新年明けましておめでとうございます。
輝かしい新春を迎えるにあたり議会を代表して、新年のご挨拶を申し上げます。
村民の皆様には、平素から議会に対しまして温かいご支援とご理解を賜り議員一同深くお礼申し上げます。
村では昨年から脱炭素先行地域づくり事業が目に見える形で動き出し、公共施設の方では太陽光パネルの設置やペレットストーブの導入、やまなみ荘チップボイラーの関連工事、一般住宅の方では高効率家電更新事業やペレット・薪ストーブ導入補助事業、住宅ZEH化の補助事業も進み始めました。この脱炭素先行地域づくり事業を通じて異常気象の原因の1つとされている二酸化炭素排出の抑制に寄与すると共に再エネ施策による自主エネルギーの確保により環境問題に向き合い、その自然エネルギーを活用しながら村のレジリエンス強化を図り、村民生活の安心安全の確保をおこなうと共に、この事業を通して見込まれる交流人口増加による生坂村の活性化、また、この取組を横断的に波及させる先進的な取組みとして、我々議会もしっかり議論をして、この事業を前に進めているところです。
さて議会としましては、この5月に任期満了となります。そこで次回の選挙に向けた施策として議員報酬を一律に戻す改定をおこないました。令和2年12月に「議員のなり手不足の解消」と「若者の議会参加」の施策の1つとして議員報酬に年齢による差を設けた改定おこない、地方議会の課題解決に向けた先進的な取り組みとして県内外の議会から視察に訪れて頂き大きな評価を受ける一方、令和5年8月の村内アンケートでは施策見直しの意見を多くいただいたことを真摯に受け止め、議会改革検討会で協議をおこない、若者の議会参画だけでなく幅広い世代の議員構成が望ましいこと、また議員の活動は年齢による差は無く、村に愛着を持ち、これまで歩んできた村の状況を理解している住民が議員として活動しやすい環境を整える事が必要と判断し、議員報酬は一律にして、地方議会の課題である報酬の底上げを図る改正をおこないました。
議会としては、この改正に機に4月の選挙では、先人が守ってこられた生坂村を更に住みよく、流出を抑制しUIターンをしたいと思える故郷にできる行動力と強い愛着を持つ村民の立候補を期待をしています。
議会の活動としては、談話室「山彦」を「待つ」から「行く」にフェーズを変えて、出張「山彦」を実施し、これまでお話の出来なかった方々を中心に1人でも多くの皆さまの意見を聴収し反映していけるよう引続き進めていきます。
また、新たな取組として若者世代に村や議会に関心を持ってもらえたらと中学生の授業にお邪魔して共に公民について勉強を行い、授業の内容に村や議会をリンクさせて一緒に村についても考え意見交換をおこないました。こうした取組みがきっかけとなり中学生の議会傍聴に繋がりました。今後も中学校と調整しながら継続していきたいです。
そのほか議員それぞれ、村の活性化、福祉の充実、観光振興、伝統文化の継承など住民生活の向上に繋がる活動をおこなったり、一般質問で政策提言をするなど、日々村民の負託に応えられるよう行政と共に引続き努力をしていきます。
2025年の巳年は60年周期の干支の中で42番目に位置し、「努力を重ね、物事を安定させていく」という意味合いを持つ年とされています。只今ご報告した取組み等をおこないながら、議会として、人口減少少子高齢化になかなか歯止めがかからない状況ですが、村の抱える課題にしっかりと向き合い、議会、議員としての役割を果たし持続可能な生坂村として進んでいけるよう将来を見据えた議会活動が出来るよう議員の資質向上に努めると共に皆様方のご意見、ご指導を賜り、より身近な議会、関心を持っていただける議会となるよう、全議員で努力して安定した議会を目指して参ります。
結びに、新しい年が村民の皆様にとりまして、幸せで実り多い年となりますよう、議員一同心よりご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。
令和7年1月1日
生坂村議会議長 太田 讓