演していますし、ちょっと仕事しすぎでしょう (^_^;)

子龍は柳慎や李全とともに地元常山郡で彼らの活躍ぶりを聞いているだけという状態。子龍が華々しい歴史イベントの世界に飛び立つ日はいつになるのでしょうか?そしてここで李全の娘の飛燕が地元虎牙山の山賊に攫われるという割とどうでもいいエピソードが…… ここでも柳慎が子供用の仮面をかぶって救出を試みていますが、このドラマの仮面へのこだわりは一体何なんでしょうか?
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする