田んぼの畦道に彼岸花が咲いている
生死の海を渡って 彼岸にたどりつくと悟りの世界が待っている
しかし 悟りの世界は程遠い 今日も帰りに気になった
大井川に架かる水路橋 そこを渡っても彼岸ではないが花は咲いていた
その橋の番人の顔も毎日通るので覚えてしまった 全部で7人が交代で誘導している
そのうちの3人は 人参棒を持って手前の横切る道路の安全を確認してくれる
そのためにスムーズに通行できるので 助かるが
後の4人は何もやらないボックスの中から出て来ない
一昨日の朝は眼を閉じて寝ていた その人が今日は自分の車を洗っていた
市役所の建設課に 交差する道路の安全確認を全員がやるように頼んだ
担当者は「もし事故が発生したときに責任を追及されるのでやらない」と応えた
事故が起こらないために出口直前の交差点を見てもらいたいのだ
事故は起っても構わない自分の責任になることだけは避けることが正しいのだろうか