伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

イリーナ・メジューエワ(P)演奏を検証。テクニックを見せるのではなく、曲の本質を見抜き「静」を保ちながらバッハの世界に沈潜して行く。バッハ:「うまく調律されたクラヴィーア」第1巻

2020年09月11日 | クラシック音楽・オーディオ

何時もこのブログをご覧いただき誠にありがとうございます。お断りですが文章の羅列は後日修正しています、先日ある物書き先生が次の事を言ってました。物書きは文章を書き、その後に読み直し修正をする事も多く、時として更に書類、文献等を調査し改めて文章等を修正し掲載することも、多々あるそうです。その後出版社の校正から戻る書物は真っ赤な文字の訂正ばかりだそうです、(笑)。プロでも其の様な状態と打ち明けていた事に妙に安心を覚える。

筆者などは勿論文章はブログを初めてから書き始めた文章、この物書き先生の言葉に大変感銘をうけた、アップ後に書き入れることを忘れた部分とか、実はブログアップして何度もブログ修正を試みているため、このブログを読んでいる方には一週間後あたりしてから再読して頂くことが仕上がりに近い状態のブログになっていますのでご注意頂きたい、思ったことを文章に載せることは難しいものである、それでは本題に移ります。



現在筆者のオーディオシステムのエンクロージャーを基本に基づきセッティングを行う。GOODMANS AXIOM 80のA.R.U付きの箱に10吋同軸型2ウェイユニットであるHPD295のTANNOYのユニットを装着したエンクロージャーと真空管アンプ300Bの組合と、「ho's systemのLS3/5a」には真空管EL34使用のLUX KIT A3500のアンプで聴いているが、先日エンクロージャーの位置を少し移動すると、音の定位が変化し再度調整を行った。

微妙に調整しポイントを決めるのに相当の時間がかかる。AXIOM 80の箱入りのTANNOYのエンクロージャーは 不思議にワイドの広がりを感じたので試聴側と水平にエンクロージャーをセッティングすると不思議とオーケストラ等広がりと同時に若干の低音の篭りを解消された。その後少しずつ内側に移設しセンターから音が聴こえるまで移設を繰り返し決まるまで続け、かたや3/5aは少し内向きにした感じが塩梅が良いところに決める。



特にAXIOM 80の箱入りのTANNOYの音は実にスッキリした音になる。基本から据え置き徐々にエンクロージャーに対応して変えてジャストポイントを見つける事は基本中の基本のようでした。10吋同軸型2ウェイユニットであるHPD295のユニットの扱いは実に難しく、のめり込むほど感銘できる面白さが湧く、ヴォーカリストがセンターでの歌声はエンクロージャーを離れ実に興味深い。

今回久しぶりのLUXの真空管パワーアンプを並べ関心する事は当時から意匠デザインは変化なく現行品も同デザインを販売中で、此のデザインで音質まで想像出来る、意匠デザインは重要である、LUXトーンが響く辺りが正にオーディオの面白さかも知れない。勿論マッキン、マランツにも同様に思える。

今まだ散々申し述べて来ましたが、兎に角英国製のヴィンテージTANNOYユニットは同軸上2ウエイの設計の為、10,12,15吋共に指向性が大変優れたものが多く、置き方もツボにはまれば目の前での演奏が体験できることも人気の秘密であろう、昔から「燻し銀の様な音」と言われるが其の所以であろう。特に弦楽器はAXIOM 80の箱入りのTANNOYは低音が豊かになり指向性もよく大変上手く鳴る。何故か癖は強く、難点はとても気難しいユニットでもある。特にアンプ選びは難しく、ツボにはまれば手放せない感じです。



方や「ho's systemのLS3/5a」のエンクロージャーは一見手軽に良く鳴ると思いや、実はアンプの質感がストレートに音に出るため、なるべく質の高いアンプがLS3/5aを鳴らす秘訣かもしれないアンプを変えればよく分かる、筆者のパワーアンプでの好結果はLINNのアンプとの相性は良かったが、しかし火屋のアンプの音にはとても敵わなかった。先人たちが火屋のアンプを絶賛する記事をよく見るが実際体験すると此れ以上アンプを見つけることは難しそうである。

