座敷ネズミの吉祥寺だより

吉祥寺って、ラッキーでハッピーなお寺ってこと?
中瀬の吉祥寺のあれこれをおしゃべり。

マヤ暦

2012-12-23 | おしゃべり
21日(金曜日)は 冬至でした。

みなさん、柚子湯に入りましたか?



さて、この冬至だった21日、
古代マヤ文明の長期暦では 区切りを迎えたのだそうです。

一部の人達は 
世界の終末を迎えるのだ とか、
人類が滅亡するのだ とか、
いろんな事を言い出していました。

(専門家は 根拠が無いと否定していたそうですが。)

( → マヤ「世界終末の日」、中米に観光客が続々






私は
確か、そろそろ “マヤの終末の日”だったな、
という認識はありましたが すっかり忘れていましたし、
いつが“その日”だったかさえ 定かでは ありませんでした。

21日に 夕刊(21面)を見て、
「ああ、やっぱり(本当に)今日だったんだ!」 
と思ったのでした。

と言いますのは、
その日 お墓が見つからないから教えてほしい、と
玄関においでになったお客様から
21日が マヤ暦の“人類滅亡の日”であった事を
教えていただいたからです。






そのお客様は 亡くなった女性の苗字だけをご存知で、
ファーストネームはわからない、とおっしゃいました。

当地では その条件で お墓がわかる、という事は、
不可能です!(爆)

でも ご職業などを伺って どなかた判別できましたのは、
本当に 奇跡的でした!



なんでも、その女性は
マヤ暦の“人類滅亡説”を面白がっておいでだったとか。

そして、
「その日まで、生きていましょうね。」
と お約束なさったそうです。



なのに、今年の12月21日を迎えずして、亡くなってしまった。

「だから、私は 約束の日の今日、
 こうしてお参りに来たのです。」

お客様は まだ新しい 立派な石塔を眺めながら 
そう おっしゃいました。



亡くなった女性は お茶目なところのある おばあさまでした。

とても 面倒見がよくて 
年下の方々から 慕われておいででした。

吉祥寺の住職も 可愛がっていただいた一人でした(笑)。

そのお客様も 
おばあさまに可愛がっていただいたのではないでしょうか。






へ~、あのおばあさまが、“マヤ暦”、ね。

うん、わかる、わかる。

そう思った私は 帰宅した住職に 
お客様から伺ったお話をしました。

住職も 面白がってくれました。

いろんな事に興味を持つ、
若々しい感性のおばあさまだったので、

“マヤ暦の人類滅亡説”を面白がったのは 
あの方らしい、という事です。






亡き人を偲ぶのにも こんな偲び方があったのです。

人類は、滅びませんでした。

とりあえず、今年の12月21日には。

そして、亡くなったおばあさまには 
夢でしか お逢いできません。



世界の終末は 来ませんでした。

仕方がありませんから(笑)、
時々 おばあさまを思い出しながら、
正月準備の続きをしようと思います。