はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

ロンドン・ナショナルギャラリー展

2020年08月05日 | 美術館・博物館

2020/08/05

 

上野の国立西洋美術館で開催中の「ロンドン・ナショナルギャラリー」展に行ってきました。

https://artexhibition.jp/london2020/

 

今年の1月に科学博物館に行ったのを最後に、半年以上、上野に行っていませんでした。

ホームに降りたら駅が変わっていたのですよ。いつもの順路で行ったら、公園口が見つからない??? 

駅が改装されていたのです。

改札口を出たすぐ前の道を信号で渡って、東京文化会館のほうに行くのに、その信号がなくなっていたのです。導線を便利にするために北に90m改札口を移したということです。

コロナで美術館も閉まっていたので、改装されたことを知らなかったのです。(前からお知らせ看板も出ていたのでしょうが、気付かなかった・笑)

ecuteもできて、以前のおもかげがない上野駅公園口。

 

さて、ロンドン・ナショナルギャラリー展は、よい作品が来ているので、こんな時期ですが行きたかったのです。

日時指定券を前もって買って出かけました。時間指定をして入場を制限するためですね。

到着すると、1時半から入場する人の列ができていて、思ったより長い。15分くらい待って入れました。中も案外混雑してました。けっこう「密」でした。

印象に残ったいくつかの絵を記しておきます。

クリヴェッリの「聖エミディウスを伴う受胎告知」というのはきれいな絵でしたよ。15世紀の作品ですが、線が鮮明で色彩豊か。もしかしたら修復されているのかな(推測です)。

レンブラント「34歳の自画像」、フェルメール「ヴァージナルの前に座る若い女性」は有名な絵ですね。

ティントレット「天の川の起源」というのは逸話がおもしろい。天の川はミルキーウェイといいますが、なぜそう呼ばれるのか・・・わかりました。

ヴァン・ダイク「レディ・エリザベス・シンベビーとアンドヴァ―子爵夫人ドロシー」も大きな絵で、2人の女性が気品があって美しいです。

印象派のルノワール、ドガ「バレエの踊り子」、モネの「睡蓮」は有名どころ。

ゴーガン(ゴーギャン)「花瓶の花」は、こんなにきれいな絵を描く人だったっけ?と思うくらい私は気に入りましたね。

圧巻はゴッホの「ひまわり」。7枚の「ひまわり」の絵のうちの4番目に当たる絵です。

7枚の絵の印刷が並んでいましたが、この「ひまわり」が一番いいと思いました。ほぼ黄色、黄土色のトーンですが、いきいきと躍動感があり、絵の具の盛り上がり、筆のあとも見えるのです。ゴッホ自身が一番気に入っていた「ひまわり」だそうです。

以前に新宿の損保美術館で見た「ひまわり」(当時53億円で落札したという)も同じ構図ですが、色がもうちょっと華やかだったような気がします。損保のほうは7枚のうちの5番目だそうです。

あと、印象に残ったのが、スペインの画家・ムリーリョの「窓枠に身を乗り出した農民の少年」。

それほど大きな絵ではありませんが、ちょっと微笑みながら顔を出している少年。1675~80年頃の作品ですから、近代以前なのに近代の絵画のような感じ。

この頃はまだ少年は神話の中の人物として登場したり、何かの役割をしていたりと、その子らしさそのものが前面に出ている絵画は少なかったのではないかしら。

身分が高いわけでもないこどもを題材にして描いたのは、画家は、このかわいらしい少年を気に入って描いたのだろうなあと想像しました。

見ごたえのある作品が多くて、満足な展覧会でした。

ミュージアムショップが入場規制をしていて、行列ができていました。2時間ほど立ち歩いて疲れていたので、スルーしてしまいましたが、ちょっともったいなかった。ミュージアムショップは珍しいものがあって、いつもは大好きな、お楽しみの場所です。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする