「シンデレラ・エクスプレス」。
ユーミンの曲とともに浮かぶ新幹線の映像、切ないワンシーン・・・。
それが実は「おっさんの香り」(わっ、ごめんなさいこんなこと言って^^;)が充満したなかなかつらい電車なんだな、これが。
でもしゃあない、乗らねばならぬ・・・と、ぎりぎりそれに飛び乗って、昨日横浜に帰ってきました。
まあ聞いてくださいな。
甘酸っぱい思い出はすべてユーミンとともに・・・そんな時代を過ごした私は、この曲が今でも大好き。当時、ユーミンのアルバムが発売されるとすぐカセットテープに取って、ずっとずっと聴いていた覚えがあります。
この曲の入ってたアルバムはものすごく好きだった。気になって今調べたら「DA・DI・DA」だった。そうそう、このアルバム、構成も好きだったなあ。おっと語ってしまうのでそれは置いといて。
好きだったこの曲がJR東海のCMに使われて、TVから流れる曲と映像にきゅんとしたのも懐かしい。
最終の新幹線は、いつの間にか切ない憧れのものになりました。
でも、念願叶って乗ってみたら、そんなロマンティックなもんじゃあなくて。
それはもうかれこれ数年前になる、入院していた母のお見舞いで横浜―京都間を通っていた時でした。
もうこれで会えるのは最後かもしれない、そんなつらい思いでいっぱいになりながらホームへ向かい、乗る新幹線。
別れを惜しんでる感じのカップルもいたような気がするけど、乗ってみると車内はビールとお弁当、おつまみのにおいでいっぱい。
加えて汗ばんだ背広のにおいも漂っている。
そう、ビジネスマンとおぼしき男性でほぼしめられてる車内。その中に女ひとりはフクザツ、ロマンティックな気分は吹き飛んで、うー疲れた、寝よ!!
と爆睡して、気がつけば小田原あたりで目が覚めて、あ~持ってきた本も全然読めなかった~。
・・・それが数回乗った私の東京行き最終新幹線の思い出でした。
昨日、京都での同窓会のあと、タクシーの運転手さんをせかしてぎりぎり間に合ったそれは、あ~やっぱりアノにおいでした。
隣りのふたり連れの男性はやっぱりビールとおつまみを置き、しばらくずっと話してたと思ったら、急に寝落ち。
寝息がスース―、でもなんだろな、昨日はその寝息が何故かいとおしくて、(知らんひとやのに)、気がついたら私も寝てしまってました。
うーん、年取ったんかな(^^;;)
それでも深夜の新幹線と言うだけで、やっぱりなんとなく切ない感じはして、それにしばし浸ってみました。
疲れの漂う車内は土曜日の夜でも同じ、でもなんだろ前ほどいやではありませんでした。
また今度乗ることがあったら、いっそ私も缶ビール片手に・・・。
いえいえ、そんなっ。
そっちにはいきたくないもんです(^^;)
もう一泊すればよかった・・・昨日はそう思いながら帰ってきたのだけど、今日は大雨、夜になって雨は激しくて。
台風の夜もまたなんとなく切ないような胸騒ぎがして、雨音を聞きながら眠りにさあ落ちよう。