信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

令和5年 生坂村消防団 出初式

2023年01月08日 | 生坂村の行事

 8日(日)午後2時から中学校体育館で、歴史と伝統ある生坂村消防団出初め式が、新型コロナウイルス感染防止対策を講じて、団員の参加は各分団部長以上と表彰者の団員各位と本部団員、来賓各位は村内在住で人数を絞ってご臨席を賜り厳粛に開催しました。

▽ 「国旗に注目」の後、原田副団長の開式の辞、「団旗に注目」と出初式が始まりました。

▽ 山本団長から人員報告を受けましたが、感染防止対策の観点から少ない人数で致し方ないと感じました。

▽ 山本消防団長から、昨年を振り返りますと、令和2年から続く新型コロナウイルス感染症の世界的な流行によって、各種訓練をはじめ、行事・式典等あらゆる消防団活動が中止もしくは縮小を迫られました。

 一方、コロナ禍と言えど災害は待ってくれず、7月11日に発生した草尾地区での建物火災においては、午後4時8分の通報から、同7時54分の鎮火まで、4時間弱に渡り消防活動に従事し、放水活動により消火及び近隣住宅への延焼を防ぎ、鎮火後も再出火に備え地元分団により警戒を翌朝まで継続しました。

 また、本村は中山間地域に位置しており、一級河川の犀川が村を南北に貫流しているため、大雨が降った際には、土砂崩れや河川増水等の水害にも備える必要があります。

 このように、我々消防団の果たす役割は地域防災力の中核としてその活動の重要度は計り知れないものとなっております。

 そのため我々消防団は、松本広域消防局や明科消防署などのご指導とご支援のもと、訓練や講習に励み、消防技術の向上と知識の習得に努めており、地域住民の皆様には、今後も消防団活動へのご理解とご協力を賜わり、自主防災組織などと一体となって、複雑多様化する災害に、迅速かつ的確に対応できるよう取り組み、安心して暮らせる地域づくりを築いていくことが重要になると考えております。

 しかしながら、社会環境や価値観の変化とともに、消防団を取り巻く環境は一層厳しくなっており、若年層の団員の減少、在籍団員の高齢化等様々な課題を解決しなければなりません。

 こうした中、村理事者並びに村議会の皆様方には、深いご理解とご配慮をいただき、防火水槽新設工事や防寒着整備など、消防施設や備品の整備が着実に進められ、団員の安全確保と住民が安心して生活できる環境の構築が図られていること、出動率七〇%以上の団員を対象に、村内各事業所で使用できる消防団員応援商品券を交付、団員報酬の個人支給を開始するなど、適切な処遇改善に努めていただいていることに深甚なる敬意と感謝を申し上げます。

 また、ご来賓各位からは格別なご指導、ご鞭撻をいただいており、より一層、献身的地域愛を以って、教養を重ね訓練に励み、歴史ある生坂村消防団の使命を肝に銘じ、村民の負託に応えるよう精進していく所存であります。

▽ 私からは、昨年当村は、7月に草尾地区において大きな建物火災がありましたが、生坂村消防団の初期消火と長時間にわたる消火活動により、近所の住宅への類焼を免れましたことは、不幸中の幸いであり、初期消火の重要性を改めて痛感した次第でございます。

 また長野県では、令和元年の東日本台風災害以降、四年連続して豪雨等による甚大な被害が発生しております。

 昨年の8月6日に、当村近隣の長野市中條地区や小川村などにおいて、局地的な非常に激しい雨による地すべりや土石流などの甚大な災害が発生したことは、当村もいつ何時、局地的な豪雨による災害に見舞われるか予断を許さない状況であると考える次第でございます。

 それは、世界でも頻発している集中豪雨や猛暑などの地球温暖化に起因する気候危機であり、全世界共通の喫緊かつ最優先の課題となっております。

 今、世界がゼロカーボンの実現へ大きく舵を切る中で、当村も未来を担う子ども達が安心して暮らせる持続可能な社会を造るために、脱炭素社会を目指す必要性を痛切に感じ、昨年6月16日に、「生坂村ゼロカーボンシティ宣言」をさせていただき、環境省の「脱炭素先行地域づくり事業」に申請をするために、現在、村民の皆さんにアンケートをお願いして、脱炭素ロードマップを策定しているところでございます。

 消防団員各位には、この様な様々な状況を踏まえ「自らの地域は自らで守る」という郷土愛護の精神に基づき、防火啓発活動、各種技術訓練や救命講習会などに献身的にご活動され、個々の資質の向上と知識・技能の習得に努められ、あらゆる火災・災害にも対応できるようにしていただき、生坂村の防災力の充実強化を図るために、引き続きのご活動をお願いする次第でございます。

