絶対合格

熱血塾教師35年+教育コメンテーターのオールマイティー井澤が 「受験」、「子育て」の成功法を公開!

人生のターニングポイントシ リーズ(その2)(No.366)

2014年12月27日 13時30分10秒 | 受験・学校

2歳から4歳にかけて「あんなに素直でイイ子だったのに最近急に意地をはり、何でも嫌、何でも逆を言うようになった。」ということをよく聞きます。

 

よく世間の子育て相談等で言われるのは「それはお子様の自我が芽生えてきたきざしですから、心配はいりません。放っておけば自然に元に戻ります。」です。

しかし、本当にそう言いきって良いのでしょうか?ご家庭の状況やお子様によって差があるので一概には言えませんが、放っておいたためにその時点から徐々に性格が曲がっていって「素直な心を失ってしまったお子さん」もいます。素直な心のお子さんとひねくれつつあるお子さんではこの時点の進行方向(heading)の差はたとえて言えば「たった3°」です。

「たった3°」の素直さの違いが20年後はおおきな違いになるのです。素直な心の人生を中立(ニュートラル)とするとひねくれた心のお子さんの20年後の人生はそのラインから大きく外れてしまいます。(3°の偏差角は約20対1ですので20年後は約1年分中立のラインから外れます。) 

かけがえのない我が子の子育てです。できればそんな失敗はしたくありません。

だからと言って幼児が言うこと全部をいちいち本気にして腹を立て、毎回ガンガン叱りますか?それも大人げないし、お子様に良い影響を与えるとは思えません。

では、この時期のお子様に親としてどう対応したら良いのでしょうか?

 

人として何が大切かを2~4歳のお子様にきちんと話し、伝えることです。

まだ2~4歳ですから、お子様のわかる言葉で、お子様が受け入れやすい話を作って話すのです。

「どういう子供になって欲しいのか?」「将来ははどういう人柄(人格)になるべきなのか?」「人生の目的」や「何のために生まれてきたのか?」についてご両親様の「我が子に対する真剣な念い」を伝えるのです。100%はお子様に伝わらないとしても御両親様の「我が子を思う親の気持ち」は必ず伝わります。そうすると、「何でも嫌、何でも逆症候群?」が治ります。

 

「まだ、小さいから話してもどうせ理解できないし、伝わらない。だから、そういう難しいことは子供が中学生になったら話す。」そういうご意見は明らかに間違っています。中学生ではすでに10年も経っていますから、「慣性の法則」でそこから「ひねくれた心」を中立まで修正するのはかなり困難だし、仮に修正できるとしてもそのためには親の大変な苦労と時間がかかると思います

 

「完全にコースを外す前に小刻みに修正」は人生でも同じことです。

 


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