自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

山椒魚

2008-06-28 18:19:19 | Weblog
 バスを降りて西側の道を少し歩くとお堂がある。
お堂の前の小さな坂道を登りきったら井伏鱒二先生の生家だ。
今もどなたかお住まいだから何もアクションを起こさずに引き返した。







短編小説 「山椒魚」の作者だ。
山椒魚の書き出しは
「山椒魚は悲しんだ。
彼は彼の棲家である岩屋から外へ出てみようとしたのであるが、・・」
少し長く岩屋に棲んで外に出なかったら
自分が大きくなって出口から出れなくなった。
10分もかからずに読める物語である。
その山椒魚はおそらくこんな環境に棲んでおるのだと推測する。





が私達が管理している堂々川でもハンザキと呼ばれる大山椒魚ではないが
山椒魚が棲んでいる。80%の確率で私の判断が正しいと思う。



堂々川という小さな川は想像以上の宝の山であることを改めて知った一齣です。

さて、少しピンは外れているが鳥フォトを見て気分転換をしてから
これから登場する機会が多くなる薬草を見てもらう。





薬草、しばらくご無沙汰をしていたから元に戻るには時間がかかりそう。


花の咲いている今時採取して干す

少し時期的には遅いが採取して干し保存
香りが安眠をもたらす

虫がついていなかったら無視して載せていない
フェンネル

山椒


山椒で〆ることになる本日のブログ
この山椒どのようにして使うのか何かを参照しないとすぐに薬効が出てこない。

さらばホタル

2008-06-24 22:47:02 | Weblog
 今年最初のホタルが光って32日過ぎた。
今日で打ち止めか、明日で終わりにしようか。
迷い始めてからもう3日。
昨日は50匹以上が飛び飛翔距離もかなり長い。



今日は20匹少々、お客さんのほうが多い。
決めた。
本日24日で夜の堂々川の訪問をやめる。
「もう見守らないけれどがんばって飛んでくれ。さらばホタル」

話は前に戻って昨日月曜日
朝6時から倫理法人会の会長にホタルの話を依頼されOKを出しているから
5時おきでモーニングセミナーに参加した。
日曜日の晩は黄色い光と遊ぶのをやめるかやめないか
決めかねていたから遅くまで川の中。
しかし起きられた。
少し眠いが会場へ、梅雨時期にしてはよい天気。





会場では話のであしが
今朝の空の色と空気が旨いから「早起きは3文の徳」の言葉がすらすらスイスイと植木等流に出た。
約40分レジメにそって話は進んでいくがおかしい!
いつもの親父ギャグがでない。
しかし眠気をもよおす人は見えなかったので一安心。
話の内容は私の前回のブログの中のコメント「よきん」さんを尋ねてもらえば
よくもマー、ここまで書くかと書いてある。
言った言わぬは言葉のあや、
それにしてもさすがは経営者やることが早い。
その後、朝食をいただき会場を後にしたのは8時。
すぐに気になる堂々川へ、
くちなしの白い花と香りがたまらなくやさしい。



サンショウオとイモリの問題を解決するために川を覗く。
今朝は3匹が早い動きをする。
捕まえるなど我が年齢では難しい。



生け捕り作戦は失敗するもカメラは捕獲していた。
かなりピンが合っていたから拡大して、見分け方を学び比較する。
80%以上と推定できる「かすみサンショウオ」の特徴が見えた。

今晩で「さらばホタル」
黄色い光、ホタルの魅力の現地発はお開きです。









つゆ

2008-06-22 12:16:06 | Weblog
 本州、四国、九州の上で
オホーツク海気団と小笠原気団がおしくらまんじゅうををしている。
一見迷惑な話だがこの梅雨と言う自然の営みがなければ
経済だって、農業だって、自然の草花だって!
日本のすべてがひっくりかえる。


蛙は水際へかえるというし

落石は転がり裏側にかえる
(鳶ヶ迫砂留下、通行注意)


入梅してしばらく雨が降らなかった堂々川のアジサイは


花は咲けどもしおれる姿

少しの雨で生き返る

雨のおかげでアジサイを植えるのも楽だ


雨が降ったおかげで綺麗によみがえり
ごみを捨てにきた人が捨てられず、あきらめてどこ他所へ捨てようとする。
本当はこれではいけないが
不法投棄をさせない仕組みを作る過程だからしばし辛抱が必要だ。

