自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

花と環境

2009-04-30 21:41:01 | Weblog
 立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花
昔の人はよく観察している。シャクヤクは箒状に立ち、
ボタンは座った感じがする。
どんな形にしても綺麗である。


これから咲こうとするシャクヤク

満開を過ぎたボタン

まだ咲くには時間がかかるユリ


世の中の咲き具合はわからないが我が家では咲く時期がバラバラだ。
ボタン、シャクヤクともに婦人病に効果を発揮する薬草であり
昔の女性の様をよくあらわしている。
 しかし、現在は世の中が変わっている。
最近はチーズやワインを始めとして外国産が好きな人が多い。
特にジャーマンアイリスは香と、花色、そして大きさ
どれをとっても美のトップクラスだから見ると手を出す人が多い。
先日から15人ほどの方に差し上げますと言ったら断る人がいなかった。
中にはあげると言わないうちに手を出し、好きな色を選ぶ人もいた。
もちろん、初めて出会う比較的若い昔風のご婦人だった。
そんなに持てる私ではないから、花が目当てで男としてみていないらしい。













これから我が家では白、黄色、濃紺、紺等約10種が咲くだろう。
さて、
我が家でジャマになったアイリスを堂々川に植えてから、この4番砂留上流ではゴミを捨てる輩が少なくなった。
この結果に味をしめ、数人のアイリス愛好家にねだり昨年は300本ほど植えた。
今年はそれらが増えて800芽になった。
何本咲くかはこれからが楽しみだが、もう10本程度咲き、蕾がどんどん伸びている。



この隣には花アヤメを約50株、1300芽植えたからこの花も期待できる。
花を植えたことでこの場所は昨年は不法投棄がなくなった。
この実績から今年もゴミを捨てないように、
きれいな環境が守られるように期待している。
環境が良いからか
綺麗なトンボやチョウの仲間が飛んでいた。





堂々川綺麗な川です。
連休は歩いて健康、見て目の保養、ゴミを捨てずに環境保全、
広島県でもトップクラスの高屋川の汚染を小さなところから直していこう。

砂留の力

2009-04-27 10:42:08 | Weblog
 江戸時代のお城を築く技術を利用して作られた砂留(砂防ダム)。
国の登録有形文化財の砂留は8基あるが現在でも修理したり
新しく造られているので堂々川には20数基が現存する。
つまり現在でも、まだこの砂留は地域を砂から守っているのである。
それを罰あたりの一握りの人が不法投棄をするのである。
さて、強い雨が降った土曜日砂留とホタルの上陸を撮影した。
その間に薬草研究会第1回の勉強会も行った。
 砂留が砂を下流に流さないで頑張っている姿をフォトで紹介する。


桜の咲いている後ろに見えるのが1番砂留
今では砂留の役割はしていない

1番の代役をする明治15年に造くらっれた新1番砂留
有形文化財ではない

2番砂留


砂と一緒に流れた水がこの砂防ダムで流れが緩やかになり、砂を流す力がなくなって砂を砂留のところで川底に置く。
水だけが石垣の間や堰堤の上を越して流れる。


3番砂留

4番砂留


ここには不法投棄が多かったが今はかなり少なくなった。
草を刈って、花を植え川の流れが見えるように整備したから!
だれが植えたのかグラジオラス?
又今では800芽ににもなったジャーマンアイリスも咲き始めた。
その次に花アヤメも咲くだろう。
負けてはならないと勝負する花菖蒲の花も近いうちに咲く。





花たちが華々しい活躍をしてこれから不法投棄を少なくしてくれることを期待する。


5番砂留

鳶ケ迫砂留


最後を締める日本最大規模の6番砂留



あと1基有形文化財が残っているが
もしこの内広砂留を整備したらここは道路から見えないから不法投棄で埋る可能性がある。
だから多くの人が分からないままの砂留にすることを役員会で決めた。
 25日の夜8時~11時まで、堂々川全体で約50匹、
ホタルの幼虫が光ながら上陸した。20分で15cmも石崖を登った。



