正月三が日に、4〜5年ぶりで熱海・起雲閣に行って来ました。起雲閣は1919 年に建築され、岩崎別荘、住友別荘とならび「熱海の三大別荘」と称されました。その後1947年に旅館として生まれ変わり、熱海を代表する宿として山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治、舟橋聖一、武田泰淳などの多くの文豪達にも愛されました。2000年には熱海市の所有となり文化施設として公開されています。歴史的・文化的にも貴重な建物や庭を自由に観ることが出来て私の熱海でのお気に入りの場所でもあります。今年の三が日は温かくて、旧旅館の公開客室のソファーに座りながら庭に咲く満開近い熱海桜を眺め、ゆっくり流れる時間を満喫させてもらいました。これから熱海を訪ねる予定のある方、本当にお薦めの場所ですから是非お出掛け下さいね。さて話は変わりますが起雲閣の資料室で、赤く変色してしまった昭和30年頃の初代・お宮の松の写真を見つけました。金色夜叉で有名なお宮の松ですが、子供の頃訪ねて触れたことのある松は「これだったんだ!」と目をこらすと、松の後方の「富士フイルム」の大きな看板を発見しました。写真業界にいるとこの様な看板には直ぐに反応してしまいます。何か、子供の頃に仲の良かった友達の写真発見して喜んでいる様でもあります。正直、昭和30年頃は写真が貴重でまだまだ白黒写真がメインだったと思いますし、業界勢力的にもコダックフィルムがかなりのシェアを持っていたと思うのですが・・・(間違っていたらゴメンナサイ)。よくぞ「富士フイルム」頑張ったりですね。(このブログをご覧の富士フイルム関係者の皆さん、この写真何とかならないでしょうかね?)
熱海・起雲閣
熱海市昭和町4-2
0557-86-3101
![]() |
大判カメラ体験記 |
清水 実 | |
ワイズクリエイト |
![]() |
大判カメラマニュアル |
木戸嘉一 | |
ワイズクリエイト |