ひとみさんのおうちごはん 「よろしゅうおあがり」

自然の恵みをいただいて、こころとからだが心地いい暮らし

お野菜いっぱいの一日

2012年06月27日 | ごはんよもやま話

今日は明日の「ひとみさんのおうちごはん」の準備。

買い物、レジュメの仕上げ、お料理・・・とすぎて、あとは寝るだけ状態。

買い物は近くの自然食品店を2軒回る。でも、予定していた野菜がいくつか手に入らない。

普通にスーパーとかのお店に行けばいいんだけど、ママスハウスのクラスで使うお野菜はよほどのことがない限り無農薬有機栽培や自然栽培のものを使うことにしています。

同じ野菜でも扱うお店によって出回る時期がちがいます。自然食品店のものは時期が遅めのことが多いです。

でも、今日欠品があったのは梅雨の雨のせいみたい。

仕方ない・・・とあるものを買ってきて、作るものを変更しレジュメを直しました。

 

 

でも、おもしろい野菜も手に入りました。

 「メニーナトマト」

 

写真だけではわかりにくと思いますが、完熟でも固い感じのするトマトです。甘みと酸味を兼ね備えてる、懐かしい感じのトマトらしい。

もうひとつは「湯あがり娘」。ん? 野菜ですよ。

 

 

 これです。枝豆。

 

こういうのに出会うとわくわくします。

ちょっと心身ともに昨日から落ちてる感じだったけど、ついお店の人と話し込んでしまって、楽しさでいっぱいに。

 

 

こういう日はがしがしお野菜をいっぱい食べるに限ります。といっても私はベジタリアンではないので、お魚もお肉も食べるんですが。

画像ないですが・・・。

朝ごはん。

雑穀ごはん、豆腐となめこの味噌汁、モロヘイヤのおかかじょうゆ、ひじきと大豆の炒り煮、とうもろこし、夕べの銀鮭の残り、梅干、万能茶。

昼ごはんは簡単に。

梅干おにぎり、子どものお弁当の残りものちょこちょこ、三年番茶。

夜ごはん。

雑穀ごはん、小松菜とおあげのおつゆ、ラタトゥイユ、三つ葉の和え物、きゅうりと豚肉のからしじょうゆ炒め、三年番茶。

・・・重量級の野菜はないけど、まあまあたくさんお野菜食べたんじゃないでしょうか。

 

 

買い物も話も仕事も料理も食べるのもお野菜ばっかり。

楽しくなった一日でした。

さて、明日は「おうちごはん」。楽しい時間になりますように。明日のごはん、早く食べてもらいたいな。

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特価品ゲット!!

2012年06月06日 | ごはんよもやま話

 

今日は午前中に買い物に。

「Natural and Harmonic PLANT'S」に行く。

この中のFARMERSには自然栽培の野菜がいっぱい。

野菜以外にも調味料やいろんな食品が置いてあるのだけれど、やっぱり野菜を見ているのが一番楽しい。

特に馴染みの定員さんがいると、余計に楽しくなる。

「今日のオススメは・・・」なんて言って、生産者さんが違うものがあったりすると、比較して教えてくれたりします。

野菜や豆談義に盛り上がりすぎて、気がついたら30分以上経ってた・・・ということもしばしば。

だって、楽しいんだもん!!

 

今日は前回買った野菜について報告なんだりしていて、また盛り上がりかけたけど、いやいや、中学生の息子が中間試験期間で早く帰ってくるから戻らなくては。

なるたけ家にいられる時はいて出迎えてあげようと思う、今日この頃。

 

 

青々としてピンと先まで伸びた葉っぱがついている大根は340円。うーん、ちょっと高いなあ、でもきっとおいしいから買おうかな・・・。

 

と見ると、特価品コーナーでも売ってる。

前日の売れ残ったのだとかと思うのだけれど、半分で110円!!

