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博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『楊貴妃秘史』その7 遣唐使再び

2011年02月12日 | 中国歴史ドラマ
『楊貴妃秘史』第37~42話まで見ました。

安禄山が密かに悪貨を鋳造して流通させていると睨んだ楊国忠は、安禄山のお膝元范陽で調査を開始しますが、証拠がつかめないまま病気で隠退した李林甫の後釜として丞相に推され、都に帰還することに。その後玄宗は安禄山を都へと呼び寄せ、様子を見ることにしますが、愚直な安禄山の態度を見てすっかり警戒を解いてしまいます。(もちろんこれは安禄山一流の芝居であるわけですが)

一方の玉環は、華清池の温泉で安禄山が入浴した後で浴槽を3回洗浄させるほど彼のことを毛嫌いしておりますが、玄宗の命でムリヤリ彼を義子に迎えるハメに。そして……



いよいよ玄宗・玉環の御前で赤子の姿で踊りまくる安禄山さんの姿が!このドラマでは楊貴妃が安禄山を嫌っているという設定なので、この場面は端折られるかもしれないと危惧していましたが…… そして安禄山は契丹が攻めてきたという口実で任地へと帰還。謀反の準備を着々と進めていきます。

そうこうしているうちに、日本からまたもや遣唐使が到着。七夕の日に合わせて歓迎の宴が催されることに。



ということで今回の遣唐使御一行様。画像左の方に女性が映っていますが、どう見ても江戸時代あたりの髪型&服装ですね(^^;) 玉環が一堂に霓裳羽衣曲を披露している間に、破竹の勢いで攻め上る安禄山。

後日、安禄山の決起と洛陽陥落の報を聞いて玄宗は激怒。謝阿蛮と結婚したばかりの高仙芝を潼関へと派遣します。高仙芝と潼関の守将の封常清は反乱軍に対して専守防衛の方針で臨もうとしますが、お目付役の宦官辺令誠は玄宗の意を承けて積極攻勢の方針へと転換させようとします。で、2人が言うことを聞かないと見るや、玄宗にこれを誣告。哀れ封常清と新婚さんの高仙芝は処刑されることに…… 後任の守将となった哥舒翰は積極策を採りますが、あっという間に反乱軍に敗れて潼関は陥落……

ここに来て玄宗は楊国忠らの意見を容れ、蜀へと難を逃れることにしますが、この逃避行になぜか阿倍仲麻呂と藤原清河も同行することに。「都には浪人たちが多く残留しております。彼ら日本武士が陛下をお守りします。」なんて言ってますが、この時代には浪人も武士もまだ存在していませんよ!

一方、李静忠はこの機会に楊氏一党の排除と主人である太子忠王の即位を画策。父を裏切ることになると思い悩みつつも、忠王は結局彼の献策を取り入れ、玄宗から離れて逃避行の後詰めの役割を担うことにしますが……

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4 コメント

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わぁぁ (たぬきママ)
2011-02-12 15:31:32
時空超えすぎです~っ
もう、言葉ない。
仲麻呂とか清河って、強かったんですか?

何か行き過ぎて哀れですよ(泣)
安禄山、楊貴妃のお気に入りとか果ては密通してるお話多いのに、嫌うんですか。
安禄山ってアレキサンダーのあて字だって聞いたことありますが、アレキサンダーって顔じゃないですね。彼。

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Unknown (さとうしん)
2011-02-12 21:56:51
>たぬきママさま
>安禄山、楊貴妃のお気に入りとか果ては密通してるお話多いのに、嫌うんですか。

この話では徹頭徹尾、楊貴妃を善人として描いてますからね。そうなると安禄山を嫌っているという設定にならざるを得ないのではないかと思います。それと、安禄山=アレキサンダー説は何の根拠もない俗説みたいですよ。
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そうなんですか (たぬきママ)
2011-02-14 16:29:13
一つ賢くなりました(笑)
昔、ラジオで小耳にはさんで以来思い込んでました。

NHKの大河ドラマでも主人公になると、途端に無条件でいい人になりますもんね。
戦前の教育受けた親は、足利尊氏、太平記でいい人になってて驚いてましたよ。
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Unknown (さとうしん)
2011-02-14 23:24:51
>たぬきママさま
戦前のイメージだと賊軍の大将なんで、確かにカルチャーショックを受けるでしょうね(^^;) 

しかし大河で主人公がいい人になるという「主人公補正」は本当に何とかして欲しいと思います。来年の清盛もどうなることやら……
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