昨晩は福山市の中心部の町内会で
ホタルを呼び戻そうとされているところがある。
そこへ押しかけて勉強会を開催する





すでに2年前から川の整備をされており、その整備の活動姿は新聞にも出ていた。
私が見ても、少しの応援でホタルは飛ぶように思えた。
だから、勉強会の内容を変えてホタルの住む環境と、ホタルの一生を説明し、
源氏か平家かどちらを選ぶかと言う話にして
会の皆さんの意見がまとまったら来年飛ばす手立てを考えることにして辞した。
家に帰る前堂々川を覗くと、雨の中
1番8匹、3番2匹、4番約20匹、5番約30匹
雨の夜とはいえ、すでにピークを超えて終わりに近いから数は少ない。
多分蛍の黄色い光の舞いも今年はこれが最後になるだろう。



先ほどの勉強会でも話したがホタルの命は約10日間。
しかし我が家で飼育しているホタルは捕獲して18日間
まだ生きている。
この8日間の差は何か!



多分このメス源氏ボタルは餌は苔からもらう水だけだが
狭い檻の空間で飛ぶことが出来ないからエネルギーの消耗がすくない、
風や蜘蛛などからのストレスもないから長生きできていると推察する。

ホタルの黄色い光に魅せられて
オホーツク高気圧と太平洋高気圧に挟まれている梅雨とは
つゆ知らず愛も変わらずホタル恋と毎日過ごしています。

花とホタル

2008-06-18 22:58:40 | Weblog
 本日(18日)のホタル、主催者発表。
  下から数えて4番目の砂留 200匹 ピーク時の半分くらい、
  5番砂留約200匹 内平家ボタル約100匹(4日前より増えている)
 
ホタルが派手に飛翔し始めたから今年も終わりに近づいてきた。
雄が乱舞し始めると
いっせいにピカ、2秒休んで、ピカと光が同期化しているのが良くわかる。

堂々川が綺麗になった。
ホタルの光が昨年の倍、
アジサイ約180本の内花をつけている木もある。




草が良く伸びるからまた刈取る。
 

川の中では菖蒲が150本ほど咲き始めている
花が良く見えるようにアシを刈った。綺麗に見える。よし「葦」




3番砂留をバックに花がはえる


昔ホタルブクロの花の中にホタルを入れて遊んだことを思い出し
ホタルブクロの中にホタルを入れてみた。


花2つの中でホタルが光り、上から別の1匹が飛びついてきた!


いたづらが好きな近所の小学生と保護者に魚を取るとき
カワニナを道路へあげてそのままにしないでホタルの川へ
放流するから逃がしてね。とお願いした。
そうしたら子供達はバケツにカワニナを取り持ってきてくれた。
うれしい!リンタロー君、こまちちゃんありがとう。
そのカワニナ約150匹を放流した。(ホタル約2匹分の餌)



ホタレンジャーの仲間は堂々川の観察をしていてサンショウウオを発見したという。
証拠がない。
保護者とメンバーを誘い現地を訪ねた。



居た。再発見。
拡大して福山市役所の方に訊ねた。
サンショウウオの幼生かイモリの幼生のどちらかだ。
詳しいことは広島県NO1の先生に聞いてみるということで調査中。
しかし子供達の間では大発見をしたということで大変な騒ぎだ。
そんな堂々川のホタルの飛翔。


新しく平家ボタルが飛び出した場所
この場所の名前はまだない

日本一の砂留をバックの飛翔も撮れた。


堂々公園の防犯灯があまりにも明るすぎて、
ホタルの恋がままならないから
ホタルが飛ぶ期間だけ光を消すよう福山市にお願いした。
申し訳なさそうに
(人間の恋を優先するのだろう?)
防犯のためだから明かりは消せないとの見解だった。
防犯なら、仕方ないとあきらめて、
昼寝をして憂さをはらしたと事務局長は言っていた。


           

