博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『琅琊榜之風起長林』その2

2018年02月06日 | 中華時代劇
『琅琊榜之風起長林』第5~10話まで見ました。

軍需物資沈没の一件で重要参考人として大同府の張府尹を重要参考人として都金陵まで護送することになった蕭平旌ですが、そこへ段桐舟が急襲。しかし急襲のタイミングと、彼を手引きをした裏切り者の存在は平旌に既に読まれておりました。この場面で敵と味方、あるいは味方通しで騙し騙されという描写が出てきますが、このあたり何となく前作のテイストを感じます。


この場面で初登場の、佟麗婭演じる平章の妻・蒙浅雪。前作の蒙大統領こと蒙摯の兄弟の孫にあたるということで、当たり前のように武功高手ですw

今回の事件の黒幕は朝廷の重臣宋浮であることが判明し、審問にかけられたうえ処刑されることになりますが、「強大な軍権を握る長林王府の力を削ぐことは国家や皇室のためになること。自分のやったことは間違っていない。宮中に自分たちの支持者も多い。」という彼の言葉に、朝臣が自分たちをどう思っているのかを悟り、暗然とする平章・平旌兄弟。おまけに同じく投獄されたはずの段桐舟が何者かの手引きで脱獄を果たします。


この段桐舟を追うのが今作の禁軍大統領荀飛盞です。『大秦帝国之崛起』などでお馴染み張博が演じています。彼は前任の大統領蒙摯の愛弟子で、荀皇后や宰相の荀白水と同じく名門荀氏の出身という設定。平章・平旌兄弟との関係も良好です。

そして平章・浅雪夫妻は結婚以来七年間子供に恵まれないことが悩みの種でしたが、林奚は結婚の際に荀皇后より下賜された化粧箱に仕込まれていた「東海朱膠」が不妊の原因であると喝破。東海国の名産品で不妊の効果がある薬物ということで、浅雪の治療にあたるとともに、誰がこれを仕込んだのかを探ることになります。

平旌らは知るよしもありませんが、その犯人は元啓の母である莱陽王太夫人なのでした。彼女はどういうわけか夫の莱陽王(前作の靖王の息子で現在の梁帝の同母帝)が早くに亡くなったのは長林王府のせいであると思い込み、その子孫を絶やすためにこっそり下賜品に「東海朱膠」を仕込んだ模様。そしてその様子をともに東海国から嫁入りした妹の淑妃(梁帝の側室)に見られると、彼女が出産する際に「東海朱膠」を一服盛って死に追い込んだようです。彼女はまた梁帝も怨んでるようで、こっそり巫蠱の術で呪いを掛けたりしているようです。この人、ヤバいことに手を染めすぎじゃないでしょうか……

そうこうしているうちに年越しを迎え、彼女の故国東海国から使者が到来することに。しかし国書にその際に七年前に亡くなった淑妃の祭礼を執り行いたいとあったことから、各方面で物議を醸します。そして東海国の随員墨淄侯が他の使者に先立って金陵に潜入。琅邪閣排名第一位の使い手である彼の目的は妹の淑妃の死の真相の解明と復讐にあるようで、当時彼女の死に立ち会った医師たちを次々に殺害していき……
コメント (2)
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