「 昭和時代の市松人形」
今年はお雛様を出してあげる余裕がなくなり市松人形だけを飾りました。
このお人形は道行コートを着ていて、お出かけ準備万端です。
親戚の伯母さんから初節句のお祝いでした。
背丈は46センチ、座ることもできます。
☆ 昔からの夢の一つは機織りです。
今日、やっと体験することができました。
古民家の無料体験機織り講座です。
作業をしながら、先生たちのお話し(昔の女性の手仕事等)に耳を傾けていると興味深いことばかりでした。
一、綿繰り
綿繰りは一番簡単な作業なので子供の手仕事でした。
簡単と言っても、小さな子にとって、量が多い時は大変な作業と思われます。
忍耐力がつきそうです。
↑ 江戸時代に作られたものを修理しながら現在も使っています。
↑ 木製のローラーの間に種付きの綿を入れてクルクル回します。
↑ 綿から種が外れて手前に残り、綺麗な綿は反対側へ出て行きます。
↑ ローラーから落ちた和綿の種
二、綿打ち
綿の中のゴミを跳ね飛ばしながら綿をフワフワにします。
綿を手で触ると柔らかくて気持ちの良いものです。
↑ 弓矢の糸の所に綿を乗せて、指で糸をビンビンつまみ叩きます。
↑ ゴミが取れてフワフワになりました。
↑ フワフワな綿を四角いブロックに形作ります。
三、よりこ作り
篠棒に綿をからませて、よりこを作ります。
↑ 8本のよりこが出来ました。
四、感動の糸紡ぎ
最初の糸をかける所は難しいので先生に手伝っていただきます。
↑ ここから自分で糸を紡いでいきます。この作業が長年の夢でした。
右手は糸紡ぎのハンドルを握りクルクル回します。
左手は、小鳥を掴むような感じでよりこを優しく握ります。
よりこから綿を細長く出していきます。左の足の付け根辺りまで左手を引いていきます。
左手を体の前、高く持ち上げて綿を撚って行きます。
右手のハンドルを一回転半させてから、少し逆回転させます。
そして、一気に右手に持つハンドルを回転させます。
すると、カタコトと小気味良い小さな音が聞こえてきます。
その音は、良い糸が出来ている証拠なのだそうです。
カタコト カタコト・・・・・ 耳を傾けると、とても素敵な音です。
その音が聞きたくて、右手のハンドルを軽やかに回します。
右手と左手の動きは違うので作業の順番を覚えるのと、よりこを引く調子のバランスをとるのが難しいです。
でも、糸つむぎはとても楽しい作業でした。
↑ 4本のよりこを紡いで、これだけの糸になりました。
↑ 残りの4本は来月の作業になります。
本格的な機を織るには1キロの綿が必要なのだそうです。
その作業は大変なご苦労です。肩凝りや腰痛が出るのだそうです。
昔の女性は辛抱強く働き者だったのですね。
私の今日の綿の量、、、体験ですからご免くださいませ。
五、お土産
和綿と茶綿の発芽率100%の種をいただきました。
綿は育てたことがありません、これから調べて育てようと思っています。
※追記:和綿と茶綿の種、欲しい方がいらっしゃたら差し上げます。