表参道に在るスペース・ジングの中澤久和さんが熱海を訪ねて見えました。目的は、50年前の話になりますが写真学校の先輩がアルバイトをしていた熱海・銀座通り裏にある喫茶店「ボンネット」を訪ねるためでした。中澤さんもその先輩との関係で50年前にお店を利用していたのでした。この話は以前中澤さんからお聞きしていたので、先日この店の前を通り、今でも「ボンネット」は現存していますとお知らせしたところ・・・・是非とも50年ぶりに訪ねたいと言う事になったのでした。熱海駅に中澤さんをお迎えし熱海・海光町の石畳路地をご案内し、干物屋さんが経営する天ぷら屋さんでランチを摂り、いよいよ銀座通り裏の「ボンネット」へ・・・。ドアを開けると中澤さんが50年前に利用していた「ボンネット」と同じ光景が映ります。そう、店内は50年前と変わらないテーブルやソファー、調度品と雰囲気が現存していたのでした。懐かしさのあまりにか中澤さんの姿が50年前にタイムスリップし写真を目指していた中澤青年の様にも見えます(多少お世辞も)。そして更に驚いたのは、この店の91才になるマスターの奥様が中澤さんの先輩と同時期にアルバイトをしていて、その先輩をよく知っていた事でした。忙しい中でしたがマスターと奥さんがその先輩の連絡先を調べて、その場で連絡を取ってくれていたのでした。電話ながらも中澤さんと先輩の会話が50年ぶりに再開したのでした(ドラマのようです)。思い出話に花を咲かせ、若返ってしまった中澤さんとその後、大正時代に作られた熱海三大別荘のひとつ起雲閣、来宮神社や伊豆山神社にご案内し無事に熱海駅までお送りしました。今回の事で私も「ボンネット」の歴史を知り、更に人情味あるご夫婦が経営するこの店の大ファンになってしまい、翌日も訪店してしまったのでした。「ボンネット」に関しましてはまたこのブログで書きたいと思います。