写真は今朝出した、白菜とかぶのぬか漬け。
京都ではぬか漬けのことを「どぼ漬け」と言います。
母のどぼ漬けは絶品でした。
でも夏しか漬けなかったんです。
夏野菜、きゅうりやおなすが出回るころから始めて、他には大根、キャベツとか。
そうして真夏が過ぎ夏野菜が美味しくなくなる頃にはやめて、かぶの切り漬けを作り始めます。
冬になると白菜の塩漬け、そして、たくあん。
それを春まで食べて、合間の時期は奈良漬とかすぐきとかを買ってくる。
そういうサイクルで、母の漬物の一年は回っていました。
あーそうそう、春から夏は梅干やらっきょを漬ける仕事がありました。
私はその中の梅干と、たくあん、そしてどぼ漬けを教えてもらって続けています。
ただ、今年はたくあんを漬けなかった・・・というのは先日書いたでしょうか、それで、ぬかどこを大事に過ごしてるんですけど、数日前、白菜を使った残りがあったので、それを入れておきました。
おっとかぶもひとつ残ってた。一緒に埋めておこう。
よくこなれたぬかどこなら、次の日出しても冬場でもあっさりしたのが食べられるのですが、バタバタしてたのもあって朝晩かき混ぜるだけで置いておきました。
不思議なんですけど、毎日かき混ぜてても何も野菜が入ってないとぬかどこの力が弱ってくる気がします。
でも、何か入ってるとちがうんです。蓋を開ける度に少し盛り上がって、生きてることを感じます。
そうしてさっとでもかき混ぜるとまた少しかさが低くなるのです。
そして今朝、出しました。
うーん、やっぱちょっと漬かりすぎたかな。でもいい感じになじんでる。
切ってみましょ。
冷蔵庫にしまいやすいのでいつも使ってる、350円くらいの蓋付の器なので、大した写真ではありませんが、こんな感じになりました。
おっと、手が延びてくるから、もうだめだ。
朝ごはんに少しでもお漬けもんがあるとうれしい。
本当は母の漬けてた美味しい白菜漬けができたらと思うけれど、あれだけは習わなかった。残念です。
寒い寒い京都の西山のふもとで、12月になると半割にした白菜を干していた母。
大変だなあと思っていたけれど、母はごく当たり前に時期がきたら干して漬けていました。
せめて、それを思い出しながらぬか漬けだけど時々はこうして白菜も食卓にならべようと思いながら、子どもたちが次々に箸をつけるのを眺めた朝でした。