8月7日(水)は日差しが少し差しても雲の多い空で、厳しい残暑が続きました。
午前10時からは、「小規模分散型水循環システム」のWOTA株式会社に視察に行きました。最初に務台代議士にもお越しいただき当社の取組などをお聞きしました。
続いてプロジェクトリーダーの西川さん達にご対応をいただき、人類の水問題、世界の水問題の解決策、ライフラインの小規模分散化などのお話を伺いました。
大規模と小規模もベストミックス、ライフラインの小規模分散化、WOTAのコア技術、環境省設立のJICN等からの出資、中小企業イノベーション創出推進事業の採択などの説明を聞きました。
災害対策事業として、WOTAの水循環システムの仕組み、断水中の入浴提供、可搬型水再生プラント、水循環型手洗いスタンド、台風19号被害対応、能登半島地震への支援、能登半島地震の対応に対する天皇陛下等の発言、生活用水のニーズなどの説明を受けました。
過疎対策事業として、社会全体で互助する仕組み、住宅向けシステム、小規模分散型水循環システム、分散化の導入プロセス、過疎地域における分散によるコストメリット及びシミュレーション、復興における分散型メリット、コストメリットが実現できる地域から水問題の解決、環境問題解決を輸出することなど、多岐に渡り説明していただきました。
また、能登半島の創造的復興への貢献可能性、分散型は人口動態に対して柔軟な投資が可能、長野県における分散化による財政削減試算、生坂村における分散化による財政削減試算、ウィリアム皇太子よりの特別賞などの説明も受けました。
シャワーキットのフィルター交換は、淡水の状況にもよるが、4ヶ月に一回ほどで、浄化槽の方は1年に一回程度の汲み取りであり、フィルターは再利用が可能で、6本のフィルターの中で、50回ほどで交換するフィルターもあり、1回のシャワーは700円位になるとのことでした。
次に実際にWOTA BOX(可搬型水再生プラント)、WOSH(水循環型手洗いスタンド)を視察させていただきました。
大自然の中でも、災害時でも、機能を拡張するオプションのユニットと接続すれば、シャワーや手洗い、洗濯機に使えて、水道のない場所での水利用を実現するとのことでした。
排水の98%以上を再生して循環利用を可能にすることで、いつでもどこでも、安心安全の水を使え、水と向き合ってきたWOTAの独自技術が詰まっていました。
WOSHは、使用した水の98%以上をその場で循環し、水道のない場所にも、らくらく設置できます。それが、手洗いスタンド「WOSH」です。
軟水によるやさしい肌触り、スマートフォン除菌機能付きで、安心をもっと心地よくと、今までにない手洗い体験を提供していました。
『Water 2040』プロジェクトとして、「水の再生技術」と「水インフラの分散化」に着目して、使った水をその場で再生循環する「小規模分散型水循環システム」を活用し、水インフラを「分散化」すれば、配管工事などの莫大な建設費用が不要になり、給水・排水処理コストを大きく引き下げる取組も視察させていただきました。
WOTA(株)の取組内容は、以前から務台代議士に聞いていましたし、前田社長の話もお聞きしていました。
当村は簡易水道有収率対策プロジェクト会議で上水道の老朽化・耐震化・漏水対策等を検討協議しています。今後、WOTA(株)の水循環システムの導入も検討していきたいと考えます。
議員各位から多くの質問があり、関心の高さを感じ、当村の立地に合った「小規模分散型水循環システム」を村内の地区や条件によって設置し、当村のPPA事業と組み合わせてオフグリットハウスになる可能性もあり、とても有意義な視察研修となりました。
午後1時からは、株式会社生活クラブエナジーに伺い、事業部マネージャー 知野さん達から「生活クラブでんき」の説明を伺いました。
生活クラブ生協のエネルギーに関する取り組み経過、生活クラブ総合エネルギー政策〈骨子〉、2011年3.11福島原発事故と1986年チェルノブイリ事故による再生可能エネルギーへの移行強化、食とエネルギーは生きていくために不可欠なもの、(株)生活クラブエナジーの会社概要などの説明をしていただきました。
電気の共同購入は消費材の取組と同じ考え方、電気の共同購入の主役は組合員、生活クラブエナジーを通じた電力供給、2026年からの(株)生活クラブエナジーによる電力調達と供給事業モデル、調達先発電所は全国69箇所、野辺山営農ソーラー、「生活クラブでんき」の現在とこれから、中部・関西エリアの電源調達実績、限りなく安くなる再エネ電力を温熱・輸送・産業分野へ展開などの説明も受けました。
生活クラブ風車「夢風」の建設と取組、建設位置、地域間連携により地域に資する風車をめざす、風車建設記念イベントでの物産展、「生活クラブでんき」の特徴、地域に資する再生可能エネルギーの開発、暮らしに合わせた契約プラン、電力受発注管理システム、市場変動に応じた電力使用量、電力取引市場などの説明も受けました。
世界的に見ると再生可能エネルギーは最も安価な電源となり、多くの国々で導入が進んでいます。日本もこの流れにのり、再生可能エネルギー100%の未来をめざすためにも政策の大転換をしていかねばなりません。人や環境、そして未来に想像力を働かせ、持続可能な社会をつくる必要性を感じました。
日岐上空からの風景
△▽ 毎朝恒例の写真は、先日日岐の犀川対岸から撮影した、朝日が差してきた上空からの風景写真と動画です。
本日生坂村では、保育園で夏季希望保育~16日、児童館でしょうぎ教室、ヘルスアップ教室、夜のSUP体験などが行われました。