活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

チョッピリ、活版印刷を体感?

2006-12-01 16:22:01 | Weblog
 口之津から天草目指して鬼池への道中のはずですが、番外編。
と、いいますのは、先週と今週、たてつづけに、わが懐かしき「活版印刷」と対面、その匂い、手触り、重みを体感しましたから、その報告。
 
○スタンホーププレスで「刷り」体験

 場所は東京、大曲の印刷博物館
 2006年10月14日から2007年1月10日まで開催の『近代印刷のあけぼのースタンホープと産業革命ー』に展示されているのが、手引き印刷機の古典的名機、スタンホーププレスです。
 日本に寛永年間にオランダから献呈されたことで有名ですが、これは昨年、印刷博物館へイギリスから舶載されたばかりです。
 ここで、取っ手にとりついて、刷りを体験させてもらったわけ。

 さすがに、名機、バッチリ印刷できましたが、昂揚感がありました。

○秀英体活字とじっくりご対面

 場所は東京五反田のDNPビル
 ルーブル美術館の作品をさまざまなマルチメディアコンテンツとともに見せる
ルーブル・DNPミュージアムラボを見に行ったのですが、上のフロアの「秀英体展示室」に立ち寄り、大感激で帰ってきました。
 明治からこのかた、「秀英体」は「築地体」と明朝体活字で業界を二分したすぐれものですが、その活字現物や「我輩は猫である」初版のように秀英体活字を使った印刷物はもちろん、デジタルへの置き換えや改刻の現状をつぶさに見てきました。このような印刷会社の印刷文化や印刷史への取り組みに拍手をおくりたいものです。
 









○秀英体活字
コメント
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