自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

お稚児さん

2006-03-28 15:31:35 | Weblog
昨日はツバメが「忠兵衛、長兵衛、長忠兵衛」と
初鳴きを聞かせてくれたが雨模様で今日は見えない。
近くのお寺さんでお涅槃会がありここでも役を頂いた。
お稚児さん行列の先導を歩くのであるが予定していなかったから少しあわてた。
その姿を百舌の野郎が電線に止まり高みの見学をしてござる。

先導の後を法螺、ご詠歌、お稚児さん、お寺さんそして皆さんが続くのである。
小子化で子供の数が減っている時に30人近くがそろい、父兄、おじいちゃん、おばあちゃんを合わせると100人になろうとする行列はゆっくり約200m進んだのである。
先導をしていたが後ろを振り向きカメラでピカ、法螺貝を吹いておられるお寺さんを撮影させていただいた。



日本でもトップクラスの松並木参道を持つ国分寺さんの26日の出来事を話しているのでホラではない。綺麗だから機会があればお参りをすすめます。

ここからは春の山野草の薬草研究です。
先ず つくし その下が わらび





つくし
スギナの子といわれるが同じ地下茎から枝としてでるのがスギナで光合成をする。
ツクシは胞子を飛ばして子孫を繁栄する努力をしている。子供ではない。
面白い話としての昔話にツクシで作った糊は和紙を傘やちょうちんとして作るとき竹ヒゴに貼り付ける重要な役割をしていたそうだ。参考までに和紙はコウゾ、三椏で作るがそのミツマタの花がようやく咲き始めた。想像以上に可愛い、今日のお稚児さんと比べると少し負けるぐらいかな!
薬効だが
カリウム640mg、カロテン1100mg ビタミンE4.9mgを含んでいるから食べると効果がある。




ワラビはある時期 癌になるとか 8年前の古傷を思い出す等悪名をあびたことがあるがほんのわずかにその成分はあるけれど毎日毎日全てのおかずがワラビになる事はありえないから無視してよいのである。
それよりも日陰を嫌い太陽を浴びた多年草のしだの利尿剤効果を利用すればよいのである。根や地上部を日干しにして煎じて飲むと腫れ物にも効果があると言う。


桃之神

2006-03-24 21:24:49 | Weblog
気温が上がると開花のスピードが速くなる。
昨年は4月5頃蕾が開きはじめた桜が今年はもう咲いていた。



桜はバラ科、昨年はバラ科の梅、杏、桜、桃と開花する時期が全てバラバラで重複する事はなかった。しかし今年は桃が少し遅くれるぐらいで、ほぼ同じ時期に咲きそう。びっくりする現象だと思う。下の梅と桜を見比べてもらうと不思議が理解してもらえると思う。



杏の花の具合を見てもらうとこの木も昨年よりかなり早い。昨年の開花は4月5日頃。



そして桃の花の具合を見るとさすがに開花はしていないが先がピンク色を増していた。(桃の開花した写真は昨年の4月10日現在のもの)





桃の開花が近づいたので桃の神様が鎮座されていることを紹介さしていただく。



桃の神様は表題をクリックし、拡大して見れば右に「桃之神」中央に大加牟豆美命と刻字されている。
裏面の説明を以下に示すと桃は仙木にして邪気を祓いその花は窃宨人目を楽ましむ又花酒は除病に功あり果実は美味強老幼口腹を充たす○桃の精を大加牟豆美命と称し奉り専ら其生成を神護せられ古来此地に繁○セリ明治中葉の先覚者長尾○之が復興を奨め・・・・・以下読めないのです。
と言う神様が神社の片隅に鎮座されている。どうも私が住んでいる地は桃の産地であった事は間違いない資料だと思うのです。又桃の薬効も書いてある。
先日桃太郎のときに紹介したけれど若返りの薬になるということは少なくても明治時代から言い続けてきたことも理解できた。



