たとえば、今、働き方改革とかで、
残業はいけない風潮になっている。
ちょっと前まで、残業は美徳だったし、
残業してまで努力することはいいことだったし、
昔の人は、努力は報われるとまで、思っていた人もいたぐらいだ。
電通なんていう会社は、鬼十則とか出して、
頑張り、残業を美化していた。
それが、今や、電通のその態度は、社会の非難を浴び、
残業は悪となっている
・・・どこで、何が間違えたのか、電通も、
努力が報われるという人も・・・
そして、残業はなぜ、これほどまでも社会から嫌われているのか、
だれも理論を(MBAとか言っている人は知ってると思うけど)
言わないので、一応書いておく。
■成長市場と成熟市場で、お金の儲かり方が違う
成長市場は、市場が成長しているので、
投資をすると、その分、(市場が成長して)儲かるしくみになっている
→というか、投資すると、その分市場が大きくなって儲かる市場を、
成長市場というんだけれど。
ということは、
努力する=労働力を投資する、
残業する=労働力を投資する
→投資しただけ儲かる
ので、努力すれば、残業すれば儲かり、みんなHappyになれる。
なので、昔の人は残業したし、努力が報われると思った。
鬼十則も成立し、電通も非難されなかった。
でも、今、日本は成熟市場になった。
成熟市場は、投資しても市場は、それ以上、大きくならない。
例えばテレビの広告市場。
24時間365日、全テレビ局のCMだせる本数は
限られている。ということは、テレビ局が増えないと
この市場は成熟する→電通さん:いまここ
例えば、パソコン市場
全員がパソコンを買うと、終わってしまう。
限りがあるものが、いつか成熟市場になる。
成熟市場になると、無理に投資しても、市場は飽和しているので、伸びない。
投資が無駄になる。それに気づかずに投資すると、投資しすぎて倒産する。
この市場で儲けるには、逆に効率をあげ、少ない投資で、同じ成果が
出るようにする。そうすると、投資が少ない分、儲かる。
■日本は成熟市場に入った
日本は成熟している。だから、残業すると、会社は残業代の分までは
売れないので(成熟しているので)、損してしまう。これが進むと、
残業代で倒産してしまう。
どんなに努力しても報われない。
そうではなく、どれだけ努力しないで成果をだすかのほうが重要になる。
日本はもう、成熟市場に入ったので、
いままでのように残業したり、
努力は報いられると思って頑張ると、
そうはなっていないので、苦しんだり、倒産してしまうというわけ。
・・・わかりましたかあ?