博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『秀麗江山之長歌行』その6

2017年01月22日 | 中国歴史ドラマ
『秀麗江山之長歌行』第28~33話まで見ました。

まず最初にお詫びです。前回取り上げた謎の老人の正体ですが、崖落ちして死んだはずの陰麗華の父親……ではなく、陰家の護衛の尉遅峻でした(´・ω・`)

さて、劉秀側は王郎との戦いを有利に進めるため、河北で大勢力を誇る真定王の劉揚との同盟を取り付けようとしますが、劉揚は同盟の条件として、姪に当たる過珊彤との政略結婚を求めます。


過珊彤は史実の郭聖通をモデルとしたキャラ。中国語で発音が似通った仮名になっているということは、史実とは異なる展開が待っているということでしょうか?第1話で母親ともども悪漢(実は呉漢)に襲われるところを劉秀に助けられたという縁があり、それ以来劉秀に恋い焦がれていたという設定。

当然劉秀と陰麗華は劉揚側の要求に反発しますが、現状では王郎側の戦力が劉秀側より圧倒的に勝っているということで、馮異が「お前が過珊彤との結婚を承諾しなければ、どのみち援軍を得られずに王郎の軍に皆殺しされるんだから、今ここでお前を殺す!」と剣を振り回して麗華を脅しつけ、ムリヤリ政略結婚を承諾させます。傷心の麗華は劉秀のもとを去り、伯父の蔡少公のもとで、滹沱河の戦い以来癒えない足の矢傷の療養に励むことに……

過珊彤との婚礼が済んだ劉秀「それで早速王郎と戦うために兵をお借りしたいのですが」 劉揚「我々の兵は、数は多いものの昆陽で新の大軍を打ち破ったあなた方と比べてあまりにも貧弱。我々は背後の守りを固めますから、あなた方だけで戦って下さいm9(^Д^)」 劉秀「」 と、早速掌返しがw


本作のきたないなさすが要員らしい真定王劉揚。

「これでは陰麗華を悲しませてまで過珊彤と結婚した意味がないのでは……」と、同盟を仲介した劉植にまで言われてしまう始末。それでも「真定王が敵に回らなかっただけでも意味はある。それに我々が劣勢になればさすがに援軍を送ってくれるはず」と期待する劉秀。そうこうするうちに王郎に信都城を攻められ、任光・耿純の家族が人質となり、これはもう本当に劉揚に援軍を出してもらわないとヤバいということで、劉植が使者に。しかし劉揚は居留守を決め込みます。

これではいくら何でもあんまりだと、今度は過珊彤が伯父のもとに押しかけ、「援軍を出してくれないと毒杯を仰って死にます!」と談判し、彼女の母親の手前もあって援軍を承知した劉揚でしたが、口先だけで実際には援軍を出しません(´・ω・`) で、結局陰麗華が密かに陰家の私兵を信都城へと差し向け、ほぼ全滅の憂き目に遭いながらも任光らの家族を救出し、城外へと逃がします。政略結婚に本当に全く意味がないじゃないですか!というか劉揚は劉秀が自力で天下を取ったら、その成果にフリーライドする気満々ですな……

その後、麗華は劉玄が放った密偵に拉致され、長安の劉玄の後宮で密かに足の療養に励むことになります。ここで麗華が劉玄の特別待遇を受ける客人に扱いになっていたり、劉玄の妃の韓姫と趙姫との対立に巻き込まれたりと、割とベタな後宮劇が展開されます (^_^;) 麗華もこれまでとは違って策士らしい面を発揮していきますが、足の負傷をきっかけに巾幗英雄から女軍師へとクラスチェンジしていくんでしょうか?

一方、河北の劉秀は、再び配下として合流した呉漢・蓋延らの援軍を得て邯鄲を攻め落とし、王郎を敗死させます。その功により劉玄から蕭王に封ぜられますが、更に更始政権からの自立を図っていきます。そして周囲から何も知らされていなかった過珊彤は、夫が自分より先に麗華と結婚していたことを知ってしまい……
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