よし、今日はこの使う分だけにしよう。

 

他にも見てたら、あるある同じく自然栽培の(特価の)お野菜たち。

袋の上から見たけど、悪いところはありません。よし、買い!!だ。

 

 

小松菜180円。大根、おなす110円。いんげん140円。長ねぎ3本200円。

合わせて740円ですよ。有機認証のあるものもあります。

 

これを高いとするか安いとするかだけど、安心して使えて、自然栽培の野菜特有のあっさりしたコク・・・みたいなものがあっておいしいの。

もちろん、大根の皮はむきません。

 

さて、今晩はこれを使って何を作ろうかな。それぞれ使いたい料理は決まってるけど、少しばかし考えよう。

特価品狙いは楽しい♪

 

 

いそいで帰ったら、あー、悔しい、一足先に帰ってた。そして、お昼を食べたら部活に出ていった。子どももいろいろ忙しい。

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「おもち屋さん」にもなれるかも!?

2012年05月14日 | ごはんよもやま話

腰が痛い。ちょっとずれたような痛さ。何にもしてないんだけど。

週末、立詰めだったからかなあ。土曜は試合の応援、日曜は餅つきのお手伝い。作業のテーブルが微妙に低かったせいかもしれない。夢中になってるときはなんともなくても後からあーと気づくことも多いですね。

 

昨日は家から徒歩20分のところにあるケアプラザのお祭りでした。

懐かしい、何年ぶりだろう。

子どもが小学生の時は、希望者や選抜メンバーとかがここで合唱やダンスを披露するので毎年来ていた。そのずっと前は、幼稚園の頃、講演会の企画運営グループに入っていて、園長先生主催の講演会をここのホールで年に何回かやるので椅子並べとか司会とかしたものだ。

ものすごく前のことだけど、ちょっとだけ建物の中に入ったら、トイレの場所とか部屋の感じとかどんどん思い出して、あの頃の空気感とかそういうのも蘇ってきて、とってもとっても懐かしい。

 

と、一瞬タイムスリップしたけど、昨日は町内会のおもちつきのテントの中でお手伝い。

今年度「福祉副部長」という、なんだか「ふ」が多い役職を仰せつかって、各町会の福祉部の人たちとご奉公の一日。

 

9時前に着いて待っていたらテントの組立から始まり、私たちは大根おろしをひたすらする。

これがすごい。このために5000円くらいする大根おろし器を購入されたとかで、いい感じですれる。水切りまでついていてなかなか優秀。

でも、もっとすごいのは「かっぱ橋で買ってきて家で使ってる」という人のプロ仕様のでっかいおろし金。こちらも5000円くらいするそうだったけど、重さがあって安定感があるためふらふらしないし、腕に負担がかからず疲れない。

おろし担当になった数人で、あれこれ試しながら言い合う。

大根は「皮をむく」・・・のが常識みたいで、町内会のおじさま方によってピーラーが用意してあった。

もったいないなあと思ったけど黙っていたら、同じように思った人がいたのか、ダンボール箱にむいた皮が干してありました。おーすごい、持って帰って切干にするらしい。最後に埃が入ってたので、結局廃棄になってしまったけれど。

 

 

3箱あった大根(何十本あったんだろう)をおろし終えて見ると、もち米がふかされ始めていました。

3箇所でこんなして薪をくべてお湯を沸かしたり、ふかしたり、ここから数時間続きます。

 そそられる佇まい♥

 

このあと、臼に移されて、杵と臼でおもちつき開始。横で餅つき機と2段構えです。

こりゃあ、美味しいお餅ができるだろうなあ。

餅つき風景も撮りたかったのだけど、なぜかシャッタースピードが遅くなっててタイミングが合わず。結局断念。

 

 

ここからが本番です。

1回に蒸されるもち米は2升、それが搗き上がってどんどん運ばれてきます。それを3等分して、おろし、きなこ、あんこそれぞれ3つ入りを作っていきます。

私はお餅を丸める担当になりました。延々、お餅を丸めます。

なんでもそうだけど、コツがあるんだよね。多めにとってひとつ分きゅっと出してちぎって、丸める。

なかなかうまくできないし、大きさも安定しない。きなこは大きめのがいい、おろしとあんこは周りにまぶすから少し小さめ。やっているうちにみんなで意見みたいなのがまとまってくる。それに従ってそれぞれが持ち場で頑張る。

 

