(前回:その6)
4月2日 王府井をぶらぶら
早いもんで、北京での旅も今日が最終日です。昨日と同じくホテルで20元の朝食を食べたあと、ガイドブックを眺めながら、本日の旅の計画を練ります。と言っても、地下鉄で行ける範囲で行きたい所は昨日まででだいたい見て回りましたし、午後には空港に向かわないといけません。
「あと見てない所というと天壇ぐらいだな」とガイドブックをめくってみれば、天壇も現在工事中とのこと…… 結局今日は王府井をぶらつき、お土産でも買っていくことにしました。ということでホテルをチェックアウトし、地下鉄で王府井へ。まずは王府井書店をまわった後、お土産屋へと向かいます。
実は次の週の週末に友人夫婦の家に遊びに行くことになっていたのですが、この友人夫婦からは新婚旅行に行った時にお土産をいただいているので、何かお返しのお土産を買って帰らなくてはいけません。この友人夫婦に年明けに女の子が生まれたということなので、おもちゃかぬいぐるみがよかろうと思って店内を物色。
そこでパッと目に付いたのがパンダのぬいぐるみです。しかしパンダのぬいぐるみなんて日本でも売ってるよなあと思ってたら、「2008年 北京奥運会(オリンピック)」と縫い取りのついた服を着ているものを発見。これだと記念になるしいいやと思って購入することにしました。実はこのパンダのいぐるみが帰国後に一騒動巻き起こすことになるのですが、そのことについては後段で……
老北京一条街
ガイドブックによると、この王府井にある新東安市場というデパートの地下に「老北京一条街」という昔の北京の街並みを再現したショッピング街があるとのこと。折角ですから、ここにも寄ってみることに。
「老北京一条街」をめざして新東安市場の地下一階をテクテク歩いてますと、VCD/DVDの専門店を発見。ここものぞいてみることにします。(何だか寄り道ばっかですが)あれこれDVDを手にとって見てみるのですが、どうもリージョンとかNTSC/PALの規格の別をちゃんとパッケージに書いてない製品が多いので困ってしまいます。PALだとパソコン以外のプレーヤーで見れないので、出来ればNTSCの製品を買って帰りたいのですが……
仕方がないので店員のお姉さんにそのへんのことを聞いてみることにしました。しかし店員のお姉さんも、リージョンについてはこの棚の製品は全部リージョンオールだと自信たっぷりに答えるのですが、NTSCかPALかについてはよくわからない様子。「これはパッケージにInternational Editionって書いてあるからたぶん大丈夫」とか言い出す始末です(^^;) 結局店員にしてもパッケージに書いてある以上のことはわからないようです……
仕方がないののでお姉さんがたぶん大丈夫と言う『故宮』と『新シルクロード』を購入することに。(帰国後DVDプレーヤーで再生してみたところ、両方ともちゃんと再生できました。)
DVD屋を出て老北京一条街に足を突っ込みますと、
清朝の官服を着た蝋人形がお出迎えです(^^;) この手の蝋人形は一日目でもう見飽きたのですが……
で、肝心の老北京一条街ですが、そんなにスペースが広いわけでもなく、どうもいまいちです。日本のお台場の小香港とか、千里のセルシー中華街のようなナンチャッテ中華街と雰囲気がよく似ております…… ただ日本のこの手の中華街と違うのは、食べ物屋が少なく、土産物屋が店舗のほとんどを占めている点です。ここで友人・家族のお土産を購入し、ここを後にしました。
帰国
その後、商務印書館の店舗をまわり、書店を出た時には既に午後となっていました。いよいよ北京とお別れする時が来たようです。大通りでタクシーを呼び止め、空港まで向かうことにします。タクシーの運ちゃんは私を外国人と見たせいか、「OK! airportね!」と英語混じりの中国語で答えてくれました。
この運ちゃん、もうすぐ空港に到着するという頃になって、「お客さん、どこの国の人だい?」と聞いてきましたので、「日本人です。」と返答したら、どういうわけか発音がよく聞き取れないらしく、「ん?」という顔をし、「韓国人?中国人?」と聞き返してきます。「いやいや、だから日本人ですよ。」と言ってもわかってくれません(^^;)
確かに私の中国語の発音はうまいとはいえませんが、この旅の間に「どこの国の人か」「どこから来たか」と尋ねられる機会が何回かあり、だいたいは下手くそな発音でも「ああ、日本人ね」とわかってもらえたのです。しかしこの運ちゃんにはどういうわけかわかってもらえません。こちらもあせって「Japanese、Japan」と英語まで飛び出しますが、それでも怪訝な顔をしてます。「あんた、さっきOKとかairportとか英語喋ってたやんけ!英語はわかるんとちゃうんけ」と思わず心の中でツッコンでしまいました。
しかしともかく外国に行くということはわかってもらえたらしく、空港の国際線乗り場の入り口前に車を止めてもらえました。
余話
そんな調子で色々とありましたが、無事に帰国することができました。そして旅から戻った翌週の週末に、上に書きましたように友人夫婦のお宅に数人でお邪魔したわけであります。私は例のパンダのぬいぐるみを赤ちゃんへのお土産として渡しました。
それで友人の旦那の方がパンダのぬいぐるみで赤ちゃんをあやしておりましたが、ふとした拍子でパンダのお腹の部分をギュッと押してしまいました。するとパンダのお腹から軽快な歌が流れてくるではありませんか!そう、このパンダはお腹を押すと音楽が流れるタイプのぬいぐるみだったのです……
赤ちゃんはそれにびっくりしてフンギャーと泣き出し、友人もびっくりしてます。おまけにぬいぐるみを買ってきた当の私も、まさか音の出るタイプだとは思わなかったのでびっくりしました(^^;) 奥さんの方は「この子、こんなにびっくりしたんは生まれて初めてやわあ」とのんきに構えてますが、旦那の方は「お前、いったい何買ってきてるんだよ!」とお冠です。
私は慌ててぬいぐるみのラベルを確認しましたが、「Made in China」としか書いておらず、他に説明書きもありません…… あと、お腹から流れてきた歌はたぶん北京オリンピックのキャンペーンソングだと思います。
旅行に行く前は一人旅だし、長期間の旅行でもないので、まあそんなに報告することもないかなと思っていたのですが、実際行ってみると、よくもまあこんなけネタが拾えるなあと自分でも感心するぐらい密度の濃い旅行となりました(^^;) おまけに帰国後もこうやってお土産が一騒動巻き起こすとは思いもよらずです。
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