日曜日の朝、薬草研究会でこれから1年間一緒に学ぶメンバーが
ホタル籠を麦藁で編んで持ってきてくれた。
ここでもよい仲間が出来たと喜んでいる。



ここをクリックしてもらえれば
広島県景観会議のホームぺージ
堂々川ホタル同好会が景観づくりの最優秀賞を受賞した記事が載っている。

リラとクス

2009-04-21 18:16:00 | Weblog
 忙しい割にはこの花のおかげで荒れることはない。
ライラック良い花です。



ソメイヨシノは終わってもいろいろな花が続いて咲く。
(さくらという字を分解すれば、2階=貝の女が気=木にかかるらしい、昔風に書くと櫻はこの字が正解だ)
アメリカハナミズキが満開に近くなってきた。
この花を下から見るとああ綺麗程度の言葉だが、
2階から下方向に眺めるとアメリカ帰りだけはある美を見せる。
(普通ならアメリカハナミズキの名が2階の女の方としてはよく似合う)









そして、我が家では赤と白の花ミズキは数千円も支払って買った。
赤の木の実から自然的に生えてきた2本の花ミズキは
通称実生の木はどちらも白生地に黄色がかかり縁取りが赤い。
こんな野暮なことを夕暮れにぶつぶつと呟いていると
裏の楠が葉っぱを64の2乗の100倍程度地上へばらまいてご近所や我が家に迷惑をかけている。
よりによってこの楠に野暮なつぶやきを聞かれクスクス笑われた。







リラとクスでリラックスできたがもう1つ楽しめたものがある。
町内会より小さな集合体、
向こう三軒両隣より少し多いご近所で隣保という単位の皆さんと
鞆の浦の西、アブト岬のお寺さんへお参りした。
ここはご婦人の悩みに対応する。
お乳が出ない人、子供が欲しい人、安産を望まれる人のお参りが多い。







ここで魚料理をもう欲しくないというほど戴き
歌の1つや踊りの2つは舞、愉快らしい。



楠にクスクス笑われて、リラの花が咲いて、
もう1つ満足には何か足りないものが、一度に発散できた。
そしてその晩、ホタルが陸に登ってきた。
黄色の光を見せて



陸へ登る光と飛翔の光どちらも暗闇のなか、この光を見たいための1年間の活動でもある。

ホタルの幼虫

2009-04-16 22:17:01 | Weblog
 ソメイヨシノが(桜)が散って最初に降る雨の夜
ホタルの幼虫は水から上がって陸へ登り始めると言う。
昨年の実績では4月7日桜が散り始めた時だった。
今年は4月14日大雨が降った夜のことだった。


少し強い雨が降ると
ここは滝状になる。

4月12日のソメイヨシノ


4月12日は同好会の定期清掃日


30名強のメンバーが集まり

芝生保護といたずら防止のためにロープを張る

草を刈る人

猪のぶたに荒されたアヤメの補植をする人

不法投棄を処理する少年の親子

川の枯れ松を切り、引き上げる人


1つの仕事が済めば子どもたちは水に入って勉強会
今日の堂々川、水質調査の結果は
4年生の女の子が息を切らして報告にきた。
そして早く恋と手をサバル。


ヒラタカゲロウ


それ以外にヘビトンボ、ブユ、カワゲラ、テナガエビ
今日はカワニナが見えない。
この判定結果は社団法人日本水環境学会発行の川の生きものを調べよう
の基準から調べるときれいな水となった。
ちなみにホタルの幼虫やカワニナは少し汚い水に住む指標生物である。

最近又、猪に川原がよく荒らされる。
今日は猟友会の人が犬を連れて16を追っているようだ。
お昼前、あきらめかけた人たちに成果と追う獲物のことを聞いてみた。
「最近の猪のぶたの繁殖はすごい」と話されている。
猪ではない。猪と豚の合いの子だそうだ。
猪なら子どは3~4匹まで、それが最近の瓜坊主は5匹から8匹ぐらいもいる。
ここでも異常に倍増しているものがあった。
もう4x4=16の言葉を使うのはやめた。



前置きが長くなったが
14日の雨の夜
ホタルの幼虫が水から陸に上がってきた。
今まででは考えられないような場所の上陸である。


水面から2.5mコンクリ壁を登り

道路をはう幼虫


咄嗟の判断で保護活動を始めたが



翌日改めてみたら保護していなければ幼虫は日干しになっていた。
もう1段壁を登りその上はグランドであった。



83匹も道路を這っていた。9時過ぎと10時過ぎの2回で保護した数、
まだ夜は長いからその後はわからないが、多くのホタルが上陸していたと推定する。
想定外のこの場所に数100匹いたのだから、
今年の堂々川はホタルが沢山飛ぶと、どうどうと宣伝できる。
やったらやっただけのことを返してくれるのが自然である。
うれしいね!
少し残念なのは流されたとはいえこんな下流まで来なくても!