気がついたらめちゃくちゃ楽しくなっている。お餅を丸めるのは好きな作業。この前白玉を作ったときも思った。こういうのが好きなんかもしれない。

そういえば、これ丸パンを作ったときに似ている。

昔、干しぶどうで酵母をおこして丸パンを作るのに凝っていた。長くなるからこれだけにするけど、パン種を等分して丸めるとこが一番好きだった。

あの感じ。何だか燃えるなあ。

 

いつの間にか、搗き上がったお餅のバットを受け取って、3等分する担当になっていた。分けたらあとはひたすらちぎって丸める、丸める。

やってるうちに大きさが安定してくる。まわりのお母さんたちにほめられてうれしい。

そのうち、「おもち屋さんに嫁げるかもよ」と言ってもらう。何だか楽しくなって、「第2の人生の可能性も広がってうれしい♪」・・・とかはしゃいでいる私でした。

 

見知らぬ人、たくさんの人の中で動くのがしんどくなっていた時期もありました。つい最近までのこと。

でも、いつの間にかこうして楽しんでいる自分がいて、あーよかったと思いました。

地域活動、好きかもしれない。そう、好きだったなあ・・・と思いながら家に着きひとりになって、あーやっぱりひとりもいいなとホッとひと息。

どっと疲れが全身に来たので、ベッドに倒れ込み、あーと伸びをしました。

 

 

腰はまだ痛いけれど、楽しかったな。容器を500パック用意したというからだいたい1500個作ったお餅。私は300個は丸めているだろう。

最後のバットを受け取ったときちょっとさびしかった、もう終わりだって。ほんとはもうみんなヘトヘトに近かったし、いいときで終了になったけれど。

大変やなあと思って向かった朝だったけど、思いのほか技術も身についていい日だった。

おもち屋さんにもなれるかも。ちょっと楽しいやん。「おもち屋ひとみ」? いえ、まだまだ修行が必要です。どこかで餅つきイベントあったら呼んでください。丸めに行きまっせ(^^)v

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小松菜のお花

2012年04月28日 | ごはんよもやま話

 

これ、なんでしょ。え、書いてるって・・・いや、はい。小松菜菜花です。

「ひとみさんのおうちごはん」でお出ししたごま和え。

茹でるときに一本ふと思って残しておいて、というかいったんお湯に入れかけた瞬間に上の一本を取り上げ救出。

これなんですよって、お母さま方にお見せしたくて。

持っていってちゃんとお話したかは記憶がなくて(^^;)、でも持って帰ってお水に差しておいたら、ほら、朝になって咲いてきました。

 

 

不思議ですね、お料理したときは花びらはひとつも見えず、つぼみがふっくらしていただけだったのに、こうして今目の前で咲いています。

あー、いのちがあるんだな、って思う瞬間です。

 

 

雨が降っていて薄暗かったから、おだいどこで電気もつけて携帯かざしてみたら、影が。でも、お花の影がかわいく思えて、こうして撮ってみました。ピンボケもしてるし、下手くそだけど(^^;)。

でも、この影を見ていると何となく、いとおしさがふんわりわいてくる気がするんです。

 

 

この春はたくさん菜花を食べました。

菜花といって菜種の花だけじゃなくていろんなのがあります。アブラナ科アブラナ属の黄色い小さいお花がつくの全般そう呼ばれているようで、小松菜、のらぼう、かき菜、などなど。少しずつ風味が違うの、苦味があったりあまりなかったり。

この前、プチヴェールの菜花というのを見かけたけど買い損ねて残念でした。

 

 

キミのきょうだいたちは、昨日お母さんやお子さんの胃袋に収まって、今日あたりおっぱいとなって、赤ちゃんのからだに収まっていったんじゃないかな。

いのちはこうして受け継がれるんかなあ・・・なんて、普段あんまり考えないけど、こうしてあたり前のように咲いている小松菜のお花を見ていると、そんなことがふぅっと心に浮かんできたのでした。

明日はもっときれいに咲くかなあ。楽しみにして、さて、おやすみなさい。

 

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22時30分のうどん

2012年04月02日 | ごはんよもやま話

昨日のこと、もうひとつ。

家に帰ってお風呂に入ってバタンキュー・・・しようとしていたら、中学生の息子が台所でごそごそ。

「おなかがすいたからうどんが食べたい」と言う。

うー、ごめん、私はもう電池が切れる。寝たい。ノンカップ麺でも食べて(自然食品店でおなじみのムソーの。結構おいしいから非常食に買ってあるの)・・・って言ったけど、どうしても普通のうどんが食べたいと。