ホタルの魅力

2008-06-15 11:09:13 | Weblog
 何が好きで夜の川へ毎日通うのか!
恋人に会うように、これがホタル恋なのか。
ゆらゆらとゆれる黄色い光は何なのか。
良い年をして何を追いかけているのか。
昔、黄色いさくらんぼと歌われた歌があったが
それはまだ熟れていないさくらんぼの事だったと記憶している。
まだ未熟な撮影で見られるものではないがホタルの光をしばらく見て欲しい。
いずれも堂々川に一昨年作ったビオトープ付近のホタルの光だ。


20時過ぎの良く飛ぶ時間帯

車の光が多くて光の遮断に失敗、赤くなった。

5m近くまで飛び上がる

川の流れに沿って飛ぶ


私達同好会が守る「ホタルと砂留」を同時に撮影することができた。
今回の目的の一つでもある。





同じ場所でもf2.8とf1.4では明るさが違うこともわかった。





お一人暮らしの高齢者や子供達を招待して
昔を懐かしんでもらったり、ホタルと環境を知ってもらうのも目的の一つだ。


このフォトは総会のものだ
ダミーだからそうかいの気持ちで見て欲しい


堂々川とは関係ないが
同じ神辺で国の史跡である廉塾でもホタルが光っていた。



こうやって見るとボランティアで関係している物とのかかわりは結構多い。
ホタルがその仲立ちやツールになってくれている。
しかし毎晩のどっこいしょのこいは年齢からくるものだろうか。
「うっふんふん」「黄色いさくらんぼ」



ホタルの川は

2008-06-12 10:47:44 | Weblog
 幸せをもたらす四葉のクローバー
しかしどの葉も四枚、当たり前だ,四葉が正しい品種だから!



そんなのどかな田舎の畑
百舌鳥の声がおかしい!危機感がいっぱい。
百舌鳥が地上1.5mぐらいを飛び
イタチを追いかけている。
多分百舌鳥の巣を狙い見つかったのであろう。





イタチは泥棒に入り見つかり追われている。
堂々川でも花が沢山咲き始めているから、同じ事がないか見に行く。
アジサイはまだ咲き始め、味のでる前だから心配ないが
菖蒲はやけに色気を出しているから心配だ。
「マムシ注意」の看板を掛けることを考える。





一休みして今日のホタルの勉強タイム
ホタルが沢山集まる場所の昼間風景







○ 人工の照明が無い
○ 川の中に草や木が繁りホタルが隠れる場所がある(風などから逃れられる)
○ 暗い場所
(餌のカワニナが沢山おり、川には石や葦、藻などがあること、水がやや綺麗な所が条件・・・・・当然ホタルの幼虫がいないとだめだが)

昼間学んだホタルが飛ぶ場所
夜の光を確認する。







今晩も数ある黄色の光の中に
一つの幸せな光を見つけた。



黄色い光に魅せられて今日も夜は川の中です。

黄色の魅力を動画でどうぞ!
安頓さんのブログを見てください




源氏ボタル

2008-06-09 13:53:21 | Weblog
6月8日 雨が心配だったが雨は降らず、曇り空で絶好のホタル日和
ホタルが飛ぶ場所で総会を開く。



総会の日
我が家では桑の実やグミを食べに鳥が集団で訪ねてくる。
仲間を呼ぶのか20分おきに食べにくるがそのつど集団は増える。





鳥撮り時間はほどほどにして
ラジオのインタビュー場所に急ぐ
ホタレンジャー活動に取組む3代目リーダーとメンバーそしてキャスター。
楽しい1時間弱、何もかも忘れて喋り、子供達の声を聞く。
しかし放送は5分弱だそうだ。



回り道しているが今日は源氏の物語だ。
7日の夜、中国新聞に「堂々川のホタルの光」が掲載されたことと土曜日が重なり
来場者は盆と正月が同時に来た様に車が120台、400人近い人が来られた。
面白いコメントに
「堂々川でホタルが異常発生していると聞き尾道から来た」とか
「島根から北が蜷はどこで取るのか」の質問。
まさか島根から来られるわけは無いと思い「北の方の川で取る」と答えておいた。
いずれにしても40mほどの間で約250匹が光ってくれたので見ごたえはあった。
雄がメスを求めて飛ぶ光もカメラに入ってきた。
上から下に光が落ちるような感じで、その後、もぞもぞと光が動いている。



