◆撮影:2005年10月9日、睡蓮池にて
2012年9月9日(日)
『山野走』
<くろんど園地>
[私市駅]7:16→[すいれん池]→7:54:02[くろんど池]8:00:00→(くろんど池コースの道)→(さわわたりの路)→(そよかぜの路)→8:14:11[展望台]8:18:00→8:44:31[キャンプ場]→(やまごえの路)→9:07:06[水舞台]9:09:00→9:16:53[草原広場]9:18:00→[すいれん池]→9:53:32[私市駅]
<愉楽の時>
「走るのは瞬間宙を飛んでいるわけで、足が着地する時に腰にかなりの衝撃が生じる」「その衝撃にYUさんの腰はまだ耐えられない」とカイロのK先生は言うが、1~2ヶ月前と比較すると腰の状態はかなり改善、且つ安定していると考えている。歩いているときや走っているときにはまったくというくらいに腰に違和感が無い、ところが、椅子や床に一旦腰を下ろすと腰に鈍痛が生じ右腰に明確な痛みが現れる。「右腰が痛むということは、左腰に問題がある」というのがカイロの先生の弁だ。
走ることができたのは全行程の3割くらいだろうか。しかし走ったといってもけっして「駆ける」ではない、「歩く」に近い「走る」だ。その間、左腰上部背中辺りに僅かに張りを感じたくらいで、我が脚腰は大丈夫であった。
先月26日に歩いた道を忠実に辿った。そしてその殆どを歩いたことで、秋の山野に咲く花たちと出合うことになった。もっとも繁茂していたのは青のツユクサだろう、処々で群落を形成し我が眼前に現れた。微かな風に揺れる黄花のブタナ、淡紅色の小さな花を咲かせるキツネノマゴ、スッと伸びた細い茎に多くの小さな黄花をつけるキンミズヒキ、秋の七草であるオミナエシは直立した茎先に多数の黄花を華やかに咲かせていた。ヒヨドリバナは茎先に上品に白花をつける。どこが花やら分からないチヂミザサ、そして僕の拙い知識では名称が判然としない花たちも多数あった。帰宅後植物図鑑をながめていて益々判らなくなった。そっと林下に一輪顔を覗かせていたユリは、タカサゴユリのようにも思うがテッポウユリかもしれない。ヤマハギとマルバハギ、ボタンズヅルと仙人草などと至極似ていて判らない。またスッと伸びた茎に小さな淡紅色の花を多数つけていたのは何だったのだろう。キク科だろうと思われる白花もあったが分からない。併しだ、いずれにしてもそれらの花たちは僕の眼を楽しませてくれた、二時間以上もの愉楽の時であった。
「大峰、葛城、生駒の峰の展望」と書かれている展望台に上ると頭上に真っ青な空が拡がった。青空中に絹雲、絹積雲、そして絹層雲と、氷晶雲三兄弟の競演があった。そのど真ん中を3本の飛行機雲が走っている。好天ゆえ視界が利く、何処までも見えるのではないかと思うくらいに。葛城の峰も生駒の峰も、しかしどれが大峰なのかが分からない。盛夏のころからみると、昨晩や今朝の気候から秋を感じたのだが既に汗ビショであった。水舞台では数多のアメンボウがスイスイと泳いでいた、ミンミンゼミとツクツクボウシの大合唱もあった。