夜は前日に作ったカレーをまた食べてもらいました。でも、そのあと塾に行っておなかすいたって。

そして、冷凍庫にあったうどんを見つけて、それで作るという。

「でもね、だしつくらなあかんよ、お母さん、もう寝たいねんけど」って言うと、「自分で作るからいい」と言って聞かない。そんなに言うなら自分でよろしく・・・と、調味料だけ出してやって、自分はお風呂に入る準備。

ちょっとひどい?私・・・と思いつつも、彼にとっては工作みたいなもの。ジャマをしたらいけないのだ(^^;)。

昆布、煮干、鰹節を鍋に入れて火にかけている。沸騰してきたら、ヤマヒサの薄口醤油、味の母、料理酒・蔵の素を同量くらい入れて味を見てる。私なら少しちがうと思いながら、彼の作品を眠い目で拝見。何かいい感じ。

鍋の中を覗きながら、「これおいしいな」と言って煮干をぱくぱく。そうなのよ。この煮干、おいしいのよ。

そして、「ちょっと物足りない」と言うから、「塩をひとつまみ入れてみたら」って伝える。うーん、いい感じにまとまったみたい。

 

 

 

 

写真だけ撮らせてもらいました。そうして、そのあとは自分で好きにやっていたみたい。冷凍していたうどんをここに入れ、冷蔵庫の刻みねぎ、天かすを入れて。満足したようでした。

 

お風呂から上がってきたら、いい香りが部屋に満ちていました。うまくいったみたいです。

朝からバタバタ、昼は姉とピザトーストを作り、夜はひとりでカレーを温めて食べた彼。

外で食を提供して、喜んでもらって、でもそういう日は家族の食事に気を払ってあげられない私です。ちゃんと細やかに準備していく人もいるけれど、私は目の前のことでいっぱいいっぱいになるからなあ。まあもう大きいからいいのかもしれないけど、少し心はチクッとする。

そう言いながら、自分の体の安息を優先してしまった私(^^;)。

 

だけど、自分の食べたいものを食べたいようにおいしく作って、彼はきっと楽しかったにちがいない、都合よくそう思ったりして。長男や娘にはないものを、いや、3人それぞれの個性をそれぞれが持っているんだなあ。

 

 

あくる日の今日は少し罪滅ぼしで、お昼に二人で近所のおいしいラーメン屋に食べに行きました。

こってり豚骨スープの「じれっ亭」。ここは結構好き。平日サービスの小ライスも頼んでおなかいっぱい。

そして、いろいろ話をしたりして、楽しい時間を過ごしました。たまにはこういう日もいい。うん、とってもいい。

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地場野菜でお野菜たっぷりごはん

2012年03月26日 | ごはんよもやま話

 

今日はまたセンター北にできたJA横浜の直売所「ハマっ子」で買い物してきました。

打ち合わせでJAに行ったから、そのついでだったのですが、安くて新鮮なお野菜がいっぱいあるのにはワクワクしてしまいます。

といっても、この前書いたようにそろそろ横浜地場産の野菜は品薄になってくる時期とのことで種類が限定されるのですが、いろいろ買ってきました。

 

地元都筑の小松菜ひと束110円をはじめ、ほうれん草、白まいたけ、原木栽培しいたけ、うど、ねぎ、京いも(海老芋かな)、いちご、ごぼう。これ全部で2000円くらいでした。

高いか安いか、どうでしょう。私はすごく安いと思いますけれど・・・。

あ、ごぼうだけ岩手産でした。この前書いたように、JA横浜とJA岩手花巻が姉妹提携している関係で置いてあるようでした。

 

 

今日、一番の収穫はうど。横浜にうど農家があるって、知りませんでした。

うどって栽培大変なんですよね。地下深いところで栽培するって、前にテレビで見ました。

貴重なうどだけど、なかなか売れないらしい。なので、いろいろなレシピの載った紙がそばに置いてありました。

長くて先までピンとしたうど。これは480円。他の野菜より割高だけど、量も普通の倍以上入っています。

 

 

