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見えないものを見る 感じたことを写真と文章でつづる暮らしと自然のフォト日記

かんなみ仏の里美術館

2012-06-03 20:50:50 | 鑑賞


田方郡函南町桑原 写真の山道を登ったところに薬師堂がある 
明治30年代に地区の各所に鎮座していた仏像が集められた

仏像の散逸を防ぎ後世に保存継承していくための施設として
地元の有志によって建てられたお堂 でもいまここに仏像はない

仏像は地区の人々の信仰心によって近年まで長い間守られてきたが
重要文化財などもあり地元民で守り続けることは負担が多い

2008年堂内の仏像24体全部を町に寄贈することにした
引き取った町は仏像の魂を抜き美術品として展示する

空調管理された部屋で文化財を保存伝承する新たな施設として
『かんなみ仏の里美術館』を今年4月にオープンした

美術館に移された仏像は 多くの人が観賞できるようになった
平安時代の薬師如来像や鎌倉時代の阿弥陀三尊像

頭に干支をのせた仏高1メートルの十二神将立像も全部揃っている
闇の中でわずかな灯りに浮かび上がる仏像群は圧巻だ

また資料館も充実してボランティアが詳しく説明してくれる
ただ館内撮影禁止で資料館の撮影も許可されないのは残念だった

外には小さな庭園も造られ館内からも見れるのは 足立美術館のイメージか
日曜日には併設する公民館で地元の主婦が「仏庵」を開店させ蕎麦をふるまう
   
かんなみ仏の里美術館 開館時間10時から16時30分 休館日毎週火曜日               観覧料300円 アクセス 函南駅より車で5分 静岡県田方郡函南町桑原89-1
 http://www.kannami-museum.jp/