話は変わるがLUX KIT A3500のサブのMT管のECC85/TUNGSRAM製とシーメンス製の球を注文した、特に筆者はシーメンス製の音が好きでドイツ系の球はバスバンドの関係か中高音域の解像度が高いので、音の印象が変わるとあり、興味本位で購入に至る、早く到着が楽しみである。ヴィンテージ管EL34は高額で頭が痛い。音質の変化を求めるならEL34交換は必死のようです、以前の管球王国の雑誌記事の内容にEL34の現行管の出力管選びの記事でも読み検討することにした。流石人気管のため現行管も随分多く安心して購入できるようです。

流石半世紀前のアンプで基本のEL34は現在装備品の松下製だが、ヴィンテージ管のドイツ管、英国管は一度試してみたいところである、昔Mullard社は松下を下請けに使っていた話は有名、当時はマネシタと陰口を言われたようだ。
又EL34の対応年数は約500時間と記されていた、現在はこのアンプ仕様の松下製は、既に現行品ではなくヴィンテージ管の仲間に入りしていて、入手困難のようである、尚Mullard管はロシア製の復刻管がある、後は米国製のGE管はJAZZを聴く時試してみたいです。まだ全てを試しはいませんが意外と粘り強い音質が得られる、EL34の特徴も強いA3500のアンプでJAZZとの相性は良さそうでじっくり楽しみが増えた、是非試して見るつもりです。



この前注文したイリーナ・メジューエワ(ピアノ)のCDが届く、「ho's systemのLS3/5a」にはLU XKIT A3500のアンプで試聴する、ピアノ演奏は実に良い響きを感じる、少しイリーナ・メジューエワの演奏はおとなしい感じと思っていたが、此のシステムで聴くと馬力もあり力強く、繊細な演奏が期待でき、正に「神々しいほどのポリフォニーの饗宴。 無辺の天界を映し出す48の宝玉!」のコメントが頷けます。

確かに筆者の所有するトランジスターアンプは年代も古く、高額のパワーアンプは持ち合わせては無く、でも火屋のアンプで聴くと、確かに血の通った音が奏でるのは何故であろう、火屋のアンプは決して柔らかに鳴ることが特徴におもわれがちではあるが、決してそうではなく、特に50年台の録音の優秀な音楽の再現は現代アンプでは味わえぬ音質の良さが聴こえて来るように感じます。


ロシアのゴーリキー(現ニジニー・ノヴゴロド)生まれ。5歳よりピアノを始め、モスクワのグネーシン特別音楽学校とグネーシン音楽大学(現ロシア音楽アカデミー)でウラジーミル・トロップに師事。1992年ロッテルダムで開催されたE.フリプセ国際コンクールでの優勝をきっかけに、オランダ、ドイツ、フランスなどで公演を行う。1997年からは日本を本拠地として活動を続ける。彼女の演奏は何度もiTunesでは聴き実に美しい演奏は、神戸発の注目レーベル「BIJIN CLASSICAL(ビジン・クラシカル)」第4弾は、メジューエワによるロマン派名曲集。


ショパン、メンデルスゾーン、シューマン、リストの名作を並べた王道プログラム。ナチュラルな感興に溢れたメジューエワの演奏は一段と冴えわたり、お馴染みの作品から新たな魅力を引き出しています。新川文化ホールの美しい響きをたっぷり取り入れたワンポイント録音も一聴の価値あり。ヴィンテージ・スタインウェイの名器(CD135)の豊かな表現力を存分にお楽しみください。すっかり彼女のファンになってます(笑)・・・・・!

