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博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『宮廷画師郎世寧』その3

2007年06月19日 | 中国歴史ドラマ
『宮廷画師郎世寧』第13~17話まで見ました。

雍正帝即位から時が経ち、弘暦や小弟らは立派な青年に成長しております。が、小弟のやんちゃな性格は相変わらずであります(^^;) 

雍正帝の子供たちのうち、三男の弘時は次の皇帝の座をゲットすべく弟の弘暦への対抗意識を燃やし、かたや五男の弘昼は皇位継承争いに巻き込まれるのを避けるべく父帝の前で愚鈍を装ったり、あるいは乞食や京劇の女形のコスプレをするなどの奇矯な振る舞いを繰り返しています。

そういった息子達の思惑をよそに雍正帝は八阿哥のもとから呂四娘というを引き取り、彼女の弾くハープに聞き入るという毎日を送っています。実はこの呂四娘、反清の書を書き残したとして処罰された呂留良の一族で、雍正帝を自分達一家の仇として憎んでおりました。雍正帝は彼女と同衾しようとしたところを襲われ、斬首されてしまいます。この雍正帝が呂四娘に殺されたというのは民間伝承に元ネタがあるようですね。雍正帝の遺詔により、弘暦が乾隆帝として即位することになります。

このパートでは反清的とされた八大山人の絵を郎世寧が所有していたことが問題とされたり、揚州八怪の一人である鄭板橋がゲスト出現したりと、当時の画家やその絵が小ネタに使われていますね。他ならぬ郎世寧の『八駿図』なども小ネタとして取り上げられています。ただ、雍正帝がキリスト教の布教を禁止したことについて正面切って取り上げられておらず、それを臭わせるセリフが多少出て来るという程度というのが気になるところです。もっとも、中国での禁教は日本のそれとは違ってさほど厳格なものではなかったようですが……

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