蕎麦の世界も奥深いものがあります。
義理の弟が蕎麦のプロですので、弟から蕎麦の専門的な話を聞けます。
手打ち蕎麦と言ってもピンキリがあって、同じように玄蕎麦を仕入れ、石臼でひくことはやっていても味が全然違ってくるとのこと。
弟曰く「手打ちも職人ワザ(腕)だから、たとえ同じ材料をつかって蕎麦打ちしても打った人によって味、食感、香りがまったく違ってくる。そこが手打ちの醍醐味。ましてや機械製粉の粉をつかうと味も香りもまったく別物になってしまう。同じように電動の石臼をつかっていても石臼の目立て具合にノウハウがあるのでそこでも味香りが違ってくる。そして、つゆにしても「かえし」をどう仕上げるかに秘伝がある。そばを盛る器やせいろ、その他食器類も味を究めれば究めるほどこだわりが出てくる。店の構え、内装、使用する家具、雰囲気、音楽はジャズを流すのか、クラシックを流すのか?味が良い上で店主のこだわりを敢えて見せる時代となってきている。」
この話を聞いていて、手打ち蕎麦は手打ちであるが故にきわめて「属人的」であると感じましたが、実は我が塾業界(お受験業界)もまったく同じだと思います。
ふつう塾ごとに教材は違いますが、仮に同じ教材を何らかの手段で手に入れたとしても絶対に同じ授業はできません。授業はいわば蕎麦で言えば手打ちなのです。世の中にまったく同じ人間がいないように、塾の授業もその先生によってまったく変わってきます。だからこそ腕のイイ先生にお願いするべきなのです。手打ち蕎麦の味(香り)は受験塾で言えば、優れた合格実績です。つまり受験塾の本質である合格実績をきちんとあげつづけ、その上でこだわりのある塾にしていく所存です。