ショット

見えないものを見る 感じたことを写真と文章でつづる暮らしと自然のフォト日記

長倉洋海 人と人は出会うことができる

2008-10-23 23:54:20 | セミナー

世界の紛争地に生きる人々の写真を撮る
フォトジャーナリスト長倉洋海さん
この人の講演を聞いた

講演を聞くのは5回目くらいだが毎回感動する
今回はシルクロードの写真を見せてもらった

大学の探検部でアフガニスタンを訪れて以来
アフガンのとりこになり写真を撮り続けた

アフガンの若きリーダー マスードとの交流もあった
国のため人のためを願っていたマスード  
そのマスードが暗殺されてからは アフガンを撮る気力も伏せていた

その頃NHKの仕事でシルクロードの撮影をたのまれた 
足掛け5年に渡るシルクロード取材 中国長安からイスタンブールまで
6万キロの道のりを自分の目で見てそこで出会った人と風景を記録した 

アフガニスタンはシルクロードの十字路 日本の西の果て 
マスードの生き様を陸路を駆け巡ることでより深く知る旅となった

アフガニスタンの取材には飛行機で行くが その遠い国は日本との違いを強く感じていた
シルクロードの取材で陸路を進むことにより アフガンと日本は同じアジアだと感じるようになった

陸路を進むには 宿も食事も心配もしなくてはならない 民家に泊まり 食事をいただく
そのことで人と出会う 人々の生活が見える  日本の子どもが失った 子どもらしさに出会う
終わりに現地のことわざを紹介した「山と山は出会うことはないが 人と人は出会うことができる」

長倉洋海プロフィール
1952年、北海道釧路市生まれ。京都での大学生時代は探検部に所属し、手製筏による日本海漂流やアフガン遊牧民接触などの探検行をする。1980年、勤めていた通信社を辞め、フリーの写真家となる。以降、世界の紛争地を精力的に取材する。中でも,アフガニスタン抵抗運動の指導者マスードやエルサルバドルの難民キャンプの少女へスースを長いスパンで撮影し続ける。戦争の表層よりも、そこに生きる人間そのものを捉えようとするカメラアイは写真集「マスード 愛しの大地アフガン」「獅子よ瞑れ」や「サルバドル 救世主の国」「ヘスースとフランシスコ エルサルバドル内戦を生き抜いて」などに結実し、第12回土門拳賞、日本写真協会年度賞、講談社出版文化賞などを受賞した。

2004年、テレビ放映された「課外授業・ようこそ先輩『世界に広がれ、笑顔の力』」がカナダ・バンフのテレビ祭で青少年・ファミリー部門の最優秀賞「ロッキー賞」を受賞。2006年には、フランス・ペルピニャンの国際フォトジャーナリズム祭に招かれ、写真展「マスード敗れざる魂」を開催、大きな反響を呼んだ