ところが大変残念なことに、ゴルドベルグ変奏曲、平均律第一集、第二集はiTunesでの掲載が無く、勿論YouTube配信もありません。

バロック、古典派から近・現代にいたる作品まで幅広いレパートリーを手がけるが、近年再評価の進むロシアの作曲家ニコライ・メトネルの作品紹介にも力を入れており、2001年にはメトネル没後50年を記念したシリーズ「忘れられた調べ」でメトネルの主要作品を4夜にわたって取り上げ注目を集めた。2002年、浜離宮朝日ホールでシリーズ演奏会を開催。同年、スタインウェイ・ジャパン株式会社によるコンサートツアーを行う。2003年、日本国内4都市でサンクトペテルブルク放送交響楽団と共演。2004年と2006年にはカルテット・イタリアーノと共演したほか、2005/06年のシーズンにはザ・シンフォニーホール(大阪)で4回にわたるシリーズ演奏会を開催。2006年からは毎年京都でリサイタルを開くなど、精力的な演奏活動を展開している。
2006年度青山音楽賞受賞。2015年、第27回ミュージック・ペンクラブ音楽賞(クラシック部門、独奏独唱部門賞)を受賞。

勿論ピアノの演奏もよく録音状態も大変良さそうなので、早速ゴルドベルグ変奏曲、平均律第一集、を注文した。郵送で本日到着した、早速梱包をほどき試聴してみました。バッハ以外の演奏は聴いてるために相当の期待が持てる。



イリーナ・メジューエワ/バッハ・アルバム(2CD)作品の内奥にある真実を見つめる・・・時空を超えた魂の対話
『ゴルトベルク変奏曲』の再録音を含む充実の二枚組!Goldberg Variations, Italian Concerto, etc : Mejoueva(P)

「祈りのようなアリアが静かに歌って円環をなし、終わりと始まりが永遠に結びついている。繰り返して聴くほどに味わいは深まり、その美しさが際立っていく。」「テクニックを見せるのではなく、曲の本質を見抜き芸術表現に徹しているのだ。大声を上げずに心の響きを奏でているのだ。そして、あくまで「静」を保ちながらバッハの世界に沈潜して行く・・・」と解説にも記載されていた。



録音: 2013~2014年、新川文化ホール(富山県魚津市) 
二年の歳月を経て、メジューエワがふたたびバッハに帰ってきました。きわめて高い評価を獲得した前回の「りゅーとぴあライヴ」(2012年録音、WAKA-4169)をさらに上回る、凄い「ゴルトベルク変奏曲」の登場です。今回のホール・セッション録音は、リピート(繰返し)指示をすべて実施(アリア・ダ・カーポでのリピートまで敢行)している点で、前回と大きく異なります。演奏時間は79分21秒。緻密に設計されながら即興的な要素をふんだんに備えた解釈は、じつにフレッシュで奥行きが深く、聴けば聴くほどに味わいを増します。千変万化するタッチと色彩感豊かな音色、イタリア協奏曲等は抒情あり又引き締まった造型と明確なポリフォニー、テンポの速い変奏曲での目覚ましい超絶技巧、ゆったりとした変奏曲で聞かせる恐るべき精神性の深さ…。
これらすべてが自然の佇まいを見せているのは、まさに入神の芸といっても過言ではありません。併録の4曲においても作曲家への敬意と愛情をもってひたすら音楽に奉仕する姿は感動的。「音楽の父」との時空を超えた魂の対話ともいうべき二枚組である。

  録音時期:2013~2014年
  録音場所:富山県魚津市、新川文化ホール
  録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
【収録曲】 
J.S.バッハ: 
  イタリア協奏曲 BWV971 
  カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」 BWV992 
  イタリア風アリアと変奏 BWV989 
  半音階的幻想曲とフーガ BWV903 
  ゴルトベルク変奏曲 BWV988 
イリーナ・メジューエワ(ピアノ) 

