生まれた時から、歩き出すのも、言葉を話すのも、おむつがとれるのも人一倍早く、幼児の頃は「天才児(神童)」と言われ、それほど苦労せずに都内某私立小学校に入学。入学後1~3年生では「頭がいい」と周囲から言われ、小学校4~6年生では「勉強が普通より出来る子」と言われた。なのに、附属の中高一貫校進学後は「普通の成績がとれなくなり平均以下が定着」。大切な高校2~3年生では「成績下位20%に定着」。結果大学受験も全滅。2年浪人しても偏差値の高い学部、大学は全滅。結局、受ければほぼ全員が合格するような大学に進学。せっかく大学進学したのに大学にはほとんど行かず、ネットゲームなどの趣味に没頭。
そのご両親様がおっしゃるには
「うちの子はどうしてこうなってしまったんだろう?。こんなはずじゃなかったのに・・・・。」
偏差値の高い大学に行くことだけが人生の成功ではりませんから、大学受験に失敗したからといって、「人間失格」となったわけではありません。また、やるべきことをしっかりやった上でなら趣味に没頭しても良いと思います。しかし、この方はやるべきことを全くやらずに趣味に逃げており、「人生を前向きにとらえることができず、目標を自ら設定し、その目標に見合った努力をする習慣がない。」とのことなので今後の人生も厳しいことが予想されます。
なぜこうなったのでしょうか?そして、今後どうしたらいいのでしょうか?
一言で言えば「20年間にもわたる子育て作戦の失敗」ですが、お子様の人生のいろいろな時点でターニングポイントがあったのです。しかし、ご両親様がそこで気づかず、あるいは気づいていても、そこで、「人生の選択」を間違えてきたのかもしれません。
しかし、今更どんなに後悔しても、誰もその人生のターニングポイント(過去)には戻れないのです。他方「未来」は誰にでも平等に開かれています。ならば、「過去の失敗」を教訓にして、自助努力で「新しい人生」を歩むしかないではないですか。今精一杯の努力をしなければ、また数年後「あのときこれこれこうしておけば・・・・」とまた悔やむことになります。こういう「後手後手の人生」でよいのでしょうか。
今智恵を絞り、汗をかき、できる限りの努力をすれば少なくとも後退(退化)はしません。そして、その精一杯の努力を継続すれば、きっと人生が開かれます。まず、自分のほうが先に変わることから「道は開かれる。」のです。手始めに現在ただ今から無理矢理有るべき行動習慣に少しずつ変えていきましょう。初めの一歩は小さくても良いのです。とにかく毎日毎日前方に歩を進めましょう。
継続すればきっと現状から抜け出るきっかけが掴めると思います。