砂留が文化財に登録

2006-03-21 20:21:27 | Weblog
堂々川ホタル同好会の会長さんになって頂く方を探したずねてお願いし、
選挙のお手伝いや、森林組合の木の伐採手続き他、想像以上の仕事が舞い込んだ。
その中で、3月17日嬉しいニースを親しい記者からコメントが欲しいという名目で教えてもらった。
堂々川の砂留(石造りの砂防ダム)が国の登録有形文化財に登録される事になった。
(写真の砂留は一番砂留、下流から1番、2番・・6番と名前が付いている)
今回指定になる砂留は24基あるうちの8箇所である。今回はそのうちの5箇所を紹介する。









写真は上から6番砂留、堂々川の中では最大で長さ55.8m、高さ13.3m。
次が5番砂留で、砂留が貯めた砂の上でホタルの幼虫観察をしているホタル同好会の小学生、
その下が4番砂留め、その下が鳶が迫砂留である。
詳しくは仕事が落ちついてからにするので期待してほしい。
ホタルの幼虫は多分明日の雨で、水から上がり岸の土の中にもぐり蛹になるはず、そして5月の終わりまで眠るのである。
ホタルについては4月8日発起総会をするからそれ以後ブログで詳細が話せると思っています。
今日のような日でも薬草研究は続けておきたい。
彼岸の中日だから草もちが欲しい。草もちならヨモギと言う事でヨモギの研究をする。



薬効は
ぜんそく、胃の薬、貧血、腰痛、腹痛、痔の痛み、下痢止め等がある。
また、艾(もぐさ)としてお灸での効果は抜群、そしてお風呂の入浴剤にと人間とは切ってもきれない深い関係を維持している生薬名艾葉(がいよう)である。


春の山菜

2006-03-17 21:49:04 | Weblog
おぼろ月を口ずさみ、
「菜の花や月は東に日は西に」と与謝蕪村の句も頭をよぎる。
彼岸が近づくと誰もが、春が来たという気持ちになる。






菜の花が満開に咲いて、ミツバチが飛び回り、今日は暖かい。
今日からしばらくは春の山野草の薬草研究をしてみたい。
先ず菜の花であるがカロテン、ビタミンCやKを多く含み、カルシウム、カリウム、リン等のミネラルを他の植物の平均以上含むので食べれば体の調子がよくなる。もう少し具体的に説明するとある種のがん予防効果が期待でき、有害コレステロールを下げる効果を発揮し免疫力も増える。少なくてもサプリメントのみを飲むのより総合的効果がある。ミツバチが本気で蜜を集めている姿は人間が蜂蜜を舐めているのと同じ健康をこの花が約束しているのである。
次はノビルを説明する。







ノビルの薬効は
精力剤効果、不眠症、せき止め、のどの痛み、食欲増進、血行をよくする、そして虫さされにまで効くとの文献がある。事実葱の仲間であるから、硫化アリル等を含むので葱に似た薬効があると考えて間違いはない。
ただ毒草のタマスダレに似ているので誤食には注意を要する。
次ぎはセリを紹介する。



春の7草の1つであり、今頃になると緑色が鮮やかで一段と薬効も増してくるので食べない手はない。
弱った胃腸を回復させ、解熱、神経痛、冷え性、風邪の引き始め、高血圧症の血圧降下作用や肝機能障害(黄疸)を和らげ、生理不順を整える効果等が期待できる。

こうして3点紹介してみるが自然はすばらしい効能を我々に差し上げるという。
だが我々がそれを理解していないし、最近はトクホ、サプリメントに走っているようでもったいない気がする。少しでも知って欲しいから紹介している事を理解してもらいたい。
尚、春の山野草について詳しく説明してあるブログがあるので以下にアドレスを記載します。ランクトップですから見ごたえがあると思います。
http://blog.goo.ne.jp/luna126/

春の山野薬草

2006-03-14 09:42:58 | Weblog
鴨が北帰行の準備を始めているのか、
警戒心が強いのか近くへ近寄れない。
迷彩服が必要と思う鳥撮影でした。
昨日は寒かった。
雪が真冬並みに降りこのままでは積もるのかと空を眺めたが通り雪のようですぐ止んだ。
2月3日遊びながらのブログで書いた寒さの特異日についてほぼ満点の的中率だった。
奈良の東大寺2月堂のお水取りの日が寒いのは過去からの言い伝えであり自然が気象庁予測より当る確立が高いデーターを残した事は科学より自然がまだ優っていることを証明したといっても言い過ぎではない。
寒くてももうすぐ彼岸の入り、暑さ寒さも彼岸までと言うのが当地の言い伝えである。今日も春の山野草を調べてみた。
ギシギシとスイバ





