座敷ネズミの吉祥寺だより

吉祥寺って、ラッキーでハッピーなお寺ってこと?
中瀬の吉祥寺のあれこれをおしゃべり。

小学生とお勉強

2012-08-01 | 古いもの
豊里小学校の4年生が 吉祥寺にお勉強に来てくださいました。

先週の金曜日の事です。

住職を囲んで、いろいろ聞いたり触ったりしていただきました。








小学校の学習の一環だそうです。

まずは 無礙光寮(客殿)で、
吉祥寺の歴史を中心に お話をさせていただきました。

少し、難しいかと思われます~。








次に 本堂へ。

もちろん、象香炉を またいで 上がっていただきました。

これは 本尊さまの前での写真です。





中陣の 彫刻や天井絵の話をしています。





本堂 西奥の大師殿には 
八部修のひとり、迦楼羅(カルラ)が笛を吹いています。



このカルラは 護摩壇の上に立っていますが、 
金属の蓋を持ち上げてもらいました。



本来は ここで護摩木を焚くのですね。

でも 現在は ここで 護摩を焚く事は ありません。








これは、摩尼車(まにぐるま)といって、
グルグルと回すものです。

一回まわすと、一回 お経を読んだのと同じ意味を持つ、
という話です。

一回まわすと 
お経一回分の 修行になり、
お経一回分の 功徳(くどく)があるのだそうです。






お寺には 音の出るものが たくさんあります。

本堂では さまざまな楽器?を鳴らしていただきました。



   ご存知、木魚です。 

ポクポクというより、ボンボンという音がしました。



  これは、磬子(けいす)といいます。

座敷ネズミは、「ざるがね」と呼んでいますが?

「がお~~~ぉぉん・・・」という音がします。

正しいたたき方を 学習していただきました。

(私も知りませんでした!)



   金剛鈴(こんごうれい)です。 リンリ~ン。

住職が読経する時に坐る礼盤(らいばん)の前の
金剛盤(こんごうばん)の上に置いてあるもので、
普段は、触っていただく事もできません!

こういう密教法具は、
ピカピカで カッコいいものです(磨いてあれば)。




  

笛を吹く迦楼羅(カルラ)の部屋にある太鼓です。 



それから、レインスティックもあり、
まるで雨が降っているような音をたててみました。

レインスティックを除いて、どれもみんな、
古い古いものばかりです。






一音庵(書院)も ご案内させていただきました。



渋沢栄一子爵の掛け軸 「鎮護国家」も 掛かっていますよ。

庚午(かのえ・うま)の年号が入っています。

昭和5年(1930年)の10月に 揮毫されたものです。

それ程古いものでは ありませんね(笑)。






夏休みに入って間もない、暑い暑い日で、
みんな汗だくです。

住職の作務衣の汗染みが 暑苦しさを増していますね(苦笑)。

小学生が持参なさった水筒に入った氷の音だけが 
涼しそうでした。








最後に 鐘楼の上に 上がっていただきました。

あそこは 涼しい風が吹いているはずです。

お~~い、そこから何が見えますか~?










吉祥寺にとっても 日本にとっても 全世界にとっても
一番大切なのは 
君達のような 若い人達の
これらかの健康と活躍です。

古い事を学習して 
今後に役立てていっていただきたいと思います。

健やかに育ってください。



7月の掛け軸

2012-07-19 | 古いもの
本堂の南・西に掛けてある掛け軸です。  





どなたか、読み方を教えて下さい。

「思い は 邪(よこしま) 無し。」

で、いいですか?(汗) 






「天台座主 大僧正 周湛」と読めます。






一方、こちらは 本堂 南・東側 の掛け軸。   



   読めました!

「釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)」です!



この掛け軸、天海僧正の字だ、と言うのですが?



どうやって見極めましょうか?



文化財

2012-07-11 | 古いもの
本日 市の教育委員会 生涯学習課 文化財保護係の方が来て
先日 持ち出せさずに吉祥寺に残っていた茶箱などを
運び出しました。




暑い中、ご苦労様でした



  



















    










古いものばかりです。

大切な何かが 少しでも多く見つかりますように。。。







文書の貸し出し

2012-05-08 | 古いもの
今朝ほど 教育委員会の生涯学習課という所の人が 何人かおいでになり、
吉祥寺で保管していた古いモノを いくつか運び出しました。

