国道257号線は、追分から鳳城苑を通り過ぎ音為川を越えると、
右に急カーブし急峻な岩盤の山肌をえぐって長楽へと続いている。
左は切り立った崖でその下は寒狭川の河川敷だ。その崖の岩の上に
ご利益に預かった人が寄贈した、幾つかの馬頭観音に囲まれて
お地蔵様が立っている。
これが、〔むそうれの地蔵様〕だ。お地蔵様の前は路肩が少し
広がっていて、車が数台駐車することができる。
〔むそうれの地蔵様〕は昔、田峯の篤志家が、先祖の追善供養に、
難所だった此処を改修した際に建てたそうであるが、がけ崩れを
事前に知らせて旅人を救ったり、事業に失敗した人の願いを聞いて
再起させたりしたというので、今なお、お参りをする人が絶えないそうだ。
所用で通りかかったので、ちょっと停まってお地蔵様に祈願。
『願わくは、新城市に民主主義の光明が遍く遍照いたしますように』