今週も台風12号の影響で波気が強く、休漁を余儀なくされます。
先日の台風10号の過ぎ去った雲の色です。
少し変わった音色でJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲を シギスヴァルト・クイケン(Sigiswald Kuijken)の奏でる
無伴奏チェロ組曲
使用楽器 : Violoncello da spalla, made by Dmitry Badiarov in 2005(バロック仕様)
所有盤 : ACC 24196 (P)2007 (C)2009 ACCENT (輸入盤)
最近古楽の世界の一部で、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ(Violoncello da spalla)と言う楽器が話題となっている。
肩掛けチェロという楽器の特徴,運指・運弓のしやすさを強調しようという感じは全くなく,
また,いかにもバロック楽器ということもなく,ごくごく自然ですんなりと耳に馴染んできます。
この楽器をこの楽器らしく鳴らす術を獲得され,この楽器らしい軽快だが穏やかでおおらかな演奏になっていると思います。
Sigiswald Kuijken - Suite nr 1 BWV 1007 prelude
ヴィオラ・ポンポーサ(伊語:viola pomposa)は18世紀ヨーロッパの弦楽器。
1720年代半ばから1770年まで使われた。 腕に載せて演奏し、
下からハ(またはニ)-ト-ニ-イ-ホの順に調弦した(通常のチェロの第1弦の5度上にホを加えた5弦チェロに等しい)。
J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲第6番はこの楽器のために書かれたものと考えられている。
ヴィオロンチェロ(・ピッコロ)・ダ・スパッラ(肩掛け《小型》チェロ)の別名とされる。
バッハは無伴奏チェロ組曲を、
バッハが発明したと言われるヴィオラ・ポムポーサ=ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラで 演奏することを想定して
作曲した可能性があるとまで主張している。
現在のヴァイオリン属の楽器が生まれた過程で、 様々な名称が使われ、
その中のヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ、ヴィオロンチェロ、ヴィオロンチーノ、
ヴィオラ・ポムポーサ、ヴィオロンチェロ・ピッコロなどの名称は、
同じ楽器を指す可能性があると言う論理を展開している。
原典にヴィオロンチェロという指定があった場合でも、それが現在チェロとして知られている楽器ではなく、
肩で支えてヴァイオリンやヴィオラと同様な弾き方をする楽器、
ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラの可能性があると主張しているのである。
バッハの作品に於けるヴィオロンチェロ・ピッコロ、ヴィオラ・ポンポーサそれに
ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラが同じ楽器であるという考えは、 決して新しいものではない。
1936年版の「バッハ年刊」に、ハインリヒ・フスマンの「ヴィオラ・ポムポーサ」と題する論文が掲載されており、
その中でバッハが9曲の教会カンタータで、ヴィオロンチェロ・ピッコロを使用していること、
そのパート譜の多くが1オクターブ高く、 ト音記号を用いて書かれていること、
また2つのカンタータでは、第1ヴァイオリンのパート譜に書かれていることを根拠に、
この楽器がエルンスト・ルートヴィヒ・ゲルバーの音楽事典のバッハの項で触れられている。
ヴィオラ・ポムポーサである可能性が高いと結論づけている。
さらにフスマンは、マッテゾンの「優れたヴィオロンチェロ、 バス・ヴィオラそしてヴィオラ・ディ・スパラは
小型のバス・ヴァイオリンで、大型のものに比較して5弦あるいは6弦を有し・・・」
という文章を引用して、これらの楽器、特にヴィオラ・ダ・スパッラが、
ヴィオラ・ポムポーサと同一の楽器であると述べている。
E. L. ゲルバーは、ヴィオラ・ポムポーサについての情報をおそらく彼の父で、
ライプツィヒ時代のバッハに教えを受けたハインリヒ・ニコラウス・ゲルバーから得たと思われるが、
「・・・彼によってヴィオラ・ポムポーサと名付けられた、ヴィオラよりやや大きく、
チェロと同様の4弦に加えさらに5度高い e弦を有し、腕で支える楽器を発明させた・・・」