ギシギシ
    薬効  皮膚病 水虫 タムシ 湿疹 便秘解消等
    食べ方 
根を煎じるて飲む 便秘
種子を煎じる 湿疹
新芽をナイフなどで切り取り採取、茹でて水にさらすと酸っぱさが減り、炒めたり、和えて食べる
スイバ(スカンポ等の別名)
    薬効 ギシギシとほぼ同じ
    食べ方
シュウ酸カルシューム等を含むためかなり酸っぱい。美味しいからと腹いっぱい食べる人はまずいないだろうが量を制限する事を勧める。食べ過ぎると腎臓系統に負担がかかりすぎて、もし腎臓に障害を持っていれば障害がでる事も考えられる。



今日の水仙が推薦する面白話は
こんな野草が生えている川土手でサギ・鴨の撮影をしていたらヌートリアらしい動物に出会ったことだ。次ぎは言わなくてもヌートとでたと言うと想像されたでしょう。
(説明)写真の中央の黒いものが西洋ねずみのヌートリア?


お百度石とたんぽぽ

2006-03-11 15:14:33 | Weblog
梅が満開の今日、なんとなく目がかゆい。
杉花粉が少ない予報は出ているがやはり最盛期、
1c㎥に50個以上が存在するから身体が花粉保持許容量を越えて
ついにアレルギー反応を示し始めたのだろうか。
昔はこんな時家族を思う母親はお百度参りをして早く治れと祈願した。
良く見るとすぐ近くにお百度を踏んだ石が立っている。



この木はもうすぐ花粉を振りまくだろう。そのとき眼は、鼻は・・・



この石は大正時代の製作だから約90年前のものだ。
かなりの年月、誰もこんな祈願をした形跡は無いがこのような遺跡が残っているのだから機会があったら祈願したい。


今も春はどんどん進んでいる。
石塀の外ではタンポポが一輪黄色を見せている。
昔タンポポのコーヒーモドキを飲んだ事があるがまずくはなかった。
今日の山菜勉強はタンポポに決めた。



タンポポ
現在の日本では在来品種約20種は急速に個体数を減らし、昔、平家の落武者が山間の里に隠れて暮らしたようにひっそり咲くという。
何故かと言えば西洋種、西洋タンポポが交雑を繰り返しながら日本在来種を駆逐している。だが、薬効は日本種も西洋種も変わらない。
生薬名 蒲公英(花が開花する寸前に根を掘り取り、日干しにしたもの)
薬効
  胃腸の弱い人の健胃腸薬 乳がでにくい人の薬 乳房の腫れ むくみとり
  肝炎 腫れ物に良い
食べ方であるが
  葉は湯がいてさらして、サラダ、和え物、炒め物
  花は酢の物、天麩羅が美味
  根はきんぴら、かきあげ、そして日干しにして粉にして飲み物として飲む。
  コーヒー色をして苦味もあり癖になる人もいるみたいです。 
    

とんび

2006-03-09 14:46:16 | Weblog
朝日が昇って1時間ぐらいか、とんびが1羽ボーとしている。
朝もやって(霞む)いるので今日はかなり気温が上がると予測した。
家で実施する計画は全てキヤンセルして屋外運動に変え、とんびと遊ぶ事にした。
とんびで最初に思いついたのは童謡の作詞家で以前も取り上げた葛原先生。
早速、生家を訪問。



参考までにとんびの詩を紹介する。
       飛べ飛べとんび 空高く
       鳴け鳴けとんび 青空に
        ピーヨロー ピーヨロー ピーヨロー ピーヨロー
        楽しげに 輪をかいて

