6月3日 犬鳴山にて
2017年7月24日(月)『山歩き』
<まだまだ楽しめそうだ>
山岳事故を起こすまではもう一段階難しいルートが登れるのではないか、登れてもよい筈だなんて、自身の年齢や身体力も考えず甘いことを考えていた。しかし岩登りは、易しいラインであってもリード出来なければ享受できないと思うゆえ、リード出来なくなったときが岩登りを止めるときなのだろう。そして今が間違いなくその時に当たるのだろう。先日の[毘沙門谷]の沢登りがよい例だ。セカンドにもかかわらず足が滑るのではないか、ホールドより指が外れるのではないかという恐怖心が常に我が脳裏にあった。
次に歩き山行を考えるとき、歩いていてこむら返りに陥り難儀をするという現実がある。5月[南葛城山]へ行った折り、[一本杉]より[千石谷]へと下降するときに生じた酷いこむら返りを思いだす。あのときは、もしかすれば歩けなくなるかも知れない、下山出来ないかも知れないという危惧が我が脳裏を過った。併しだ、歩き山行は自身の体力や脚力等に合わせて山域やルートを選択することが可能だ。例えば、今春の大峰山奥駈南部の三泊四日の山の会例会は僕の脚力では歩き切れないだろう、歩けなくて皆に迷惑を掛けるだけだろうと思い、また、我が家庭の事情で四日間も家を空けるのは難しいだろうということもあり、その山行への参加は諦めた。
そういう意味では、独り山行の方が自身の体力や時間に合わせて気儘に歩けるし、自然と戯れる愉楽の時を作ることも可能だ。山仲間と山に行くのも至極楽しいが、独り山行は山仲間との山行とは違った快楽というか興趣がある。我が身体力を観るとき、岩登りと違って山歩きはまだまだ楽しめそうだ。
5月28日 犬鳴山にて