ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

灯油ビジネスの取り組み方による格差拡大が見えている

2016年09月14日 08時37分21秒 | Weblog

最近の灯油ビジネスは以前と比較してシーズンインの走り値に慎重な企業が増えています。
昔のようにシーズンに際して極端な「バカ値」の提示が少なくなってきたと感じられます。
ホームセンターの店頭価格なども様子見のスタートとなっており慎重な価格設定となってきたので比較的安定しています。
多くの販売業者から「これまでのように、一部業界紙などが取り上げるHC系の安値情報も気にならなくなった。」との声も聞こえます。

これは、配送コストが消費者に認知されてきたことにより、「店頭現金」との価格差が定着してきたことが大きな理由となっています。
店頭での安値価格の提示が無意味になってきたということです。

拡販のポイントは配送サービス体制による格差、特に消費者サイドからの「注文の簡便さ」が大きな要因となってきたようです。
販売業者の立場で考えるよりも、消費者側に立った、「買い易さ」、すなわち購入しやすい体制作りが最重要視されてきました。

SS店頭の「待受け型」ビジネスから、受注体制の整備、さらに配送サービスの充実が最大のポイントとなっています。
ですから、従来のSS店頭販売オペレーションとは全く異なる、受注・宅配による販売オペレーションが求められます。

既に、CTI受注体制から携帯電話のWEB受注などに主流が移りつつあり、時代の変化を感じています。
今シーズンのと灯油ビジネスは、SS業界にとって大きな分岐点になるはずです。
ここ数年、冬場の灯油ビジネスの収益性は非常に好調に推移しておりますが、
販売体制が確立されている企業とそうでない企業の意識格差は大きく拡大しておりまして
このことが。SS業界の格差拡大とともに企業の命運を分けることになるかもしれません。

ガソリン価格に占める税金(53.8/㍑)と灯油価格を考えたとき、
商品としての実質の販売価格と収益性を比較して見る必要があります。
圧倒的に灯油の方が商品として優位であることは申し上げるまでもありません。

問題は、総体的な販売コストをどのようにして軽減していくかに尽きるわけです。
我々は、確実に収益を上げる販売オペレーションとそれを支えるツールであるビジネスソリューションについて、
絶対的な自信をもってご提案してまいります。

今シーズンも頑張ります。