絶対合格

熱血塾教師35年+教育コメンテーターのオールマイティー井澤が 「受験」、「子育て」の成功法を公開!

頭のいい子にするために大切なことって?パート3

2012年01月13日 12時37分07秒 | 受験・学校

理解力があって、記憶力もあり、観察力もあり、さらに創造力があるとますます頭のいい子になります。では、どのように創造力を身につけたらいいのでしょうか?たとえば、女のお子様の場合にはこんな感じです。 

まず、12/24に述べた作戦?でお子様を本好きにさせます。 

テレビやDVDを見るよりも本が好き。毎日楽しんで本を読む時間がある。―こんな感じのお子様として育てます。すると、しばらくするとお子様は自分で物語りを作りたくなってくるのです。自分がたくさんの物語を読み、いろいろなストーリーが頭に入ってくると、「私だったらこれこれこういうお話にするのに・・」「おしまいは悲しいお話ではなく、幸せに暮らしました。というお話にするのに・・・」というように言い出すのです。これは、不思議なのですが、読書量が多いお子様は教えていないのにそうなるのです。おそらくこれは誰にでも生まれつき備わっている向上心のなせるわざではないでしょうか。

 

  つまり、たくさん読書をさせて、お子様の頭の中に物語のデーターベースが出来てくると、今度は自分が物語を作りたくなってくるものなのです。この意味で国語関係の創造性育成にはまずは多くの読書が欠かせません。

 

 このことは、音楽関係でもいえるそうです。私はもちろん音楽の専門家ではありませんが、ピアノなど楽器でも同じ現象が起こるそうです。お子様にピアノを習わせます。はじめはただ楽譜を見ながら、やっと正しく弾いている状態。次のレベルでは楽譜をみずに弾けるようになり、さらに多くの曲をその作曲された背景まで理解して、自分なりに工夫して弾けるようになると、こんどは自分で曲の一部を変えたくなるそうです。さらに進むと自分独自の曲を作りたくなるそうです。

 

 絵画関係もそのようです。あのルノワールも最初は先達の優れた作品の模写からスタートしたそうです。そこで、さまざま学び、技術も身につけ、その後の努力で自己の画風を確立したとのことです。 

 

 人はベースになる多くの知識、技術が身につくと、生まれつき持っている向上心から、言われた通りのことをするだけでなく、今度は工夫をしてみたくなり、それが創造力につながります。

 なにもベースを身につけてないのに、ある日突然、どこかからインスピレーションが降ってくるということは少ないと思います。なぜなら、本人に知識や技術がなければ降ってきたインスピレーションを理解できず、ましてや形に残せず、活かせないからです。

 

結論

 昔から「習うより慣れろ。」「学ぶはまねぶ(真似ぶ)からきている。」と言いますので、お子様の創造力を伸ばすには、

 まず、基本です。次に先達のすぐれた作品に接し、真似ることからはじめ、多くの努力です。その後、もともと持っている向上心から工夫・改善が生まれ、それだけでは飽きたらず、さらに自ら創造するようになってきます。-これが創造力です。<o:p></o:p>

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする