KEF Q300とLS3/5aの音の違いは意外に違うことが明らかになった、やはりKEF Q300には新しいテクノロジーが導入されていて、今風の仕上がりになっている。此の同軸のユニットに秘密があり、指向性が強く簡単に音楽演奏のステレオ感が簡単に体験出来る事がモニター的発想なことかも知れない。
バスレス方式のため音量はアンプに馬力が無くとも先ず先ずの音が聴ける。余りアンプを選ばなく素直なアンプならそれなりに音楽は楽しめるスピーカーで手軽に聴けるところは全体には良いと思う、アンプでの音質の差はLS3/5aより小さく感じた、音質はLS3/5aが若干渋め言い方を変えれば暗めだが音質は安定している為此れが何故か手放せない魅力でもある。
ただしLS3/5aは相性の良いアンプでドライブすれば、音楽のジャンルすべて安定した音楽がきける流石モニタースピーカーなのである。意外と癖のない業務用アンプとの相性は侮れない。
確かに業務用の大出力アンプ等にて接続すればいわゆるアキュレットなサウンドが体験できるが、筆者には如何にも緻密すぎ長時間の試聴は疲れる、いわゆる耳が痛くなる」と言う表現であろうか?確かに業務用アンプに繋ぎ聴き始めは余りの忠実な音のトレースに感動したが其の儘聴き続けると疲れてきたのである。
接続ケーブル類については今までLanケーブルCAT8A(単線)で自作したケーブルを聴くがワイドレンジになり最新の技術に驚き、此のケーブル接続が音はよく感じたが再度WEの音質を聴き比べて見ることにした。
TANNOY、LS3/5aでの試聴は断然WEケーブル接続が良いプレゼンスが得られた、少し年代物のオーディオ機器にはWEケーブルが特に相性はよく感じます。現在RCAケーブルは上記写真の1910年台のWE特殊トランス取り出した水準の高い銅線の布巻きを施したケーブルを使っていますが、特徴としてヴォーカルがより聴きやすくなった感じはします。RCAケーブルは自作も含め相当数を所有しますが、今のシステムには相性は大変良い。
色々調べてみるとベルデンのケーブルが優れていると言う回答が多い有ですが、ベルデンのRCAケーブルは筆者の機材には相性が優れない様である。
WEのスピーカーケーブルについては撚り線(緑)より単線が断然良く、決してワイドレンジでは無いのでしょうが、音楽を上手く鳴らす壺は心得ているようです。まるで経験のある職人がうまい具合に握る江戸前寿司を頂く気分である。後日WesternElectric銅単線(芯線0.65mm)ツイスト・ヴィンテージケーブル(デッドストック品)を購入し交換して聴くが18GWE銅単線ケーブルと比べ芯線0.65mm音質はツイスト・ヴィンテージケーブルがスッキリした音質になったと思う。このあたりはスピーカーケーブルの謎である。
因みに、ついでにベルデンのウミヘビにも交換し試聴するが、断然WEの単線との相性がよい、現在電源ケーブルも以前購入のWEケーブルのものに交換している。
以前付録でついた真空管アンプで繋いで聴けば解ると思い朗音! 真空管アンプの愉悦の付録で「LXV-OT7」を購入し聴いているが、此れが最新の石のアンプより具合が良く感じる、音質は意外と素直で聴きやすい音質のようです。
但しECC802S(高信頼管)若しくはECC82の品質の良いものを使えば、それなりのプレゼンスは得られるがMT管1本の価格は付録のアンプより高額で本末転倒である。
KEF Q300で聴くにはLXV-OT7で十分聴けるが、やはりデジアンプのためか限界がある、手配線の真空管と比べ音質を比べるのは酷がある。以前KEF Q300で聴く限りその差は少なく感じる、此の程度は当たり前に思っていたがLS3/5aに替えると其の差が歴然と現る、迫力感が全く違い次元の違う音とは、実に不思議なことのようであった。
例えば今までピアノの一音が鳴る、ピーンと聴こえる裏側に隠された如何にもグランドピアノらしい低域の音が重なりピアノの音を醸し出す、いわゆるブレンドされた音が聴けるのが真空管アンプの凄さ、石のアンプには味わえない芳醇な音の世界かとも思う。
特に弦楽器の鳴り方は其の味わいが実に良く解る、其の集まりが聴ける装置が良い装置なんであろうと朧気ながら、音を文字にすると、そのような感じがした。
接続ケーブルについて筆者は隨分甚だしい間違いをおかしていたようです。やはりWEは外せない!WE l18GA単線シングル ビンテージケーブル単線シングルスズメッキをスピーカーケーブルに使用して、同RCAケーブルはWE 236A INPは大型特殊トランスに絹が巻かれた黒エナメルが特徴です。
他のケーブルも良いが此れが一番相性が良く素晴らしいプレゼンスが得られるようである。RCAケーブル使用他にもWE のRCAケーブルは所有するが此のケーブルが良い塩梅で奏でる音質は大変良い。
RCAケーブル、スピカーケーブルは以前聴いていたWEに戻した、実にまとまりの良い音が聴ける、例えば好きなレオンハルトのゴールドベルグ変奏曲など聴けば明らかになるが、解像度が違いチェンバロのあくまでも澄んだ透明感のある落ち着いた音に出会える。
それと一番違いが解るのは、パイプオルガンに音色であろう、あの雄大なパイプオルガンの自然に聴こえる雄大な音色に至っては申すまでもないであろう。
勿論この前紹介したJ.S.バッハ:葬送音楽BWV.244aの曲をアンドリュー・パロット(指揮)タヴァナー・コンソート&プレーヤーズで聴くとまあ、何と自然なコーラスであろうか?