       飛ぶ飛ぶとんび 空高く
       鳴く鳴くとんび 青空に
        以下一番と同じ

青空を飛ぶとんびは鷹などと違う所は尾の先がクサビ型で鷹など他の猛禽類は扇形をしているので区別できるそうだ。でもこれだけの写真の為に1時間を費やした。 



良い子は遊んだ後でも、やっぱり勉強をしている。
今日のテーマは春ランなのだ。
春ランはジジババやハックリとも呼ばれ、シンピジューム等と同じ仲間で、
木の下等半日陰が適地の育てやすい蘭で園芸品種も多く
エビネランと同様1芽数万円もするものがある。
食べ方は花茎やつぼみを摘んで、はかまを取り除いて茹でて水にさらす。
おひたし、和え物、天麩羅、塩漬けして保存し蘭茶として飲む。
どこかの地方ではお祝いの席で使う桜茶と同じ、めでたい飲み物だそうだ。
薬効であるが
ある老人は昔は不老長寿になると言われ今でも、自分は飲んでいると言う。
薬酒にすると新陳代謝が活発になり胃腸が丈夫になる事例や不眠が治ったとか精神安定には良いと言われている。



今日は特別に、ニオイウチワというあまり知られていないが、
沈丁花よりもはるかに上品な香りの花をお届けしたいので見て欲しい。





さぎに出会った

2006-03-06 12:35:50 | Weblog
昨日快晴、水ぬるむ高屋川の堤防掃除、
ボランティア活動で参加した。
8時からは町内会主催で家の近くを18人が400mを清掃した。
9時からは明るい町作り主催の川の清掃。
目的がなかったら「イヤヨ」の世界だろう。
以前から鳥たちが多い所と目をつけていた。だから喜んで参加。
その場所を一斉に掃除するのだから鳥たちは逃げ惑い一箇所に集まった。



近づけばすぐに飛び立たれる。
一飛び50mだから追いついて撮るのはボランティア活動中は難しい。
しかも責任者の称号をいただいていては!
2時間後活動を終えてその場所へ行けども鳥の姿は見えなかった。
そして、今日雨が降っている。
庭の水仙が推薦してくれた蕗の観察をした。





久しぶりに現地薬草研究会を開催してみよう。
蕗はやや湿り気のある、有機質が多い土地を好む山野草。
刻んで味噌汁に、天麩羅、おひたし、味噌と練り合わせた蕗味噌と食べる方法は多い。
この春を代表する山菜は
フラボノイドの1種ケンフェロールやサポニン、コリン、タンニン、酒石酸等を含んでいる。
これら成分が活躍すると
痰の切れをよくしたり、咳止め、胃の調子を整える、疲労回復、活性酸素の取り除きをする、動脈硬化予防、心臓病予防等多くの効果が期待される。
特に毎日蕗味噌を舐めると痰の切れがよくなり、ぜんそくの人は重宝したと言う話を聞くと紹介したくなるのは人情だろう。
山菜は風味だけではなく薬効も多いのである。




春へのあがき

2006-03-03 10:30:42 | Weblog
三日遅れの(梅)便りを載せて
・・・・   瀬戸の椿は片だより

寒さの特異日ついてブログに載せた事があるが現在の所桃の節句も寒く
後残るのは奈良のお水取りだけが試される日になった。
世界一の演算能力のあるスーパーコンピユーターが稼動をはじめた気象庁。
今年の桜の開花は早いと予測した。
12月と1月が寒く2月は暖かく、3月も暖かい予測。
植物は寒さを十二分に感じさせて暖かくすると早く活動をする理論がある。
桃の接木などもこの理論から穂木を冷蔵庫に入れて、3月21日前後に接木する。
話は前に戻り、だから早く咲く。私もそう思う。
しかし現状は
梅がようやく咲き始めている。



香りの花たちも遅れ気味だ。沈丁花と匂いウチワの花を見て欲しい。





ようやく春告げ花のサンシュユがほころび咲き始めた。



良く見ると香りを振りまいたロウバイはまだ健在でがんばっていた。



前回のプレゼントにつきましてはご要望の3人の方に差し上げましたので今回の企画は終わりにさせていただきます。