こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

所 在 確 認

2010-09-05 09:55:42 | Weblog
交流送電が世界のインフラを形成しているあいだ

火力発電所は不可欠の存在であり続ける


燃焼炉を原子炉へと置き換えたところで

不測の事態に備えて

常時

バックアップする体制がとられていなければならない

電力需要には

切れ目が ない

発電機が電流を生み出すことができなくなることは

厳に避けなければならない

その義務を負う電力会社にとって

僅かな時間であったとしても

発電不能という状態は

電力会社の存在理由を否定することになる行為

絶対にあってはならない


つまり

化石燃料の消費を避けることは

交流送電になっている以上

永遠にできない

ということ


温室効果ガスの濃度が

原子炉への移行で実際にどれ位減るのか

ということは

原発の安定性と安全性の確保如何にかかっている


温暖化防止対策として原発を導入する場合

バックアップシステムをどう関与させるのか

ということを

事前に確認しておく必要がある


スマートグリッドは何年たっても

実現しない

架空の技術

こんなものにウツツをぬかしていた間に

気候の変動は急速に増大した


オバマが大統領に就任してから

丸二年以上の歳月が経過しているにもかかわらず

可能性だけが取り沙汰される

という状態が未だに続いている

アリサマ


最優先課題となっていたはずの技術なのだが

実現可能性は一向に見えてこない

交流送電の仕組みを知っていれば

その理由がよく分かる

電力会社が情報を秘匿し続けているのは

温室効果を止める能力の不在を

よく承知しているからなのだ


太陽光発電にも火力発電所の稼働率を引き下げる効果は

ない

交流送電は既に限界に達している

負荷平準化が相変わらず解決すべき課題になっているのは

出力調整ができない仕組みの上に構築されたものであったからである

需要が減って電力が大量に余っている深夜になっても

発電を維持継続させていなければならない理由が

電力会社の側に

ある


真相を告げる義務を業界団体が蔑にしていたために

二酸化炭素を減らす効果のないことを知っていながら

それを国民に告げることができなくなっていた

ということになる




逃げ場のないどん詰まりに追い詰められるまで

しらを切り通す覚悟と見える

自らをそこまで追い込んでしまった

というのがより正しい表現であろう

電力業界を纏めている電事連が

交流送電に限界のあることを

国に

早い段階で告げていれば

温暖化がこれほど急速にすすむようなことは

なかった


国をあげて有効な対策の推進につとめていれば

温暖化など問題であることを夙にやめていた

有効な方法は

他に

ある


効果のない対策に莫大な国費を永年投入し続けてきたために

国の財政に巨額の債務負担を与える要因の一つとなった

問題の所在が国に見えていたのであれば

経済を同時に復興させることが

できるようになっていた

そうではなかったために

国は疲弊し

国民は貧困を強いられたのだ


日本では二酸化炭素の50%が

電力分野で生み出したもの

残りを自動車による輸送と

工業炉や溶鉱炉

焼却炉

ボイラー

などの他

レストランの厨房や

家庭用のガス器具などで

大気中へと吐き出した二酸化炭素

これらが排出源になっている


原因を特定していながら

二酸化炭素を実際に減らせずにいた事実に

学ばなければならない


この現実を知ることから

はじめよう

何がモンダイになっているのかさえ

これまで

一度も

問題とされたことがなかった


真因が潜む場所は

ここ 
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