ひとみさんのおうちごはん 「よろしゅうおあがり」

自然の恵みをいただいて、こころとからだが心地いい暮らし

ゆげはしあわせのひとつのかたち。

2013年01月16日 | 日々のこと

 

今日も寒い一日です。

一昨日降った雪は庭にもほぼそのまま残っていて、昨日雪かきしたからその部分だけは歩けるものの、車を出すのはちょっとこわい。

家の前の道を通っていく車はあるけれど、大通りに出るのには日陰の場所もあるし、スタッドレスじゃない普通のタイヤでは心配。

それで今日は歩いて駅までてくてく。

 

 

午後早めに夕飯の用意をしていて、ふとドアのほうを見ると、わあ、ゆげでガラスが曇っていました。

上の写真でわかりますか?(#^.^#)

 

 

あーなんだか懐かしい。

ゆげで曇ったガラスのこの感じ。なんだろう。

 

 

しばらく考えていてわかりました。

実家の台所だ。

 

小さな頃から住んでいた実家のあたりは、京都の西山のふもと。いや、もしかしたら山の中腹だったのかも。

昔、学生のとき原付に乗っていたのだけれど、市内から帰ってくるとある場所で急に空気が変わるのを感じました。

絶対あそこで5度位下がるんだと思います。

いえ、私のところも市内でしたけれどね(^^;)そう思えないくらい、田んぼと畑しかなかったから・・・。

 

まあそれで、冬の寒さはハンパじゃありませんでした。

だから、冬場、母が台所で煮炊きを始めると、途端にガラスが曇るのです。

なんだかわからないけどそれが好きでよく見ていたことを思い出しました。

 

 

今は人手に渡ったあの家の台所、どうかな、今日も曇っているかな。

そう言えば、私はあの台所に立って、ガラスを曇らせることをどれだけしたかな。

結婚するまでほとんど包丁もたなかったし、母の手伝いもどれだけしただろう。家庭を持って帰省したときも、甘えてそれほど手伝いもしなかった。

母はええよって言ってたけど、ほんとはもっとしてほしかったんだろうな。

そんなことを思いながらしばらく曇ったガラスを見ていました。

 

 

湯気はそこに人の気配があるから生まれるもの。

実家のそれほど冷え込むことのないこの家では、いくら寒いと思う日でも外との寒暖の差はさほどなのでしょう。

そして、いつもおりょうり始めたら換気扇回すから、湯気は抜けていきます。

今日は寒かったからつい回してなかったんだなあ・・・と気がついてスイッチを入れると、窓の曇りもさあっとひいていきました。

 

 

湯気で煙ったガラスのおうちの中は、人の暮らしがあって、誰かを待つ人がいて。

これはひとつのしあわせのかたち。

私は待つほうだけど、こうして温められた家に帰ってきて、ほっとしてくれるといいな。

 

そう思って、今日のおつゆはのっぺいにしました。

葛をたっぷりつかってとろんとあったかい。

足下はまだ雪で危ないけれど、みんな気をつけて帰っておいでね。

 

 

そうそう。

昼間出かけたとき、あの雪の日、必死の思いで歩いたところがとても歩きやすくなっていました。

近くの方が雪かきしてくださったんだろうな。ありがとうございます。

私も昨日庭と家の前をしたけれど、今回の雪は湿気があってとても重いのです。腕が筋肉痛・・・。

これだけきれいにするのは大変だったと思います。

 

 

子どもたちが雪すべりをしていた斜面は少し溶けたけどまだこんな感じで一面銀世界の様相。

 

 

このあたりの雪はまだしばらく残りそうです。

明日も湯気で窓が曇るかもね。

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