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博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『三国之見龍卸甲』

2009年02月15日 | 映画
関西幇会でアンディ・ラウ主演の『三国志』を見て来ました。

長坂陂の戦いで劉備の子を救ったことにより一兵卒から五虎大将の1人へと成り上がり、以後数々の常勝伝説を打ち立てた趙雲。(ここからして元の話と違いますが、ツッコまないで下さい(^^;) ) 老境に至ってなお北伐に従事し、同郷の兄貴分羅平安や配下の芝とともに曹操の孫娘曹嬰率いる大軍と対峙することになりますが……

というわけでアンディ・ラウ演じる趙雲と、彼の活躍の影で苦汁を舐めてきたサモ・ハン演じる羅平安との20年に渡る愛憎を描いていますが、思ったよりしっかりまとまった作品に仕上がっているなあという印象が。さして期待せずに見に行ったので、思わぬ拾い物という感じです。

でもやっぱりツッコミ所はしっかりチェックしてしまうわけです(^^;)

○F4のヴァネス・ウーが出演しているとのことですが、どの役を演じているのか分からず、一緒に見に行った人に確認してみたら、ろくすっぽ出番も無いまま戦死した関興の役とのこと。しかも戦死とは言ってもそういう場面が挿入されるわけでもなく、ただ台詞で語られるだけという有様……

○魏のスパイという設定ですが、スパイとしてさして役に立っているわけでもない羅平安。しかも見栄えのあるアクションシーンが割り当てられているわけではなく、なぜサモ・ハンがキャスティングされたのかよく分かりません……

○敵の大将曹嬰は曹操の孫娘という設定ですが、女性である必然性も孫である必然性も感じられず…… 曹操の娘(あるいは息子)ということでも全く問題なかったのではないかと。あるいは彼女が趙雲にツンデレ状態という設定のはずが、作品中ではツンの状態のみを描いてデレの状態を描き忘れたのではないかという説も(^^;)

○こういう外伝的な内容で『三国志』と邦題をつけるのはかなり問題があると思われ。元々『赤壁』の便乗作品っぽい所があるので、思い切って『レッドクリフ外伝』というタイトルにしても良かったと思います(^^;)

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2 コメント

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おつかれさまでした! (Manbo)
2009-02-16 08:30:08
外伝っぽいので、むしろこっちのほうこそ「趙子龍(チャオ・ツーロン)」とかの字幕ルビを密かに期待してたんですが…(^^;

>曹嬰
娘だと、長坂の戦いで最初に顔出ししておかないといけない関係上、
最後の鳳鳴山で年齢的におばさんになっちゃうからかなーとも思ったのですが…
ああ、でも年取ってから作った娘ってことにしちゃえば別に問題はないのか。
たぶん、「必然性」とか考えたら、負けってことですね(^^;
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Unknown (さとうしん)
2009-02-16 21:49:55
>Manboさま
昨日はどうもお疲れ様でした!

曹嬰は曹操の孫だとやっぱり誰の子かと言うのが問題になってくるので…… 早くに死んだ長男曹昴の娘という設定なのかなあと想像しましたが。それだと祖父の手元に引き取られたとしてもおかしくありませんし。
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