信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

知恵の委員会&おじさま倶楽部総会

2024年03月29日 | 生坂村の会議
 3月29日(金)午後1時30分からの知恵の輪委員会は、私の挨拶で始まり、「第2のふるさとづくりプロジェクト」公募要領について事務局から説明していただきました。
 観光庁の「第2のふるさとづくりプロジェクト」の背景と目的としては、近年、地方移住への関心がある人や田舎にあこがれを持つ若者が、他者とのリアルな繋がりを求める動きがあり、新たな旅へのニーズが増加しています。
  また大手民間企業では、テレワークが浸透する中で、場所にとらわれない柔軟な働き方が可能となっており、職場や自宅を離れ、日常にない気付きや学び、交流を目的に地方部への人の転出や移住への関心が高まり、働き方、住まい方は従来に比べ大きく流動化、多様化しています。

 このような変化の中で、地域の資源(食、自然、農業、歴史、社会・文化、伝統産業・産品など)や人に触れ、継続的かつ多頻度での来訪から地域との関係性が段階的に深まることにより、地域への愛着が深まり、自発的な来訪の頻度が増え、滞在が長期化しうる可能性があります。これにより、交流人口・関係人口の創出や地域活性化へつながることが期待されるほか、このような継続的かつ多頻度での来訪を促す新たな旅のスタイルは観光振興だけでなく、移住・定住や二地域居住の促進にも寄与するものです。
  観光庁では、過年度事業を踏まえ、継続的かつ多頻度での来訪を促進する専門的なプログラムの造成や、滞在環境・移動環境に関する取組を実施するモデルの実証を行い、優良事例を広く横展開するための募集を実施しています。

 次に、「第2のふるさとづくりプロジェクト」における生坂村の事業概要について説明していただきました。
 生坂村全域を「第2のふるさとづくりプロジェクト」として、リジェネラティブツーリズムを行うために、松本山雅FC等と連携し、「生物多様性、ネイチャーポジティブ」をテーマに、来訪者と住民で、村の環境調査からビジョン設計までを年間を通じたプログラムで実施し、自然の再生の先にある新しい村の姿を一緒に設計し、その実現に向けてジナリオを描く。来訪者と住民がともに自然の共生に取り組み「何度も訪れたくなる場所」をともに育てていくとのことでした。
 27日(水)に村づくり推進室藤澤室長とヒッタイショの星野さんが観光庁に行き、当村が申請しようとしています『「自然再生で村おこし」共に学び育てる生坂村リジェネラティブツーリズム』の申請内容についてご指導をいただいてきました。

 おじさま倶楽部など各団体との交流、文献調査、野外調査、写真の画像、音声等のデジタル標本の製作、当村のポテンシャルの調査、自然を観察し、歴史を学び、リアルポケモン探しの様に、位置情報をダウンロードできるアプリの製作、自然や環境の保全計画の作成、持続可能な実践プログラムの作成、ネイチャーガイドの養成、自然を見る目の解像度の向上、楽しくきのこ、昆虫、水鳥などの観察、生坂村の様々な生物の図鑑をリアルに作るために参加者と一緒に製作、インバウンドの方々も興味を持つ観光、地域に貢献したいという観光、リアルダッシュ村の様な取組、子どもが喜ぶポケモンの様なアプリの製作、沢蟹・バッタ・オニヤンマ等の資源、ターゲットをピンポイントし取組内容の検討、手付かず自然の活用、村誌の自然編を参考にすることや各部署の連携が大事であるなど多岐に渡り意見交換をしました。
 脱炭素先行地域として既に視察申込が入るなど、自然体験型の新たな観光スタイルの確立が求められる中、本実証を通してリジェネラティブツーリズムを新たな交流ロジックとして事業化し、令和7年度より、企業版ふるさと納税の誘致を開始し、自然再興などに意識を持つ大企業への支援要請や企業版ふるさと納税の誘致を行い、自走的かつ循環的なアライアンス関係構築を目指し持続可能な環境づくりに取り組みたいと考えております。

 午後4時からは、おじさま倶楽部の総会が開催され、私と中山振興課長が出席させていただきました。

 平田会長から、「偶成朱熹」の「少年老い易く 学成り難し 一寸の光陰 軽んず可からず 未だ覚めず池塘 春草の夢 階前の梧葉 已に秋声」を詠まれ、月日のたつのは早いから油断なく勉強するがよいとも言われていて、人生100年とすると我々の残された人生は20年ほどの方が多い訳ですので、おじさま倶楽部の活動を皆で楽しんで行いたいですから、来年度はマレットゴルフや竹細工などの活動も増やしながら和気藹々と行っていき、我々の活動により、生坂村の活性化に一役買ってまいりましょうなどと挨拶をされました。

