遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

茹で落花生

2021-10-21 16:32:23 | 日記

令和3年10月21日(木)

落花生 : ピーナッツ

マメ科の一年生作物、ボリビア等アンデス地域原産。

落花生は世界中で栽培され、豆類の中では大豆に次ぐ。

インド、中国が主な生産国。 日本では千葉県が多い。

日本へは18世紀(明治初期)に中国から渡来した。

開花・受精後、子房の柄が長く下へ伸び、地下に入って

繭の形の莢果が結ぶ。

種子は脂肪に富んで食用や脂を採取する。

らっかしょう、南京豆、唐人豆、関東豆、ピーナッツ等

と呼ばれる。

私は「落花生」が大好物であったが、年を重ね葉の衰えも

著しく、ピーナッツは硬く余り食べられなくなった。

莢入りの物、皮つき、バターピーナツ、かきの種等、、

食べれば「止められない、止まらない、、、」であった。

偶に5,6粒を手にし、、ゆっくり、、、それを目にした

カミさん、生の落花生を買って来て台所に立つ、、、

「茹で落花生を作るワ、、」

 

1)ボウルに水を入れ、落花生を手で擦り汚れを落とす。

2)鍋にお湯を沸かし、塩(水の3%程)を入れ、中火で

 30~40分茹で、硬さを確かめ硬ければ2,3分追加。

3)茹であがったら笊にあげ、水切りをして置く。

其のまま食べるのが良いが、甘辛味噌で和える。細かく刻

んでほうれん草と和え物。やった事はないが炊き込みご飯

もよいそうである。

やはり、我が家はそのまま食べるのが定番。

枝豆の代りにビールのお伴に最適である、、、、

 

今日の1句

落花生茹で上がり待つ世捨て人   ヤギ爺


ナナカマド

2021-10-20 16:41:47 | 日記

令和3年10月20日(水)

七 竈 : ナナカマド

バラ科の落葉高木で山地に自生する。 高さ10m。

初夏5月から7月頃にかけ小さな白い花が多数咲く。

葉は互生し、羽状複葉で5~7対の細長い小葉が向き合う。

葉の長さは15~25cm、幅は1~2.5cmの長楕円

状波針形で先は尖り、小葉には細かい棘がある。

果実は直径5~6mmの球形の実は、晩秋になると葉と伴に

次第に赤く色づく。

晩秋の紅葉は美しいがそれ以上に真っ赤な実は、ハッとする

程美しく見事である。小豆粒位の実の一つ一つがふさふさと

集まって、重そうに垂れ下がる。

実が赤く熟すると、ツグミなどの鳥が啄みにやってくる。

果実にはシアン化合物が多く含まれ、鳥には大丈夫の様だが

有毒で、多量に食すると人には有害となる。

(北海道等の一部では、ジャムとして加工されている。)

ナナカマドの語源は、「七度カマドに入れも燃えにくい」と

いう説からといわれるが、実際にはナナカマドの薪はよく燃

えるとも言われる。

他に、ナナカマドの木炭は火力が強く、これを作るのには、

七日間炭焼きのカマドに入れて置く必要が在った事から「七

日カマド」と、言われたとの説も在る。

七竈の木は、木材は堅く細工物に、樹皮は染料に、実は果実

酒や、ジャム等に加工される。

 

鶴舞公園のナナカマドの実や葉が、早くも色付き始めた。

散策する人が増え、葉の色つくのを眺め、少しではあるが

落葉を踏みしめてゆっくり晩秋を楽しんでいる、、、、、

 

今日の1句

七かまど実も葉も少し赤ら貌   ヤギ爺


秋 鯖

2021-10-19 16:06:49 | 日記

令和3年10月19日(火)

秋 鯖

サバ科サバ属の海魚で北方系(サハリン以南に分布)の真鯖と

南方系(本州中部以南に分布)の胡麻鯖の二種類が在るが、

真鯖の方が味は優れると言われる。

産卵期は、関東付近では初夏、その後に十分に栄養を採って、

9,10月頃になると脂がのり、肥えて味がよくなるという。

鯖は夏の魚だが、今の時期の秋サバは特別に味わわれる。

焼き鯖

しめ鯖

煮つけ

焼き鯖寿司

今日の夕食は、早速「秋鯖」を、、、、

 

 

国文学者で俳人の川崎展宏さんの著書「四季の詞」の中に、

「秋鯖」の季語随想が興味深かったので紹介します。

秋 鯖

『魚の生きのよしあしを見分けるのに、素人は眼、玄人は

鰓(えら)を見るといいますが、まず眼で分かります。

生きのいい鯖の眼は深々と澄んでちょっと怖いほどです。

鯖といえば夏の季語ですが、夏、うまい鯖は同じ鯖でも腹

部に黒い小さな斑点のある「ゴマ鯖」です。

秋、脂がのるのが「マ鯖」で棲息する水温も10度以下、

「秋鯖は嫁に食わすな」などといったそうで、それほど旨

いんです。

秋サバの獲れる季節、高い空に現れる雲を鯖雲といいます

が、鰯雲と同じで点々と、また鯖の背の斑文のようにひろ

がるのです。

鯖 雲

鰯 雲 

 