かたくり

2009-04-13 15:49:19 | Weblog
カタクリが咲く便りは多いが
我が家のカタクリの葉はどれも1枚スーと出ているだけ。
話の種にもならないので少しの空き時間を見つけて旅に出た。
ナビに到着予定を聞くと38km、1時間20分と出た。


上下と書いてじょうげと読む
山陽と山陰の分水嶺の地

JR福塩線で1番高い駅だそうだ
海抜約383m


上下の宇根という山合いの里
カタクリは満開、水芭蕉の花も開いていた。


カタクリ

群生地

水芭蕉


38km、往復時間にして約3時間弱
数字的には嘘の三パチ(38)、高さも似たような約383.8m
ウソポイ話になりそうだったが
信号のない山道でナビの案内は正確だった。

せっかく来たのだからと近くの岩海を見た。
一つの谷の100mに渡って石が一杯重なりあって連なっている。







文化財なのだが訪ねる人は吾輩1人だけ。
この岩海下の方では水の音が聞こえ、まるで地獄見たい。
天気が良いから多くのドライバーは高速1000円運賃で走る方を選んでいるようだ。
なるほど地獄の沙汰も金次第か!

あ・ほうか

2009-04-10 20:52:55 | Weblog
最近福山市、府中市などで原因不明の無人の施設や納屋などが良く焼ける火事が多発している。
もう20件にもなっている。
木の芽が萌える時期にはよくある出来事。「あ・ほうか」と推定する。
 私の周囲でも夜になったら隣家のブロック塀50cmのところでゴミを燃やす人がいる。
夜だし、周囲に燃えるものがたくさんあるから燃やさないでとお願いに行った人がいる。
だが「燃やすのは私の勝手と開き直られた」そうだ。
ア・ホウカマンが約4km先まで来た現在、道路傍に燃える物を置くのはよくない。



誰でもわかる理屈だが、言う方も言う方だ。
言われた本人はよほど腹が立ったのだろう。
関係のない私に人を通して注意してほしいと言ってきた。
町内会長でも、人権擁護委員でも、消防団でもないのに
よほど暇人と見たのだろう。
私だって仕事でもないことを言われれば


イカリソウ


 夕闇が迫り始めた山、新芽が萌えてきている。




今日1日の作業の終わりは草木を燃やす
煙がたなびく風景も捨てたものではない


暑いぐらいの1日、締めは夕日が沈む山の端



赤色を追ってみる。


終わりが近い赤の花桃

行くのは嫌だと南天の葉が叫んでいるようだ

なんで新芽が赤いのか


藤ともみじの萌えいずる芽





庭の七木に名を連ねるヒョンの木の花



鯉の恋の季節だろう。尾っぽが赤い。動きも派手だ。



最初に戻り「あ・ほうか」の話だが
誰も鈴をつけに行かないのでまたここでも馬鹿をやってしまった。
「こんにちは、おばあちゃま。新聞によく出ている付け火が中津原まで来たのを知っている。そこの松の枯れ葉は煙草の火を投げられただけで3軒が焼けるよ。手伝うから片付けよう」一輪車を持って再度訪ねた。
文句を言った人、松の枯れ木をそこへ置いた人にも声をかけて一緒に片付けようと言ったが、あれやこれやと理由を言って、皆さんどこかへ消えて行く。
やり始めたことだからやめるわけにもいかず、一人で開始した。
30分も片付けただろうかおばあちゃまが出てきて手伝い始めた。
この際だからと「隣の塀のそばで夜火を焚いてはいけないよ」と諭すと素直に「へい」と言ってくれた。
何とか依頼事は解決できたが、今後これが守られるかどうかはわからない。
人情落語見たいになったからこの辺でやめることにする。
私は「イカリソウ」だが「ア・ホウカ」はめでたし めでたし 1歩前進!