音量は少し上げて聴くと如何にもケーテン候に捧げた音楽に聴こえる。すっかり気を良くして今日はモーツァルト:レクイエムを聴いてみる。古楽器でのピリオド演奏で今に蘇る録音技術の良さは実に心の癒しとなります。
1791年、その死によって完成と未完に運命を分かたれた、モーツァルト最期の年の2曲という意味深いカップリング。映画「アマデウス」がひとつの想定を示すように、未完に終わった『レクイエム』の成立事情にはミステリーを生む余地がありますが、モーツァルトの最高傑作、そして古今のレクイエム中の絶品であることは疑問の余地はありません。
モーツァルトが完成した最期の作品となった『カンタータ』は、加盟していた結社フリーメーソンのために書かれ、死のわずか20日たらず前にもかかわらず、自身で初演の指揮までしています。
透徹した美しさをもった佳品で、このCDが、ピリオド楽器演奏による初収録でした。
アンドリュー・パロット(Andrew Parrott, 11947年生まれ )は、英国の指揮者。
古楽器アンサンブルのタヴァナー・コンソートおよびタヴァナー・プレイヤーズの創設者で音楽監督。1947年生まれの指揮者。1973年、ヘンリー8世時代の英国の作曲家、ジョン・タヴァナーの名を冠したタヴァナー合唱団を創設。タヴァナー・コンソート、タヴァナー・プレイヤーズとともに、ルネサンス・バロック時代の音楽を取り上げ、古楽演奏のスペシャリストとして高い評価を得ている。
オランダ、イギリスといった古楽先進国の団体に決して引けを取らない、ボストン・アーリー・ミュージック・フェスティヴァルの驚くべき高水準の演奏を、初めて日本に紹介したのもこのアルバムです。イギリス古楽の重鎮パロットの、清新で緻密な指揮も聴きものです。
モーツァルト:レクイエム ニ短調K.626 (ジェスマイヤー版)
ジェーン・ブライデン(S)
メリー・ウェストブルック=ギーア(Ms)
ウィリアム・ハイト(T)
ウィリアム・ベイスティアン(T)
ウィリアム・シャープ(Br)
ステファン・リチャードソン(Bs-Br)
ボストン・アーリー・ミュージック・フェスティヴァル管弦楽団&合唱団
アンドリュー・パロット(指揮)
録音:1990年6月26,27日
ボストン,トレモント・テンプル・バプティスト教会[デジタル・ライヴ]
レクイエムは、鎮魂歌とも言われますが、魂を鎮めるためではなく、亡くなった人の罪を軽減し、安らかに眠れるようにと神に祈るための楽曲になっています。
レクイエムは安息をという意味があり、ミサの典礼文の冒頭の部分でもあります。この典礼文には曲がついていて、入祭唱から始まります。ミサは入祭文、昇階誦、詠誦、続誦・怒りの日、奉献文、聖体拝領の順で進行します。実に心新たかな思いになります。
日本では春の方の日は二十四気の一つ。昼と夜の長さの等しい日が一年に春・秋二回ある、陽暦三月二十一日ごろ。
春の彼岸のお中日に聴く音楽に相応しいのかも知れない、ブラボー!