 私からは、やまなみ荘のそば打ちやいくさかの郷の出店、ひすいそばの栽培など多くの活動をされ、村内外に素晴らしい発信をしていただいていることに感謝を申し上げ、おじさま倶楽部の立ち上げは私が村長になった年からですので、皆さん活動と共に村長を務めてきたことを嬉しく思いますし、これからも健康にご留意なされ、様々な活動による生きがいづくりで、生坂村の活性化に結び付けていただきたいなどと挨拶をさせていただきました。]

 おじさま倶楽部の総会は、令和5年度の会議、視察研修会、赤とんぼフェスティバルの参加、健康講座「笑いヨガ」、元気塾での手打ちそばの振る舞い、そば・野沢菜関係などの事業報告、ひすいそばの栽培及びいくさかの郷等での販売、野沢菜栽培と販売、やまなみ莊等のそば打ち体験などの収支決算報告の説明をされました。

 令和6年度の事業計画は、親睦会の開催、視察研修会の開催、そば打ちと講習会の実施、ひすいそばと野沢菜栽培、新そばを味わう会、いくさかの郷特産市の出店などに加え、竹細工など会員の特技や趣味を活かした講習会などを行う予定とのことでした。

 役員改選があり、会長に平田勝章さん、副会長に庄山近さん、小林稠さん、会計に市川寿明さん、会計監査に瀧澤悦男さん、吉澤盛夫さんがそれぞれ再任されました。

 また、1班班長に平林秀充さん、2班班長に中村耕一郎さん、3班班長に高野茂吉さん、4班班長に宮川昌直さん、5班班長に丸山政宏さん、そば責任者に高野儀一さん、補佐に平林秀充さん、中村耕一郎さん、瀧澤悦男さん、野沢菜責任者に庄山近さん、補佐に小林稠さん、丸山政宏さんに決まりました。

 新規倶楽部員として、太田譲さん、山本吉人さんが紹介され、先輩諸氏から農業を教えていただきたいこと、そば打ちなど趣味として取り組みたいので色々と教えていただきたいこと、皆さんの役に立つように頑張りたいなどと挨拶をされました。 

 おじさま倶楽部の皆さんには、引き続き健康にご留意なさり、皆さんの生きがいづくりと村の活性化などのために、健やかに楽しく様々なご活動をされることを願っております。

辞令交付式&公益財団法人生坂村農業公社評議員会&生坂ダム湖の風景

2024年03月29日 | 生坂村の会議
 3月29日(金)は土砂降りの雨で風も強く荒れた天気でしたが、午後は天気が回復し青空が広がり暖かくなりました。
 朝礼後には、今年度で退任する生坂村消防団 山本団長、長野県との人事交流により2年間生坂村で働いていただいた西村主事、4月から人事交流で松本地域振興局に派遣する今溝主事にそれぞれ辞令交付をしました。

 山本団長は、副団長から6年間務められ、生坂村の安全で安心な生活を守るために、消防団をまとめ、消火活動、災害対応、防火啓発活動、各種技術訓練など多くの消防活動にご尽力いただきました。

 また現在、生坂村議会議員を務めており、今後も防災・減災、災害に強い村づくりなどの消防行政をはじめ、村政運営全般にご尽力いただけるものとご期待申し上げます。

 西村主事は、昨年2月の脱炭素先行地域づくり事業の申請に徹夜で対応いただき、ゼロカーボンへ向けての様々な取組、会議、村民説明会など、朝早くから夜遅くまで働いていただき感謝申し上げます。

 今後は、県職員を退職され富岡市に居を移し、旦那さんと一緒に下仁田で農業もされるということですので、DMを送っていただき美味しい下仁田ねぎを購入したいと思いますし、生坂村にも美味しいぶどうを買いにお越しください。

 今溝主事は、毎年度恒例の長野県との人事交流として、4月から松本地域振興局企画振興課に派遣することになりましたので、通勤は大変ですが、東筑摩郡の他村の交流職員とも仲良くして早く仕事に慣れ、一回りも二回りも大きくなっていただきたいと期待しております。