これを使って、今日の晩ごはんは、小松菜とまいたけと豚肉のソテー、短角牛細切れ肉とごぼうのしぐれ煮(岩手産同士だ)、うどとじゃがいもと玉ねぎの味噌汁、雑穀ごはん(これも雑穀は岩手産)。

それに、寄せどうふと、庭の大根葉を炒めたの、自家製たくあん。三年番茶。

野菜たっぷり、満足の食卓でした。

 

 

新鮮って何よりものごちそうです。

ひとつひとつのお料理のことは、また時間があるときに書きますね。

それにしても、最近岩手とご縁があるなあ。不思議だなあ。

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「希望のよすが」

2012年03月06日 | ごはんよもやま話

3月4日(日)の「大地を守る会のオーガニックフェスタ」

昨日も書きましたが、参加した一番の目的は、料理研究家・随筆家の辰巳芳子さんのお話を聞くことでした。

這ってでも行こうと思ってました。絶対に。本当に行ってよかった。とても近い場所で、表情も声もすべて感じられるところで、拝聴することができました。

 

数年前、辰巳さんのスープ教室に行って学びたくて調べてみたら、満席で何年か待ちでした。同じ神奈川だし、いつか行けることはあるだろうか、それまで待ちたい・・・なんて思っていたら、いつの間にか入会受付終了になっていました。

残念だったけど、ご縁がなかったのだと思っていましたら、今回、こうして生でお話を伺うことができました。

 

おまけに、会場についてすぐトイレに行ったのですが、入口のところで、とても品のある御婦人とすれ違ったのです。あっ・・・、そうです、おそらく辰巳芳子さん。

夢まぼろしやろうか・・・。いや、きっとそうだと思う・・・。そう信じたい・・・。

 

 

お話は辰巳さんと大地を守る会代表の藤田和芳さんの対談形式でした。

詳しい内容は以下のユーストリームで見られます。私は特に心に残り、自分にとってどうなのか考えたことを中心に書きたいと思います。

もしかしたら、聞きたいように聞いて解釈しているかもしれません。そこは、私にとって・・・ということでご了承いただけたらと思います。

  ちゃんと食べ物対談 2012/03/04 → こちら


 

初めに司会の方からの問いかけに、今の日本の食の未来は「楽観は許されない」ということから始まりました。

そして、辰巳さんは「希望」ということばを口にされました。

「希望のよすが」・・・なんて美しい日本語だろう。このことばをさらりと使われる、そのことだけで、私は辰巳さんの命のスープの素晴らしさを感じた気がしました。

そして、「希望」。昨年からずっと大切に思い、希望とはなんだろうと考え続けていることばです。

なにかの手掛かりを今日のお話から見いだせるかもしれない。気持ちがより引き締まります。

 

辰巳さんは、「希望の根幹は個々の人々が生命観を確立し、深めることだ」とおっしゃっていました。

命とは何か、なぜ自分は生きているのか。それに対する問いかけが甘い。だから、至るべきところに至りにくいのがこの国の現実だと。

そして、「何ごとにも現象の向こうを見なければならない」と。

料理をすることは食材、作り方、どのように食べるか、その3つのことを日常としてこなしていくのだけれど、こなしていく日々の向こうをちゃんと捉えていかなければならない、・・・そういうことをおっしゃっていたと思います。

その日々の向こうというのは「いのちのめざすところ」であり、それを支えるのが「食」であると。

難しい、とても難しい。でも、何となくわかる気がしました。

料理も食べることも日々の営みの中であたりまえのようにしていることであるが、意識して自分がどう生きていきたいか、何を為し得たいのか、どういう世の中にしていきたいのか・・・、それを思うことで、ただ料理をし食べるという行為が「祈り」のようなものに変わるのではないでしょうか。

 

 

またさらに、いのち全体のことを考え、自分が世界の中にいるということを考える。「地球」ではなく「宇宙」の中に自分を位置づけて毎日考えることが大切だと。

毎日、朝起きてお布団の中で「自分は宇宙の中の一部だ」という意識を持ってみると、自分は失うものは何もないということに気づくだろうと。

ああ、そうだと思いました。ちょうど一年前まで心がとてつもなく弱っていたとき、朝を迎えるのが本当に怖かった。

でも、震災の後しばらく経ってから、それでも私は生きている、生かされている・・・と思った時から、徐々に朝目覚めるのが感謝の気持ちに変わりました。それだけで十分だと。