と記している。このゲルバーの記述は、確かにバッハについての項目に含まれており、
ヴィオラ・ポムポーサという名称が、バッハに由来することを示しているように思えるが、
バッハ自身は、 一貫してヴィオロンチェロ・ピッコロと表記しており、 一度もこの名称を用いていない。
バッハ年刊1936年版、ハインリヒ・フスマンの「ヴィオラ・ポムポーサ」に「バッハのヴィオラ・ポムポーサ」
として掲載されている、 チェロは、ヴィオラ・ダ・ブラッチョ(腕のヴィオラ)属の
擦弦楽器の低音部を担う楽器として15世紀から16世紀にかけて誕生した。
当初は3弦ないしは4弦が張られていたが、16世紀中頃から4弦が通常となり、
5弦の楽器も作られるようになった。
現在のチェロとほぼ同じ大きさの楽器を初めて作ったのは、
今日ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州にある ブルロのダニエル・メルベックで、
1572年のことであったようだ。
17世紀のクレモナのヴァイオリン製作者、アンドレア・アマティやガスパーロ・ダ・サーロ、
18世紀になると アントニオ・ストラディヴァリなど多くの作者が製作し、
今日まで残っていることからも、座って膝で挟んで演奏するチェロが、
17世紀から18世紀にかけても主力であったことは間違いない。
現存するチェロの中には、胴体のネックに近いところに、 紐を通す小さな穴が開いているものがあり、
屋外で立って演奏したり、行進しながら演奏する際に、肩から吊していたと思われる。
この楽器をこの楽器らしく鳴らす術を獲得され,この楽器らしい軽快だが穏やかでおおらかな演奏になっていると思います。
楽器のボディの鳴りをしっかり捉えた好ましい録音です。
この演奏の素晴らしさは認めますが,
私はやっぱり楽器自体の音の魅力がチェロにははるかに及ばないと思っています。
尚筆者は昔LPレコードのARCHIVからレオンハルトの師である
アウグスト・ヴェンツィンガー(August Wenzinger)から
(ヴィオラ・ダ・ガンバの奏者)のバッハの無伴奏チェロ組曲もお気に入りのレコードで今も大切に保管しています。
今月iTunesからアップグレートがあり色々調べて見ますと、凄い発見をしました。
本日の大発見です、でiTunesで最近大量にアウグスト・ヴェンツィンガー配信になったようです。
Bach: Concertos brandebourgeois Nos. 5 & 6 (Mono Version)を
早速久しぶりに聴く ・・・・・やはり筆者にはこの演奏者のテンポが実に具合が良いようです。
先ずは、テンポ、音色、実に素晴らしく、Mono で聴いても実に快い響きで時間の経つのを忘れます。
実に耳にやさく伝わり、心地よさは抜群です。
今後はガンバの配信があるといいのですが・・・ガンバ独特の音色が印象に強く残っています。
チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ で聴く
オールドタンノイIIILZタンノイ聴くではどの様に鳴るのか楽しみです。
昔オーディオ好きの先輩から聴いた話なんですが、やはり12吋の音は問題がある。
スピーカーを購入時には 10吋または15吋が好ましく、
特にタンノイはその傾向が強いとおっしゃっていた事を思い出す。
その方は12吋(約30センチ)のタンノイをアンプを真空管はたまたトランジスター等
取り替えて散々聴いたが12吋よろしく無かったそうです。
当時筆者は日立のスピーカーにテクニクスの30AのプリとラックスのMQ60のシステムで、スピーカーの変更をと
TANNOY Rectangular Yorkのスピーカーを注文したら、工場火災で購入はできませんでした。
それからが泥沼でフェログラフS-1を購入に至り、アンプに悩ませられました。
その先輩は15吋のTANNOY Rectangular Yorkを愛用していました。筆者も良く聴きに行きました。
でもアンプは何時も変えておられました。最終的にはやはり真空管がよろしいとおっしゃていました。
12吋の音については別に根拠はないそうですが・・・・幾ら視聴しても良くなかったそうです。
拙宅の10吋のオールドタンノイが何処まで 鳴るのか、
やはり真空管の音が優れているのか鳴る音を想像して楽しみに復帰を待ってます。
尚イギリスのタンノイ社ではQUADのアンプで鳴らしているそうですが・・・・・・??
この調子で行きますとこの先は泥沼の世界が始まります、貧乏人の筆者はどう処理するのがいいのでしょうか?
でも最近のiTunesで最近配信のアウグスト・ヴェンツィンガーには、長生きってするものですが実感しました。