「頭のいい子に育てる。」といいますが、学力さえあれば頭のいい子なのですか?
そうではありません。人として大切なことはたくさんあります。本当に頭のいい人は周囲の人々や相手の気持ち(心)が理解でき、相手の心をいたずらに傷つけたりしません。
「中途半端に頭がいい人」は相手の気持ちが理解できないどころか、そもそも理解しようともしません。「学校の勉強さえ出来れば人生の勝利者。」などと大きな勘違いをしている中高生を見ると、可哀想に思います。そうなってしまうまでにご両親様は何を教えてきたのでしょうか?「勉強さえしてくれれば、・・・成績さえ上位をとってくれれば、・・・難関大学にさえ入ってくれれば・・・取りありあえずOK。」そんな価値観のご両親様に育てられたお子様達は不憫でなりません。<o:p></o:p>
きっと社会人になってから苦労しますね。人は総合評価ですから、もちろん学力面で頑張って努力したことは褒めてあげていいし、高く評価してあげて良いです。しかし、人としての価値のほんの一面しか達成していないのです。「実るほど頭を垂れる稲穂かな。」という謙譲の美徳も教わっていないのでしょう。誰に対しても、礼儀正しく振る舞ったり、年長者を尊重することも幼児期から教えてあげないとわからないと思います。人に対する優しさも教えないで放っておいたら、身につかないと思います。これらは幼稚園、学校で教えるというよりも、家庭内教育の根幹であると思います。
30年後社会人として立派に活躍するためには学力(学歴)だけでは不十分です。素直で優しい心、誠実・正直な人柄、謙虚に反省ができる人柄、芸術面の素養、健康で丈夫な身体など、人間力が備わってはじめて本当の意味で社会に貢献できるからです。
ですので、どの分野をいつの時期に教え、どの程度まで育成するのかというような大まかなものでも良いですから「長期育成計画」を立て、子育てをすることをお薦めします。