宇宙まで意識したことはなかったけれど、日本という国に今生かされている自分を思ったとき、前をむいて歩いていけると思いました。

これからは宇宙を意識してみよう、そうしたらもっともっと自分の中に湧き上がってくるものがあるような気がします。

 

 

本当の希望は「愛」だともおっしゃっていました。意志を持つ愛だと。意志的に愛することが大事なのだ、と。

「愛」の意味も最近よく考えていたことです。陳腐なようで、貴すぎるようで、使うには気恥ずかしい、・・・でもそうとしか表現できない思いが世の中にはそこここにあるではないか、そんなふうに思っていました。

またひとつ、自分の中で絡まっていたものがほどけていく、そんな気がしました。

 

 

日本が大変なことになって、自分にできることは何か、ずっと考えて過ごしてきました。

私にできることはわずかだけれど、ごはんをていねいに作ろう、気持ちをこめて意志を持ってひとつひとつやっていこう、そして、与えられる場があるならそこで私の意志を伝えていこう、ごはんにこめて。

 

4月はたくさんの場があります。その前にこうして辰巳さんのお話を聞けたことは本当によかったと思います。

その反面、こわくもなっています。基本から見直し、勉強し直さないといけないんじゃないか、そんな気持ちも湧き起こっているからです。

でも、やるしかない、今の自分のそのままで思いをこめてひとつひとつ。頑張ります。

 

 

トークステージは、会場の奥に設置されたオープンな舞台で、私のようにいすに座って聞けた人の他に、周りの食事をするスペースからも聞くことができ、たくさんの人が思い思いに辰巳さんのお話を聞いていたと思います。

辰巳さんは「ひとことでもふたことでもそれで家庭の日常が変わればいい」とおっしゃっていました。きっとそれぞれ心におみやげを持って帰ったことでしょう。

素晴らしい機会を作ってくださった、代表の藤田さんならびに「大地を守る会」の方々に、心から感謝申し上げます。

 

 

最後に、そういえば、「よすが」ということばをもっと知りたくて、家に帰ってから調べてみたら「縁」という字を書くのですね。そして、意味は「よりどころ」「頼りとなるもの(こと)」「手がかり」など。

私にとっての「希望のよすが」はなんだろう。

そう思うと、意外とたくさんある気がしてきます。それは、誰の周りにもきっとあると思います。意志をもって周りを見つめてみれば、感じることができるのではないでしょうか。そういうふうに日々を過ごしていきたいと思います。

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カレーうどん定食

2012年02月28日 | ごはんよもやま話

さっきの記事を書いてから台所に立ったのですが、ふと、元気のなかった原因がわかった気がしました。

だって、まともにごはん作るの久しぶりだったのですもの。いや、朝ごはんもお弁当もちゃんと作ってましたよ。おむすびも、サンドイッチも、おかずも。でも、料理した感覚久しぶりだなあって思って。

 

さかのぼること、土曜日。 

子どもの部活の行事で、朝からカレーを作りました。ほぼ100食分。・・・っていっても、私はほとんど何も。玉ねぎを少しむいて、いくつか切っただけ。 

中学でカレーづくり。もう何度もしています。いつもは山になった野菜たちを黙々と切って炒めて、煮て、調味・・・まで、大体中心になってやっていました。

でも、先輩母になっちゃったら、こうして指示というか見張り(^^;)というか、ちょっと立場変わっちゃうんだなあ、とちとさびしい。



私はこうして、普通にみんなが家で作ってるものを、普通にみんなで作るのが好きなのだ。

こういうカレーとか、豚汁とかって、その家のカラーが色濃く出ます。「えー、そんなふうにするんだ、びっくり」、というものから、「そうそう一緒一緒、そうだよねー」というものまでいろいろあっておもしろい。