 三人は新年度からそれぞれの道に進む訳ですが、健康に留意して、今までの経験や学びを大切にし、今年は辰年ですので更にステップアップされることをご期待申し上げます。

 午前9時からの(公財)生坂村農業公社評議員会が、農業公社会議室で行われました。
 小林理事長から、昨年6月の理事会で理事長に推挙され、農業公社の事業は計画的に進捗しており、受託は10年前と件数と面積が同じ位ですが、10年先は受託件数が増えていくと推測されるので、今後職員の体制強化をしていかなければと考えております。

 現在、果樹のぶどう栽培の約7割が新規就農研修生で締めており、昨年は最高の売上になり、新規就農者が3年目で目標の売上を達成しまして、今後は研修生を受け入れるために、圃場の確保をお願いしていきたいですし、基幹産業の農業の活性化は嬉しいと感じております。
 特産品開発部のおやきや梅漬などは順調に製造し、かあさん家の経営は昨年4,5月と苦戦をしましたが、灰焼きおやきがテレビ放映されてから、売上が順調に伸びてきて、3月26日時点で前年度より150万円ほどの売上増で、加工所の売上を加えると、初めて8,000万円を超えると思います。
 農業公社は大きな雇用があり、多くの皆様にご利用いただいていますが、ここ3年間の原材料、光熱費、人件費の増により、原価計算をして、4月から今までの価格より概ね4%程度の値上げをお願いさせていただきます。よって4月以降も職員一同誠心誠意働いて、皆様に喜んでご利用いただけるよう、特産品の加工等により村の活性化のために尽力していきたいなどの挨拶をされました。

 農協理事の丸山政徳さんが議長に選出され議事進行をしていただき、令和6年度事業計画(案)、予算書(案)、資金調達及び設備投資の議案について説明を受け、協議の結果原案通り承認されました。

 評議員各位からの主な協議内容は、特産品製造の昨年度との比較については、計画は同じであること、色々なメディアの放映により売上が増えているが、昨年度と灰焼きおやき製造の人材等の対応については、現状の一日の数量が限界に近いのは、これ以上焼くと灰がへたるので、スペースを増やす必要があり、人数的にももう少し欲しいこと、また暖める時間があり灰のローテーションは出来ないこと、夏場は製造部屋の温度が40度位になり大変であること、今は同じメンバーにより職人技で作られ、技術継承をかあさん家も考えていかなければならないことなどが話し合われました。

 また、バナナマンのせっかくグルメのカメラが来たようなので突然くるかもしれないこと、今後も製造対策の強化をしないとリピーターが離れていく心配があること、村民の予約対応や毎日来てくれているお客からも苦情があり地元の方に購入いただけるように対応したいこと、継承者とスペースを探し、この技術は経験がものをいい、早めに若者を探すことが大事であること、かあさん家とやまなみ荘が連携して灰焼きおやきの継承を行っていくこと、毎日丸めて1年は掛かること、今の加工室はおやきの灰が舞い、おまんじゅうを練る粉も舞うので、よくエアコンの故障してしまうなど課題が多いので農業公社で検討していくこと、償還金の8,000円の増については、上生坂上ノ原地区賃貸土地代の利息が上がるためであることなどの協議をしました。

 運営状況の報告、新規就農研修事業、整備等についても説明があり、3月26日時点で、62,309,436円、前年度より1,403,329円上回っているので、今年度は8,000万円超えること、おやき103,562個、おまんじゅう78,201個、マスコミ効果でおやきの売上が2,600万円弱、おまんじゅうが1,200万円弱であり、来年度は実績により計画を立てること、今後農作業の受託が増えると思うので、今の3人体制を5年後に向けて今から検討して欲しいこと、田畑を今後維持していくことが心配との意見があり、来年度末までに地域計画を策定しなければならず、4月から各地域において、田畑の所有者、耕作者、地域の皆さんで話し合い、5年後、10年後と言わず、2,3年後を見据えて地域計画を策定したいこと、

 村内でも条件の良いところ悪いところがあり、田畑を維持するのは担い手の確保が大事だが、基本先祖から受け継いだ所有者であること、大日向は県営中山間総合整備事業で、理事長の12枚の田が2枚に圃場整備したが、換地がスムーズにいったこと、南平はぶどう畑に圃場整備して若い家族が増え活気が出ていること、農業公社は5セ以上で受けるが小さい田畑も検討していきたいこと、ハンガリープレートをメニューに記載して欲しいことなど、多くの意見、提案が出され協議をしました。

生坂ダム湖の風景
△▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、雨が強く降っている中、大雨で犀川が濁っていた生坂ダム湖の風景を撮影しました。


 その他生坂村では、児童館でこしちゃんのシールづくり、知恵の輪委員会、おじさま倶楽部総会などが行われました。