 行政としましては、団員各位の活動に応えるために、今年度から地域の防災力の要であります消防団員の団員報酬と出動報酬の拡充による処遇改善や、分団運営交付金の新設、消防団員応援商品券の交付を行い、村民の命と財産を守るための基盤づくりを進めておりますので、更なる出動率の向上と新入団員の確保をお願いする次第ですなどと訓示を申し上げました。

▽ 長野県消防協会長表彰として、永年勤続功労章の表彰をされた皆さんを代表して、第2分団坂爪団員が受章されました。

▽ 長野県消防協会長表彰として、代表して精勤章の第3分団藤澤分団長が受章されました。

▽ 松本消防協会長表彰として、功績章を代表して、第2分団瀧澤分団長が受章されました。

▽ 松本消防協会長表彰として、功労章を第1分団腰原副分団長が受章されました。

▽ 生坂村消防団長表彰として、勤続功労章を代表して、第2分団瀧澤副分団長が受章されました。

▽ 生坂村消防団長表彰として、功労章を代表して、第3分団小山班長が受章されました。

▽ 生坂村消防団長表彰として、精勤章を代表して、第2分団五十嵐団員が受章されました。

▽ 来賓を代表して太田村議会議長から、消防団の皆さまは、常日頃、火災を始め様々な災害から村民の生命・財産を守るために、日夜、献身的に努力されていることに対し、深く敬意を表しますとともに感謝申し上げます。そして、先ほど表彰を受けられました団員並びにご家族のお皆さまの長年にわたるご功績に対し、心から敬意を表し、お祝い申し上げます。

 私自身も消防団員として活動しており、昨年の草尾区で発生した住宅火災に出動して改めて火災に対する備えは十分すぎる程にやったほうが良いということ、確認・点検も怠ってはいけないということ、そして生坂村において消防団の重要性は今後更に増してくると強く感じております。

 議会といたしましても、現場での課題をしっかりと把握し、消防力や防災力の強化と団員の活動環境の向上に取り組んで参りたいと思いますので、本年も一層のご協力を賜りますよう宜しくお願い致しますなどのご祝辞を頂戴しました。

▽ 「団旗に注目」、原田副団長の閉式の辞で終了しました。来賓の皆様、消防団員各位など関係の皆さんには、寒い中ご参加くださり大変お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。


小舟常会の三九郎&日岐・小舟上空からの風景

2023年01月08日 | 生坂村の行事

 8日(日)の午前中は雲が優勢でしたが、次第に青空優勢の穏やかな空が広がりました。

 午前9時からは、我が小舟常会の三九郎の準備をしました。今年も込地集落でカヤを刈って運んで来る班と、近くの竹林から切り出した竹を組んで立てる班に分かれて準備をしました。

 我々がカヤを刈ってくると、立てた竹に横棒の竹を1メートル間隔ほどに縛り付けてありました。今年も小さめにつくる予定でしたが、例年通りの大きさになった感じでした。

 合流してからワラを掛け始め、続けてカヤを立てかけて、門松、しめ縄や松飾り、それぞれの家や会社を見守ってくれたダルマなどを飾りつけ、最後は竹で覆って縄で縛りつけました。

 もう一つはその4分の1ほどの三九郎を竹とワラとカヤで作り、門松、しめ縄や松飾り、ダルマなどを飾りつけ子ども達も手伝ってくれて、両方とも見事に完成しました。

 今年は早めの午後4時に子どもから大人まで、我が常会の7割ほどが集まって、今年4月に小学校6年生になる年男が、最初に小さい三九郎から火を付けました。

 続いて大きな三九郎に、先輩の二人の年男が火を付けて、竹の燃える音が響き、大きな炎が立ち上がり素晴らしい三九郎になりました。

 私の孫たちは、両親と燃え上がる三九郎を見たり、お兄ちゃん、お姉ちゃんと遊んだりして楽しそうでした。

 燃え残る「おき」でお餅や米粉の団子を焼き、その場で美味しいと言いながら食べる家族や家に持ち帰る家族がいて、我が家も帰って食べましたが、今年は丁度良く焼けていて美味しく食べました。

 今年こそは新型コロナウイルス感染症が収束して、災害のない平穏な年になり、小舟常会の皆さんが無病息災で過ごせる幸せ多き年になることを心から願っております。

小舟常会の三九郎

 子ども達と一緒に三九郎という歴史ある行事を次代まで引き継ぐことが、その地区の人々の絆を深め風土を育んでいくと感じました。

▽ 毎朝恒例の撮影は、ドローンを我が家からフライトさせ、日岐と小舟の雲が多い上空からの風景を撮影しました。

日岐・小舟上空からの風景

 その他生坂村では、令和5年生坂村消防団出初式、マイナンバーカード休日交付及び申請窓口開設などが行われました。