それが混ざり合って煮込んでいくと、どこの家のでもない、その日だけのおりょうりができていきます。

だから本当はみんなの下働きというか、下ごしらえとか、そういうのをずっとやりたいのだ。でもまあ、今日はひとつ下の学年母の結束固し、でどんどん煮込まれていきます。



できたのは、おいしいおいしいカレー。

ルーは某社ので、廊下までカレーの香りでそそられます。でも、ルーってそのままでちゃんとまとまった味がするけど、まとまりすぎてる気がして。ちょうど「もうひと味ほしいね」っていう声が上がったので、持参したプルーンエキスを入れてもらう。うーん、いい感じ。誰かがどこからか見つけてきたガラムマサラも振られて・・・。

大鍋から普通の鍋に小分けにして温めて、正味100食分くらいできました。

だけど、かなり余ってしまいました。どうする? ・・・お鍋を持ってきた特権でほぼ満杯、いただいてきました♪

 

 

夕方、疲れたしこのまま夕飯に。と思ったけど、それではもらってきたままの手抜きとバレてしまう。なので、いろいろ入れて煮込むことにしました。

プルーンをさらに追加、ドライトマト、乾燥させたしょうがの皮、しょうゆ、もちろん昆布も。それだけだったかな。

弱火でことこと煮込んで、とめてしばらく置いておいたら、ほらほら、いい感じの私のカレーに変身。大好評でした。

 

さて、次の日曜日。なんだかんだとみんないなくて、私も例の宴会。夕飯を家で食べるのはひとりだけ。またこのカレーを食べていただく。それと、もらってきた宴会のチャーハンと唐揚げもね。

 

そして、昨日、月曜日がこの「カレーうどん定食」。

だってまだ大量に余ってるから何とか食べてしまわないといけないし。みんな大好きカレーうどん。

うちのカレーうどんはだしで割りません。単に実家がそうだったから。うどんにかけるだけです。だしで割ったカレーうどんは苦手なのです。

でも、やっぱちょっとごはんも食べたいよね・・・と言って、子どもたちがごはん茶碗によそってきてくれました。

え、カレーかけて食べるんじゃないの?・・・「だって、うどんにはご飯でしょ」と子ども。

うーん、やっぱり関西人の血が流れてるんやなあ・・・。おいしいおいしい、熟成したカレー。ありがたや・・・。

写真の端に、まだ残ってた中華屋さんの唐揚げが写ってしまった。そう、まだこれも食べなあかんかったね・・・。

 

こうして、ほぼ3日間、まともにご飯をつくらず過ごしてしまったんですけど、どうもこれがあかんかった気がするのです。ボワンとした原因は。

台所に立ったとたん、そうかも、と思って、今夜は基本の和食ごはんにしました。

肉じゃが、焼き魚、せりのおひたし、せりの根っこのきんぴら、雑穀ごはん、さつまいもとねぎの味噌汁。

野菜切って、今日はかつおも使ってていねいにだしとって、何だかやっとシャンとしたみたいです。

たまに手抜きしたり休んだり、それはとても楽だし、ホッとできる時もあるけど、やっぱ定番のごはんは大切。作るのも食べるのも。

よくわかったのでした。

 

 

やっぱ、これやね、あー食った食った。

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「だしの素。使ったことないんです。」

2012年02月21日 | ごはんよもやま話

昆布談義につづいて、だし談義、いっちゃってもいいでしょうか。

先日、ある集まりで「だし」の話になり、私が「昆布で取っている」というとびっくりされ、さらに「だしの素って使ったことないんです」というと、さらに目をまん丸くされてしまいました。

そんなに驚かれると思っていなかったので、私の方がびっくり。だって5、6人いらしたけど、おそらく皆さん私よりも年上、超ベテラン主婦の皆さん。

何となく勝手に昆布やかつおでだし・・・が普通だと思い込んでいたのです。

でも、今の時代はそんなことないんですね。自分ひとり化石のような感じでした。

 

でも、ほんとに結婚してこのかた、たぶん一度も使ったことないんです。

もしかしたら、ひとり目が生まれたころ、無添加だしのような自然食品店で扱っているものを買ったかもしれません。でも、洋風ブイヨンや中華スープの素、みたいなのは買ったことあるけど、和風のものは記憶がないのです。

 

というのも、結婚してまず夫から言い渡されたのは、「味噌汁はこの鍋で、煮干しで作るように。化学調味料は買ってはいけない」ということでした。知らなかったけど、夫はめっちゃ食にうんちくのある人だったのだ。