春を食う

2009-04-07 22:53:22 | Weblog
 恋の成就を見届けるため、テレビにかじりつくと手に汗を掻くほど熱中する。
そのためか昨日から熱が出て喉は痛い。鼻水は止まらない。
鼻から水を出すからとても恋ではない。
結果、今日のような負け方になる。
負けたものは仕方がない。
 日曜日の薬草研究会をリポートする。
心配した雨はなし、気温は上昇していく。
百舌鳥と桃の花のコントラストが綺麗だった。



集合場所で野外の収集作業をする上で毒草の見分け方などの注意があった。
山に登れば桜は56輪咲き。1部ヤマザクラは緑の葉を出している。
つまり花は8X7=56輪、葉っぱは64枚と教えてもらった通りである。




蕨取り

見つけた時のうれしさ


カラスのエンドウとツクシは山では速かったり遅かったりでフォトはダミー。





カラスのエンドウが食べられるのかと聞いてきた。
もちろん薬草で風邪薬や胃もたれに効くと答えておいた。
今日の生徒2名はやけに絡んでくる。
スズメのエンドウとどう違うかと聞いてくる。
カラスは大きくてスズメは小さいだろう。64の大きさが違うのだ。
わかったかどうか!次の質問はなかった。ひょっとしたら無視されたのかな!
タラノ芽はほとんど食べれそうなのは芽をもがれていた。
太い木は根元から切られている。
無茶をする人が多いこと。



あらかじめ準備された食材がたくさんあったから早々に山を降りて
料理に造りの作業に入った。









これらの食材以外に
ノカンゾウ、クレソン、シイタケ、コゴミ、スイバ、ヨモギ、ノビル等が準備されている。
もしこれを買うとなったら大変なお金になる。
今回の会費は700円でおにぎり2個と500CCの御茶がつく。


タンポポの根のキンピラ

15種の山野草


いつどこから入ってきたのかさんまの加工品やキンカンを漬けたもの。
これだけのものを20代後半の人を除けばすべてが60歳代と推定した人が
これらを残さず食べたようだからあとは知らないよ。
薬草研究会でダイエットを学ぶつもりが大幅UPの人が出そう。
少しからんだ内容が出たのを別にすると大方満足。
薬草の効能を述べずに締めるのはいささか不憫におもえるが
恋が破れたのだから仕方がない。


すいせん

2009-04-03 21:51:58 | Weblog
 こいにもいろいろありまして
ホタル恋に、池の恋、今日はこい(カープ)が勝ちました。
4月は人事異動が多い月、
親しい人がどんどん移動、アー悲しいな!
これって老いらくの恋と言うのかな!
からかっているつもりがからかわれ
いつか頬を赤らめる。



恥ずかしさを隠すため今日は花を推薦する。
赤恥によく似た色の水仙2つ


恋来い赤で濃い赤

恋に敗れた薄い赤


昔の人は言いました。黄色は注意で、赤危険!




ここらあたりはまだ注意

ここまで進めば要注意


ここらあたりで目を覚まし普通の気持ちに帰ろうな。









目が覚めた。



明日もカープが勝つために誰が水仙に鈴をつけに行くのかな!







みず

2009-04-01 09:53:07 | Weblog
 父さんと呼ばれなくなって久しい。子供たちは独立して近くにいない。
3月のある日、
福山市から「与信」の研修をしたい会社があるから手伝ってほしいと言われた。
与信とは倒産被害から自社を守る仕組みの1つである。
ちなみに倒産に遭遇すると地震並みに企業の屋台骨が揺らぐ。
そして後に余震が来るように手形決済日はいつまでも震えて経営をしなくてはならない。
その勉強会の講師をすませて
瀬戸内海の春の備後灘を眺めた。
少し風が出ていたから「春の海 のたり・・・・・」でなく少し波があった。


来年のNHK大河ドラマ竜馬で出てくるだろう
鞆の浦

和歌山の軍艦と衝突して沈んだ船「いろは丸」
沈んだ場所は多分この近海だ


堂々川の水が行きつく先の海は
この芦田川の堰が海と川の分岐点だ。
そこには川鵜か海鵜か判断できない鳥が泳いでいた。




この鵜、海から川の方へ飛んで行った


芦田川を上流へ10km以上、上流の高屋川
そこではのんびりヌートリアが泳いでいた。



その時、野犬が「ざぶん」と水の中へ飛び込んだ。
いくら水がぬるんだ春の川、理由もなく泳ぐはずはない。



その時鴨があわてて飛び立った。



飛び去った方を野犬の群れは恨めしそうに眺めながめていた。



ここでも不法投棄されたものがいる。
先日報告した通り、福山市環境賞「賞状と楯」をいただいた。
非常に立派な楯である。みなさんに披露した後会長宅へ飾る予定だ。



しかし、福山市に楯つくわけではないけれど同じ褒めてもらえるのなら
詩がない田舎のボランティア団体、楯よりお金が欲しかった。

犬が生きるために努力している高屋川の堤防で
みず知らずの人がつくしをこんなに取っていた。



この人も誰かにつくし(尽くし)ているのかな。