はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

バレエと音楽

2023年06月17日 | 
2023/06/17


音楽の友社の雑誌で
昨年10月に出版された
『フィギュアスケートと音楽』は
いろいろと興味深いことが載っています。


 

この雑誌の紹介文には
「振付から選曲、実演までどのようなプロセスで作品が生まれるのか、
音楽と滑りの調和とは何か、
ルール改正のポイントと技術点・演技構成点の採点基準などを知ることにより、
フィギュアスケートを見る視点が増える、変わることにより、
さらにフィギュアスケートを楽しめるようになる一冊。」
とあります。


私はリトミックをしていることもあって
音楽と動きの関係については
とても興味があります。



反田恭平さんと町田樹さんの
対談も載っているんですよ。





冒頭にバレエの話題がありました。

反田さんは2019年に京都の仁和寺で
「音舞台」という企画で
セルゲイ・ポルーニンと
共演したことがあるとのこと。

ポルーニンは
ウクライナのへルソン出身のダンサーです。
(今ニュースでちょくちょく名前を聴くヘルソン州の州都です)


反田さんはショパンのプレリュードを弾き
ポル―ニンが即興で踊ったということでした。


ポルーニンといえば
2017年にBunkamuraル・シネマなどで
『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』
という映画が公開されてます。


私は文化村の会員になっており
告知メールが来るので知ってはいたものの
結局、見ませんでした。

今、思えば残念。
まあ、ネットで有料ながら見られますが。

仁和寺で行われた反田さんとポルーニンの共演は
見たかったなあと思います。


映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』予告編


いろいろ驚かされますが
なんとチャーミングな人でしょう。


フィギュアスケートと音楽の本ですが
まずはバレエと音楽の話題。

反田さんの言。
例えば≪白鳥の湖≫を見ていると、コール・ド・バレエ(群舞)はひとりひとりがいかに主役を引き立たせるかをすごく考えている。
コール・ド・バレエがパッと動き始めた瞬間、十本の指のように見えたことがありました。
それ以来、自分のこの指はみんなバレエダンサーなんだなと思って。
どの指にも鍵盤に接着する瞬間、解放される瞬間がある。
床を押して跳んだり、着地したりするバレエのステップとよく似ています。

ダンサーの動きからピアノを弾く指の動きを
イメージするとは
ピアニストらしいですね。


町田さんの言。
人間性は音の解釈と密接に結びついている。
音色やメロディ、リズムを身体で表現されるので、指揮者の動きは踊りに含めてもいいのではないかと私は思っています。



このふたりの対談では
音楽と動きの関係は語られているものの
フィギュアスケートと音楽の関係部分は
それほど多くないのです。


それはまた次回以後、ご紹介したいと思います。

町田さんと指揮者の原田慶太楼さんや
ピアニストの福間洸太朗さんとの対談もあって
なかなかに充実した内容です。





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