実は、私は結婚するまでほとんど料理をしたことがなく、はるかかなたの昔、付き合っていた人にちょこっと何かを作ってあげたくらいでしょうか。

思えば、私の母もおそらく「だしの素」を御歳暮などでもらったことはあっても自分で買ったことはなく、冷蔵庫に長い間減らないままのその瓶が在った、その景色は覚えているけれど、だしの素を使った料理は私の記憶にも、舌の記憶にもないのです。

経験も記憶もないから、言われるままに始まったごはんづくり。いろんな意味で、めっちゃ「昭和」。

まあ、これはいいことだったと振り返って思ってます。

 

 

そのうち、夫が昆布、かつお節、煮干などをミルサーで粉砕し調合し、半ば趣味で作った「上野だし」というもので料理をするようになり、一斉を風靡した(^^;)のをご存知の方もいらっしゃいますよね!?

当時、お買い上げいただいていた方々、ありがとうございました♪

でも、このだしだと、いろんな食材や料理に使えるようで使えない、向き不向きが出てきて。そのうち私が使わなくなって「上野だし」は製造中止になりました。

そして、昆布メインでかつお節、煮干、干ししいたけ・・・と乾物をあれこれ使うだし生活で今に至っています。

使う方法や量などは自分の中で変化し続け、より自分が使いやすいように、おいしいと感じるように工夫してきたつもり。

だから、正真正銘、だしは「素(もと)」ではなく、だしで出してる(ひゃーしょうもない。すみません ^^;)ので、今「だしの素」の瓶を渡されても使い方がわからず、おどおどしてしまうと思います。

 

 

じゃあ、うちの子どもたちはどうなってくかなと思って聞いてみたら、やはり顆粒のだしでつくってるとこ見たことないから、うーん、やっぱり昆布とかかつお節とかだなーって。

ほんとかなあ、まあいいや、将来楽しみにしておこう。

もし、舌の記憶が確かであれば、きっとおいしくできるはず。そう思うとこわいような気がするけど、自分が食べたい味を作ればいいのだから、きっと難しくない。

そう思えば、「だしの素」の味の記憶も景色も、うちのおうちごはんに関してはないはずだから、やっぱり使えないんじゃないかな。

でも、もしかしたら、一度使ってみて「だしの素生活」にハマるかもしれん。洗礼を受けるというか。それはそれでよしとしておこう。

それからまた、彼女らが選んでいけばいいと思うから。そしていつか、母の味を思い出してくれればいいと思うのです。

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ゆず胡椒の逆襲 

2012年02月19日 | ごはんよもやま話

冷蔵庫を整理しようと思ったら、古いゆず胡椒の瓶が見つかってしまいました。

ありゃりゃ、どうしよう、捨てるのはもったいない・・・と試しに少し使ってみたら、塩っ辛くなってるし、舌触りも悪い、こりゃだめだ・・・。

賞味期限切れのものでも割りと平気で使う私ですが(ちゃんと期限内に使い切ればいいんだけど)、おいしくなければ仕方ない、捨てるしかない、ごめんなさい!!・・・と、瓶の回収とプラに分けるべく洗い始めました。

下の方に2cmばかし残っているゆず胡椒。

これがなかなかうまく浮き上がってきてくれません。

お湯を出していきおいよくジャーッとやってみたら、うんうん、いい感じ。もう少しだ・・・。

 

そのとき。

湯気ともに立ち上ってきたのは、柚子の香り高きにおい。

うーん、いい香り。

と、思ったのはわずかな時間。そのあとに鼻を刺してきたのは、唐辛子の強烈な香り。

そうだそうだ、ゆず胡椒は生の青唐辛子をすりおろして作るって、このあいだ教えてもらった。それが熟成してる。

お湯で温められ再生したかのように、湯気と共に立ち上ってきたゆず胡椒の香りは私の鼻を突き抜けていきました。

ぎゃあー(泣)。

 

 

ごめんなさい。もうしません。これから気を付けます。最後までだいじに使い切ります。たべものを粗末にしません。

ほんとにごめんなさい。

 

空になった瓶を握りしめ、姿かたちのなくなったゆず胡椒の残り香に、涙目のまま何度も頭を下げたのでした。

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