ゴルトベルクはどうしても華やかで自由闊達なメロディ部に耳がいってしまう。他の演奏者のディスクでもバスは隠れがちになってしまうが、このCDは「バス声部の変奏曲」である事がとても理解しやすい演奏と感じた。そして同時にバッハに対するメジューエワのリスペクトも。 更にゴルトベルク一枚にせず他にも魅力的な曲を添えてくれているのもうれしいところだ。 アリアに始まり、どの変奏も手が抜かれていない実に丁寧な演奏。丁寧な弾きぶりが他の奏者以上なのだ。右手のメロディ、左手のバス、両方の旋律が歌いあい、呼応しあい、入り混じっていく過程を愉しむことができる。 ゴルトベルクは彼女の著書「ピアノの名曲 聴きどころ弾きどころ(講談社現代新書、2017年)」内にある同曲の記述を読みながら聴くとなおさら分かりやすいのでこちらの書籍もおすすめしたい。そんなことをこの演奏を聴きながら、私はこれぞ紛れもない名盤と深く感じた次第です。



さらなる自在さを獲得したメジューエワのバッハ解釈は、考え抜かれた響きとテンポ、ダイナミクス、フレージング、アーティキュレーション、ポリフォニーの扱い、すべてが自然で輝かしい説得力に満ちています。バッハ音楽の奥深い魅力をストレートに伝える、『平均律』の新たな名盤の誕生です。「この音楽に脈打つ、険しくも喜ばしい創造の息吹を思えば、メジューエワの表現者として魂が、覚醒と法悦のはざまで美しく躍動していたであろうことは、疑いがありません」とコメントもあり聴けば納得できる。
【収録情報】
 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻(24の前奏曲とフーガ BWV.846-869)
 メジューエワ/バッハ(ピアノ)
 録音時期:2014~2015年
 録音場所:富山県魚津市、新川文化ホール
 録音方式:ステレオ(DSD/セッション)

バッハの平均律クラヴィーアというと第1巻では集中力をもって聴けるのは前奏曲とフーガの1番から3番まで位で、それ以降を通して聴くのは仕事のような感覚がしてしまうのが過去の例だった。その理由として音楽的密度が比較の上で下がって来ることもあると考えられる(無伴奏ヴァイオリンでシャコンヌと他の曲の差のようなもの)が、どちらかというと音楽的重点があるフーガが、単なる音の運動や練習曲風に聴こえてしまっていたことが大きな理由であると思われる。そこから新たな地平を私に切り開いてくれたのが、このメジューエワの演奏である。

全曲を通して何曲かのフーガは音楽的充実感を伴って聴くことができた。その理由として一般的な意味でのポリフォニーの処理の腕前の良さもあるのだが、明快なタッチと透明感のある音色でもって、ポリフォニーの中にある和声に他の演奏より克明に光を当てていることが、フーガに重層的魅力を与えていると考えられる。そのような演奏を可能にしたのは何かと考えると、彼女のエンサイクロぺディア的なレパートリーの広さから来る懐の深さではないか?限られたレパートリーの中で天才的な音楽性を発揮するアルゲリッチとはある意味、芸術のあり方が対照的ともいえるだろう。又、このメジューエワやギーゼキング、アシュケナージのように複数の作曲家の全集的録音をしている音楽家の共通する特質について一度は論じられる必要があるだろう。

第一番ハ長調のプレリュードが鳴り出した瞬間に、どこまでも透明な世界が広がっていき思わず息を呑んだ。なるほど、グノーがアヴェ・マリアの旋律を乗せたくなる演奏とはこのイリーナさんのような演奏のことであろう。 前作のゴルトベルクも名演であったが、この平均律もイリーナさんがまさに明鏡止水の境地に達した数ある平均律の中でも屈指の名演。 



この写真が平均律クラヴィーア曲集 第2巻のジャケットです。到着して試聴が楽しみでもあります。

実はこのバッハの平均律の演奏曲は平均律第二集が評判も高く、演奏も高度であり、此処まで聴けば当然のようにその演奏に触れたくなる、
イリーナ・メジューエワ(P)3セットで福沢さんが消えるが、それ以上の感動を得た気分です。

勿論第二集を此処で早速注文した。 ブラボー!



追伸、先日我が家の子供となった、Mシュナウザーのモジャくん順調に育ってます、体重は丁度3キロになりました、とてもいたずらです。ヤンチャなモジャくんです。とても元気ですよ!

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