川の中ではこんな姿を2回ほど確認したが川での写真はだめであった。



源氏ボタルの姿を見てもらう。


川の中では道路から見えない光が沢山ある

源氏のメス お尻の黄色が1節と赤1節
今回確認した最大は2cm

源氏のオス お尻の黄色が2節
今回確認した最大は1.7cm


川の中にはホタルの天敵が巣を張っていたり
この蜘蛛のように直接捕食するやからがいる。
カメラを向けたらくわえていたホタルを放した。
ホタルはまずいのだろう。美味くなかったような顔をしている。
蜘蛛の巣にかかってもがくホタルはいても蜘蛛は近づくがすぐ離れていく。



まずい話には続きがある。
たくさんのお客様が堂々川に来られ
「感動した、綺麗」の言葉を沢山いただきルンルン気分になっている同好会メンバーだが
見せて貰ったお礼をしたいからとこのように食べたのもののカラを置いていかれる人はあまり歓迎できないのは古今東西、皆同じだと思う。


黄色い光Ⅱ

2008-06-05 12:30:10 | Weblog
 月の出ぬまに乱れて飛んで、上流に下流にと別れていった。
そんなホタルに恋をして
寝ては夢、起きては現幻のホーホーホタル、ホタル来い。
堂々川黄色い光に魅せられた。





6月8日堂々川ホタル同好会の総会
多くの人に参加してホタル観賞をしてもらうため、
1年間ボランテァしてもらったのはこの日のためだ。
この日ばかりは参加される人はお客様、
会場つくりはお願いできぬと草刈機で草刈りをしておいた。



少し余分の事だから男気を出して
ホタルがたくさん飛ぶ4番砂留とすぐ下のアジサイロードも草を刈っておいた。





地元のある人は私には聞こえぬように「やっちもにあー事をして」というが
この地に咲くコスモスも矢ぐるまそうもありがとうと咲いている。





夜には中国新聞さんもホタルの光を撮るからと連絡があった。
出来るだけ近くで撮影してもらうため草を刈っていたら
マムシが現れこんにちは!
カメラは間に合わなかったがヘビイチゴが赤く実をつけていた。



参考までに源氏と平家の見分け方


 源氏ボタル 赤い部分に十字が見える

 平家ボタル 赤い部分にIが見える

羽化間もない源氏ボタル


ホタルの保護と環境整備、声を大にしてPRしているからごみを捨てる人が減っている。
しかし昨晩は驚いた。何とねこを捨てた人が居た。



これも不法投棄かな!
ニヤンと様にならない人が居ること。

ホタル尋ねて

2008-06-02 12:49:32 | Weblog
 毎晩暗い川の中をうごめいているのでモグラみたいといわれている。
嘘みたいだが、みたいなどを通り越してなんと、本物のモグラと遭遇してしまった。



モグラ物語はさておいて、福山市の北部、ホタルが飛ぶ場所を訪ねた。

その前に堂々川のホタル情報
5月31日 新迫山橋下流平家ボタルの最盛期 約300匹が光る。残念ながら橋の上から見られる光はわずか。「川には入らないでください。ヘビなどがいるので怪我など責任は持てません」
6月1日 4番砂留上流 約50匹 源氏平家の乱舞は綺麗。





さて本題へ移る。
福山市でホタルが飛ぶという代表地は服部地区。
ここは小学校近くの藪のある場所と本郷地区が多い。
20年近く養殖にかかわられている人がおられ、その方には頭が下がる。



あまりPRはされていないが昔から良く飛んでいる加茂中野地区上流



福山市の最北部山野地区
地元の人はホタルがどこにでも飛んでいるので気にしないらしい。
行きかう人に聞いてもホタル祭りをしていたらしいが今はわからないと冷たい返事。









ホタルが良く飛ぶと噂の場所は、これ以外に中条地区箱田川、三谷地区高屋川、
忘れてもらっては困る堂々川、そして広島県有形文化財指定地竹田地区
この地区の案内は時間があれば次回にしたい。

さて、ホタル見物綺麗なので上ばかり見とれていると下には思わぬ生き物がいるから油断は禁物。
事例を載せておく。





土曜日に調査した9箇所で4箇所ヘビを確認。
草むらには入らないことが第一の注意することである。