はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

「経口中絶薬」 厚労省の分科会が了承 国内初の承認へ

2023年04月22日 | 健康
2023/04/22


こんなニュースがありました。

人工妊娠中絶を薬で行う「経口中絶薬」について、
厚生労働省の専門家による分科会は
国内で初めて承認することを了承しました。
今後、厚生労働省が正式に承認の手続きを行う見通しです。


あ、ついに、と思いました。

これは
2種類の薬を順番に服用することで
妊娠の継続を止めるもので
手術など外科的な処置をせず
人工妊娠中絶を行うことができます。


飲めば中絶できる薬があるにもかかわらず
日本では承認されていなかったため
病院で外科的手術によって
中絶しなければならなかったのです。

飲み薬で中絶できるのは
外科的手術に比べてどれだけ体への負担が
減ることでしょうか。

一歩前進といえます。

しかしまだまだ厳格な基準があるようです。 

「薬を投与できるのは「母体保護法指定医師」として
都道府県医師会に指定を受けた医師のみに限られ、
服用した人が横になる場合に備え、
ベッドがある病院や診療所のみで使用が認められます。

また、入院と外来どちらでも可能としていますが、
使用体制が確立されるまでの当面は、
中絶が確認されるまでは院内で待機することが必須になります。

さらに薬の管理については、
製造販売業者や医療機関は毎月、販売した数と使用した数を
都道府県医師会に報告するなど厳格な基準が定められます。」




私は2019年に
産婦人科医の遠見才希子さんの活動で
アフターピルというものがあることを知りました。


WHOの必須医薬品に指定されている中絶・流産薬
は海外では1980年代から使用されていますが
日本では今まで認められていませんでした。

このアフターピルがどれだけ女性の
心と身体を守るものか
そして日本がどれだけ世界の標準から
遅れているかを知って、びっくりしました。


アフターピルというのは
避妊に失敗した場合や性暴力を受けた場合など
妊娠を望まない時に
72時間以内に飲めば効果があるというものです。


ブログに詳しく書いていますので
ぜひ読んでいただきたいと思います。



海外では薬局で買えるのですが
日本では医師の診察を受けて
処方してもらうので
敷居が高く、金額も高額になります。

そのためにタイミングを逃してしまう
人も多かったそうです。

2019年にはオンライン診療での処方も
可能となったそうです。


経口避妊薬や経口中絶薬を
承認してこなかったのは
不可解としか思えませんが
遠見さんのおっしゃるように
医学の問題を道徳の問題とすり替えて
考えてきた
日本の医学界の考え方があるようです。


こういうものは
女性を支配下に置こうとする目線が
あるような気がしてなりません。


取りあえず、ですが
一歩前進はよかったと思います。






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