博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『陳情令』その2

2020年03月11日 | 武侠ドラマ
『陳情令』第6~10話まで見ました。

姑蘇藍氏の「雲深不知処」で聴学を続ける魏無羨と藍忘機ですが、ともに罰を受けてできた傷を癒やすために寒潭に浸かっていると、水底の水洞に吸い込まれてしまいます。


2人はそこで死んだとされていた藍氏の当主藍翼と出会い、彼女から「陰鉄」の秘密を聞くことに。藍翼演じるは、香港TVB1995年版『神雕侠侶』の小龍女役で知られる李若彤(カルメン・リー)です。

その昔「陰鉄」の強大な力を独り占めしようとした薛重亥が姑蘇藍氏、雲夢江氏など五大世家に討伐され、「陰鉄」が四分割されて各地に封印されることになったのですが、彼女自身も「陰鉄」の力に魅せられ、それを有効利用できないかと模索した結果失敗し、自分の魂を賭けて封印することになったとのこと。


そして今度は修慶演じる岐山温氏の「仙督」こと温若寒が「陰鉄」を集めて自らの野望のために利用しようとしているということで、無羨と忘機は彼女の魂の前でその野望を阻止することを誓います。無羨はまた藍翼から、彼の母親蔵色散人の師匠にあたる抱山散人のことも耳にするのでした。

「雲深不知処」での学園物ターンがもっと長く続くのかと思いきや、このあたりで終了して学生たちはそれぞれ帰郷することになります。無羨も江厭離・江澄とともに雲夢の蓮花塢に戻るはずでしたが、忘機が単身残り3つの「陰鉄」捜索の旅に出ることを察知し、置き手紙だけ残してその後を追います。

これで愉快な2人旅と思いきや、そこへ帰郷の途中だった聴学の同窓生の清河聶氏の聶懐桑、無羨の後を追ってきた江澄も加わります。一行は大梵山に差し掛かりますが、大梵山と言えば……


第2話の16年後の世界で出てきた舞天女像です。ここでもやはり舞天女像が大魔神のごとく動き出して一行を襲撃したり、地元の村人たちが「傀儡」化して襲いかかってきたりしますが、それはもともと舞天女像の心臓として埋め込まれていた「陰鉄」が温若寒に奪い取られてしまったことによるものでした。舞天女像は心臓の埋め合わせを求めるべく、村人たちの「霊識」を吸い取り、傀儡として動かすようになったとのこと。実は岐山温氏の傍流である温情・温寧姉弟も大梵山の出身であり、彼女たちの父親は舞天女像の暴走によって死亡し、温寧は霊識を吸い取られ、温情は弟の治療法を追求しているようです。


一行は櫟陽で当地の仙門世家常氏が全滅したという情報を耳にしますが、その下手人は温若寒の手先として動く薛洋でした。彼はまた薛重亥の子孫でもあるようですが……?常氏の邸宅では一族全員の死体が並び、凄惨な光景が映し出されます。本作冒頭のチャイニーズホラー的なテイストが戻ってきました。

一行は薛洋を捕縛し、清河聶氏の「不浄世」に連行して聶氏の当主聶明玦に引き渡しますが、彼の身柄を取り戻すために、温若寒の息子温晁が手勢を率いて襲撃。更には藍氏の「雲深不知処」にも岐山温氏の手勢が向かったと聞いた忘機が、居ても立ってもおられず単身姑蘇へと引き返し……というあたりで次回へ。
コメント (2)
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