昨日のブログの続きです。近藤辰郎さんが入院されていた東大病院前で合掌し、そのまま東大構内を抜け谷中・根津・千駄木方面にあてのないまま歩き出しました。今、このエリアは「谷・根・千」ブームで多くの観光客が集まるのですが、路地裏を歩くと思ったほど人が居なくて昭和の雰囲気を味わうことが出来ます。年季の入った古い建物や長屋造りの建物など、下町に住んだ経験のある私にとって懐かしさを感じます。鞄からコンパクトデジカメを取り出しそれらを切りとって、ゆっくりと歩を進めますが、どうも頭の中から近藤辰郎さんの姿が離れないのです。私が若い頃、近藤辰郎さんが赤いラインの入ったスニーカーを履いていて「コンタツさん、格好いいスニーカーですね」と言うと「そうだろ。お気に入りなんだよ」と言う会話をしましたが、数日後、突然訪再訪されて「木戸ちゃん、スニーカー手に入れてきたよ」と同じモノをプレゼントして下さいました。そう言えばあの時に「木戸ちゃんの靴のサイズは幾つなの」と聞かれたのでした。そして生まれて初めて赤いスニーカーを履いたのでした。そんな事を考えていると谷中で桜の木を発見しました(八重桜とも違うのですが今何故に開花しているのかな?)。暫くヒラヒラと風に舞う花びら見ていていました。