内容をチェックしていただけるという事で、今月いっぱい これらを貸し出す事にしたのです。

これらは 市に合併する時に 深谷市役所では不要、と判断された書類が主です。

捨てるに忍びないという事で 吉祥寺に場所を移して 保存してきたものです。










郷土史の立場から見ると 大切なものが埋もれているかも、と思ってきましたが
今回、生涯学習課の方たちに キッチリとチェックしていただけるのではないかと思います。






      

絵図などは 広げなくては見られないものですが
大変大きなものですので、まず 広げられる場所が必要なのです(汗)。

広い場所が川本の方にあるそうなので、丹念に見ていただけるのではないかと思います。








持って行っていただいたのは 絵図の箱が2箱、こんなケースに入ったものが15箱です。

かなりの量だと思います(汗)。






S先生、F先生、H先生を初めとする、
これまで 保存に力を尽くしてくださった方々に感謝したいと思います。

生涯学習課の方々、どうぞよろしくお願いします。



もうひとつの龍の掛け軸

2012-02-13 | 古いもの
こちらは 移築した 以前からあった建物、
今は「一音庵(いっとんあん)」と呼ばれている建物の、奥座敷です。




           




奥座敷は こぢんまりとした八畳の部屋です。

こちらの掛け軸は 滅多に掛け替えません。



  今年は辰年だから これを選んだのだと思います。





   




イケメンとは言えない気がしますが、迫力のある龍です。

龍の掛け軸

2012-02-07 | 古いもの
昨日 「龍の絵は 古くない」と書きましたが、
ここで「それほど古くはない」と訂正いたします。

ご寄贈いただいたのは数年前なのですが 描きたてホヤホヤではないようです。





本堂の向かって右側の奥の部屋、





青不動さまがいらっしゃる    



その左右に 龍の絵の軸が掛かっています。


           





あられちゃんの『Dr.スランプ』は読みましたが
同じ鳥山明さんの『ドラゴンボール』は ほとんど読んでいません。

ドラゴンボールを7つ集めると、どうなるのでしょうか???



2月の掛け軸

2012-02-06 | 古いもの
今回は 本堂の南側、東の掛け軸と 西の掛け軸の両方が取り替えられました。





東側は 雪中猛虎図です。

以前に 足元をアップにして ここが気に入っている、と書きました。

今日は頭上をアップに(笑)。



雪山、なんでしょうかね?



辰年なのに、虎の絵? と突っ込みを入れてくださったアナタ!

あります、ありますとも、龍の絵!

でも それはあまり古くはないのです(苦笑)。








西側は願文です。





悠々たる三界は、で始まる名文です。

ご存知の方も多いかと思います。





義良さんの文字です。





住職が言うには、
こんな文字を書く人は 相当 頭が切れたのではないか?と(笑)。



役場の鬼瓦

2011-03-16 | 古いもの
大般若会の準備をしている時に、
住職が 
「これなんか、写真に撮って ブログに載せたらいいんじゃないか?」
と言ったものがあります。

屋根瓦です。













我らが邑の役場の建物に乗っていたものだと思います。

特注の鬼瓦を作ったんですね!

立派な瓦ですが 表面が劣化して ポロポロと剥がれてきています。






この瓦は 本堂裏の 物置になっている部分に置かれています。

統合されて市になった時に 市役所が引き取ってくれなかった
雑多なものが置かれている中にあります。

必要がない、と判断されて残ったものばかりではありますが
もしかしたら 貴重なものが混じっているかもしれません。




物置の内部の様子です。



十六善神の折紙

2011-03-12 | 古いもの
吉祥寺の十六善神は、折紙付きです!

そして、これが、折紙です。
「折紙」と 書いてあります(笑)。    






この中には 紙切れが入っています。







頑張って読んでみます(汗)。



「附書證

 一 金八圓也

 一 右通 十六善神御佛像 書修  
   候處 謝目トシテ 斯之金圓証受
   納候 依如件

 明治二十四 辛卯年 正月七日

 常陸國 行方郡 武田村 大字三和

 画工 風潮亭両國文斎


 小嶌徳兵衛殿」








武田村(茨城県)は、現在 行方(なめかた)市となっています。





ともあれ、
風潮亭両國文斎 という絵師?画工? によって書かれた十六善神像が 
明治24年の1月に
小嶌徳兵衛という人によって 8円で買われたのは 間違いないようです。






そして、太田の呑龍さま(大光院)の上人さまによって
明治39年の3月に 開眼されました。



それが今、吉祥寺にあります。



ご縁というのは 不思議なものです。






今回も疲れました。。。。。。(苦笑)