鯖も鰯も、日本列島を回遊する栄養たっぷりの大衆魚で、

しかも西欧型の肉食の毒を洗い落してくれる要素を供えて

いるのです。

 

今日の1句(俳人の名句)

秋鯖」の全身青く売られけり   嶋田 麻紀

銀白の腹を持つ鯖の特色は、何といっても背の色と模様で

す。秋鯖といえば背の青色はさらに人の心を捉えます。

「全身青く売られけり」は、まさに秋鯖です。(展宏)

(川崎展宏著 : 四季の詞、秋鯖より引用しました。)


秋 思

2021-10-18 16:30:18 | 日記

令和3年10月18日(月)

秋 思 : 秋さびし

秋の頃の思いである。 

秋になるとそれ迄の勢いよく茂っていた草木も少しずつ凋落の

色を見せ始め、木立の中を歩くと秋風が吹き人恋しげに纏わり

つく。 憂いを含んだ淋しい思いがする。

大気は冷え、人故知らぬもの悲しさに駆られてくるようだ。

秋思は春愁に対する季語であるが、現代人の心理がより微妙な

陰翳を深める。 その心情を託す季語といわれている。

菅原道真公が配流の地、大宰府で詠んだ詩が「秋思」の解説書

に記述されている。

「去年の今夜清涼に侍す、秋思の詩篇独り腸(はらわた)を断つ」

語訳:『去年の今夜は清涼殿の宴で、お傍にはべらせて頂きました。

秋思というお題で私が詩を詠んだこと、、思い出すとはらわたが

引きちぎられそうです。あの時いただいた御衣は今もここに御座

居ます。毎日捧げもっては、あの時の残り香を拝しております。』

大阪の「天満宮」で、毎年陰暦の8月15日に「秋思祭」が行われ

るが、この菅原道真の詩句により名前が付いたと言われている。

 

今朝の列島は、一足早く真冬並みの寒さであった。

朝刊を取りに玄関の戸を開けると、一気に冷気が入り込み、、

慌てて布団に潜りこむ。

紙面は早くも衆院選の大見出し、、、与野党伯仲、自民苦戦、

ばら撒き選挙等と囃し立ている。(安倍、菅隠しとも、、)

亦、「本日、眞子様の相手の小室圭さんが秋篠宮家にご結婚の

挨拶へ、」というニュースも在る。(駆落ち婚に挨拶かア?)

ロシアでは、一日のコロナ感染者数が3万人を超えたようで、

そんな中、日本では429人で、ウチ東京40人、大阪71人、

名古屋29人と減少、、先ほど今日の東京は29人との発表。

日本ではコロナワクチンの効果が表れ始めたようで、アメリカ

やロシアではコロナワクチンを拒否する人が多いと聞くが、、、

そんな中、冬場を迎えインフルエンザの流行の恐れが在るとの

ニュースがある、、、、。

秋は、、これから冬を迎えるにあたり、暗く寂しい思いがある。

人それぞれであるのだが、、、、、

 

今日の1句

秋寒や物音絶えし妻の留守   ヤギ爺


岡崎の吟行 3

2021-10-17 16:31:00 | 日記

令和3年10月17日(日)

岡崎八丁味噌

岬句会吟行旅行の三日目、岡崎八丁味噌の「角久」の味噌蔵

を見学した。(6年前の思いでの記)

岡崎城から西へ八丁(874m)に在る味噌蔵「角久」は、

江戸の三代将軍家光の時代に味噌作りを始め、1643年

(天保2年)に創業した。

1892年(明治25年)から宮内省へ味噌の納入を開始、

1901年(明治34年)に「宮内省御用達」となった。

味噌蔵の説明

岬句会の一行は角久に入ると、江戸時代の店舗を再現した

帳場格子や道具や商店の看板等が並ぶ店舗の奥には、味噌

作りの工程を再現した「仕込み蔵」で、リアルな蝋人形が

仕込み作りを行っている。明治の初期の仕込み場面を目の

辺りにして、我々もこの時代にタイムスリップ、、、、、

その奥には本当の味噌蔵があり、巨大な木の桶がずらりと

並んでいる。

六尺桶(高さ2m余、直径1.8m)は竹の箍(たが)で

締め上げられ、辺り一面に味噌の香が漂う。

箍の部分には、焦げ茶色の液体が滲んで見える。

これが醤油で、俗にいう「溜まり」というそうだ。

両側に味噌桶が10数個並び、桶の上には「桶石」という

漬物石の様な大きな石が摘まれていた。

この桶石は約350個(≒3トン)あるという。

此処で天然醸造するため、二夏二冬の間寝かせて醸造され

るそうである。(美味しい味噌には大変な手間がかかる。)

蔵の外には、大きな木桶が並び、洗い乾燥させて次の出番

を待っていた。 改めてその大きさに驚く。

売店に戻り、出来立ての味噌汁を頂いた。赤味噌の香りは

私(ヤギ爺)には、毎度お世話になる馴染の味である、、

外側のベンチで、八丁味噌風味のアイスクリーム、ソフト

クリームを皆で相伴する。

「味噌の香り、感じないね? 甘くて美味しい、、、、」

 

今日の1句

豊の秋味噌の香をたて昼の膳    ヤギ爺